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7/18【新日本】内藤がG1へ公開練習 ノック特訓で連覇達成へ収穫「どんな苦しい状況でもあきらめない」(写真あり)

 『G1 CLIMAX 24』(7月21日開幕)に出場する昨年度覇者・内藤哲也が18日、都内・多摩川河川敷で練習を公開。野球好きとあってノック特訓を披露した内藤は、精神面での収穫を得て、「どんなつらい状況でもあきらめないで最後まで戦い抜きたい」とG1連覇を誓った。

 昨年、悲願のG1初優勝を成し遂げた内藤は今年、蝶野正洋、天山広吉に次ぐ史上3人目の連覇がかかる。快挙達成へ向け、この日、5度目の出場にして初めてG1前公開練習に登場。毎年、各選手が趣向を凝らした練習法を披露しているが、内藤が着目したのは野球だった。

 新日本きっての野球好きとして知られる内藤は広島東洋カープの大ファン。小学1年から中学3年の9年間、野球チームに在籍した野球少年でもあった。そこで内藤は「いつもと違うメニューで肉体的にも精神的にも鍛えられるものがないかと考えて、すぐに思いついた」とノック特訓を敢行した。

 多摩川の土手で内藤は300本以上のノックを受けた。「ある程度、余裕でできると思ってた」と自信満々で臨んだとあって、開始当初は笑顔もみられたが、回数を重ねるに連れて表情が険しくなっていった。時には激しい打球に飛びつくなど、白球に向かって懸命に食らいつき、気づけばTシャツとユニフォームは泥まみれとなった。

 約1時間半の特訓を終えた内藤はさすがに疲労困ぱい。しばしその場で大の字となった。それでも「プロレスでなかなかない動きがあって、下も砂で足を取られる。普段やらないトレーニングで厳しい。だからこそ、やったかいがあった」と声を弾ませながら充実感をのぞかせた。

 5年連続5度目の出場となる今年、内藤はIWGP王者・AJスタイルズ、オカダ・カズチカらと同じBブロックにエントリーされた。今年の上半期は1・4東京ドーム大会でIWGP王座獲りに失敗し、2月にはNEVER無差別級王座から陥落。5・25横浜アリーナ大会ではバッドラック・ファレの下克上も許し、不振が続いてきた。やはりBブロックは先述の二人に注目が集まるところで、内藤も「今年前半、そこに割り込める結果を出せてない」と認めざるを得ない。

 それでも内藤は「24回目にして初めて優勝戦が両国じゃなく、西武ドーム。新たな歴史の1ページになると思うし、そこに俺の名前を刻みたい。逆風かもしれないけど、空前絶後の夏に空前絶後の風を吹かせますよ」と連覇を誓うばかりだ。この日の公開練習によって精神面での収穫があった。ボールに食らいつくことで「あきらめないで追うこと。途中、きつくて辞めたくなったけど、つらい時にあきらめないでやれば今、充実感、達成感がありますからね」と改めて気づかされた。

 今年のG1は3週間のロングランで過酷な戦いが待っているのは確実だが、内藤は「届かない球もあったけど、あきらめないで追っかけてたら取れた球も何度かあった。俺はどんな苦しい状況でもあきらめず、2連覇を狙います」との覚悟を決めた。

 開幕前に精神面を強化し、連覇達成へ出撃態勢を完了。2014年下半期へ向けた内藤の巻き返しが真夏の祭典から始まる。
※内藤のコメントは別項に掲載します

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