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8/13【WRESTLE-1】初代王者決定Tへ河野が「スーパーシード&統制権授与」要求、引き抜き攻勢開始も予告 W-1乗っ取りへ戦略発表会(写真あり)

 デスペラードを率いる河野真幸が13日、都内で会見し、“W-1改革"に向けたあらゆる強攻策を提示。初代王者決定トーナメントへの武藤敬司の出場、自らのスーパーシード化、優勝者への“統制権"確約を要求し、本隊勢からの引き抜き攻勢の開始も予告した。

 河野はこの日、“秘密基地"だという東京・麻布十番の『Mancy's Tokyo』でデスペラード版記者会見“デスペラード・カンファレンス"を開催。「客はいないわ、試合は面白くないわ…このままではW-1は本格的にヤバい」と危機感を募らせ、デスペラード主導の大改革を成し遂げるべく、あらゆる戦略を発表した。

 まずは初代王者決定トーナメントに物言い。8日に発表された組み合わせを眺めながら「まず武藤敬司が出ていないのはおかしい。あと元WNCの連中が出られて、崔やSAKAMOTO、レネが出られねえんだ。崔は(ZERO1の)火祭りだって勝ってんだぞ? よく分からない連中を出すより、よっぽど面白くなる。あと、なんで船木、KAI、征矢に勝ってる俺が今さら1回戦から出なきゃいけないんだ。どう考えても実績的に抜けてるだろ。今の流れを汲んで組まれた1回戦だそうだが、1回戦で当たるはずのKAIと征矢は8月のツアーでタッグを組んだりしてる。TNAタッグ王座に挑戦する246(カズ&近藤)が1回戦で当たるのもおかしい。仲良しこよしじゃ、良い試合になるわけがないし、カードを組んでる人間の机上の空論としか思えない。現場ってモンを知らなきゃ客は来ないし、何も変わらない」とバッサリ切り捨てた。

 そこで河野はいきなり決勝戦に進出できる自らの“スーパーシード化"を要求。当初の河野の枠には武藤を入れるようトーナメント表を書き換えた。さらには「とにかく今のWRESTLE-1はおかしいところだらけ。それを正すために優勝しなきゃいけないならトーナメントには出る。その代わり、優勝したらあらゆる規律を正すことができる権限をよこせ。それくらいの権限がなけりゃ、争うだけの価値のあるベルトにはならない。単なる“飾り"だ」と優勝者へのW-1“統制権"授与も要求した。

 いずれの要求も通らなかった場合は“出場の意味なし"と判断し、事実上のボイコットも辞さない構え。河野は9・21金沢大会の1回戦で“出場者決定戦"「アンディー・ウーvs黒潮“イケメン"二郎」の勝者と当たるが、「自分からリングアウトで負けてやる。ゴングが鳴ったらそのまま帰る」と言い切った。

 すでにW-1の政権奪取を見据える河野は、新ベルトのデザインも披露。「ベルトを作る作ると言っても、今になってもW-1はちゃんとベルトのデザインを提示してない。これでまだ具体案もねえんなら、運営能力が無いってこと。とんだ赤っ恥だ。俺らはいつでもあっさり作ることができる」と“政権管理能力”を強調しながら胸を張った。

 さらに河野はデスペラードの大幅補強にも着手。「これだけ勝ち続けても何の権限もねえんなら、強引にやらせてもらう。本隊からどんどん引き抜いていくぞ。本隊が骨抜きになって戦力が無くなれば、自動的に権限はこっちに来るだろ。デスペラードは“頭のいいプロレス"をやるから、まずは頭のいいヤツがターゲットだ。何人か目星はついてる。すでに話をしてるヤツもいるし、これから動こうと思ってるヤツもいる」と予告した。

 このほどW-1には、元WNC若手勢による新ユニット『Novus(ノウス)』も誕生したが、「“新しいことをします"と入ってきたヤツらが、元々のメンバーで固まってどうするんだ? 今は眼中にねえけど、その4人の中にも『これでいいのか?』と思ってる人間もいるはず。本隊も含めて、そういう違和感を心に抱えてる人間に、片っ端から触手を伸ばす」とも語った。

 とにかく初代王者決定トーナメントのフル活用と、大規模な引き抜き攻勢によって着々とW-1の権限を掌握する構え。「もともとデスペラードを立ち上げたのはW-1の活性化が目的。でも、もう黙ってみてられん。武藤敬司よ、この先はもう俺らに任せろ。シャイニング・ウィザードもしっかり俺が受け継いでやるから」(河野) これまでは好き放題に暴れ回っていた感の強いデスペラードだが、具体策の提示とともに、いよいよ“W-1乗っ取り"に本腰を上げた。

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