プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

7/17【NOAH】大原がGHCジュニア挑戦名乗り KUSHIDA戴冠で危機感、「進退かける」覚悟でジュニアタッグリーグ戦で実績作りへ(写真あり)

 超危暴軍の大原はじめが、GHCジュニア王座獲りに名乗り。“同期"のオカダ・カズチカや、かつてライバルだったIWGPジュニア王者・KUSHIDAの活躍に危機感を募らせ、「進退をかける」つもりで、まずはジュニアタッグリーグ戦制覇を目指す覚悟を示した。

 7・5有明コロシアム大会で相棒の拳王が王者・原田大輔の前に敗退。敵討ちとばかりにすぐさま挑戦表明を思い立ったが、「あの日は感情が高ぶってましたけど、冷静に考えてみれば、現状では挑戦できるだけの材料が無いことに気づいた」という。

 実績を作るためにもジュニアタッグリーグ戦制覇は譲れない。「別ブロックの原田大輔と当たるためには決勝に行くしか可能性はない。原田に上がってきてもらって自分が倒して優勝することが一番ですけど、とにかくこのリーグ戦を優勝できれば、ノアジュニア内での自分の立場もそうですし、プロレス界における価値も一変してくる。優勝して自分の価値を上げて、発言権をつけたい」と思い描いた。

 何より自身の現状に危機感が募っている。メキシコ闘龍門時代は若くして“スペルエストレージャ"と呼ばれた大原だが、帰国以降の実績は今ひとつ。ハッスル、SMASH、WNCと渡り歩いてノアにたどり着いたものの、今年1月にはGHCジュニア王者だった石森太二に挑戦して敗退。その後超危暴軍入りして“セコンド暗躍"などで存在感を発揮してきたが、ジュニアタッグ王座獲りに失敗するなど実績面では乏しいままだ。

 このままでは、ただの“名わき役"で終わってしまう。「フリーだといつ切られてもおかしくない怖さもあるし、いわゆる(盛り上げるための)“仕事"だけでは『面白いヤツだね』で飽きられたら終わり。都合のいい人間で終わってしまう。メキシコから日本に帰ってきて、何も残せていない。自分のキャリア的にも追い込まれた状態。ジュニアタッグリーグ戦の結果いかんでは進退を考えないといけない。いずれにせよ、優勝できなければ、このまま淘汰されてしまう」と進退すら脳裏に浮かぶほど危機感が強まっている。

 かつての同期やライバルの活躍も焦りの一因だ。メキシコ闘龍門時代は同期だったオカダ・カズチカは2年連続プロレス大賞MVPを受賞。ハッスルやSMASHでしのぎを削ったKUSHIDAも、先日IWGPジュニア王座初戴冠を成し遂げた。「以前同じところでやっていた人間が、別の団体で結果を出してる。『誰々がベルト獲ったね』と声をかけられると、差を感じてもの凄く悔しい」と語気を強めた。

 だからこそ誰もが認める勲章が欲しい。「これまで日本ではハッスルとかSMASHとか中心とは少し外れたところでやってきましたけど、もうそろそろ本当に日本プロレス界の中心で結果を出さないといけない。ノアは中心のひとつだと思いますし、石森、原田、小峠、拳王、ザック…と同世代で作り上げてる今のノアジュニアにもやりがいを感じてる。もちろんノアに対して言いたいこともありますし、それを発言して行動するためにも発言権が必要」。あらゆる引き出しを持つ大原だが、ノア参戦以降は“自重"している向きもあった。いよいよ本領と“本性"をフルに開放して、ギラつく功名心をむき出しにしていく。

プロ格 情報局