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9/15【リアルジャパン】4人の虎戦士が豪華共演!メインイベントで交錯する様々な“視点" リアルジャパン提供9・18後楽園見どころ(その1)

 リアルジャパンプロレスとしては2014年第4戦となる『STRONG STYLE』後楽園ホール大会がいよいよ来週9月18日に開催される。“ストロングスタイルの復興"をテーマに掲げる同団体らしい注目の全対戦カードが出揃った。

 メインイベントは初代タイガーマスク&藤波辰爾&船木誠勝vs金本浩二&グレート・タイガー&タカ・クノウの6人タッグマッチ。初代タイガー、藤波、船木はそれぞれタッグを組んだことはあるが、トリオを結成するのは今回が初めてとなる。一見すると、雑然と組まれたように見えるが、実に様々な視点で楽しむことができる魅力的なカードだ。

 その視点のひとつは、『タイガーマスクの魅力が詰まっている』ということ。大きなブームを巻き起こした初代タイガーはもちろんのこと、船木も虎の覆面を被った経験がある。総合格闘技から引退した後、役者時代に映画『新説タイガーマスク』(2004年)でタイガーマスク役を熱演。この時に技術指導をしたのは初代タイガー本人であり、改めて初代タイガーの運動神経の高さに舌を巻いたのは有名な話だが、その縁がリアルジャパン設立記者会見(2005年)出席、そして8年の歳月を経て昨年(2013年)の参戦に繋がっている。

 対戦相手の金本も新日本時代に虎の覆面を被っていた男。1992年3月に変身し、94年の7月まで3代目タイガーマスクとして活動していた。リアルジャパンには初参戦となるが、3代目時代には初代タイガーに師事。また、97年10月に両国国技館で開催された『格闘技の祭典SPECIAL』ではともにタイガーマスクとして対戦している(対戦カードは3代目タイガー&2代目タイガー[中身は金丸義信]vs初代タイガー&4代目タイガー)。

 当然、“虎の最終兵器"グレート・タイガーもタイガーマスクの遺伝子を引き継いでいる選手。昨年の12・12後楽園で師匠・初代タイガーを病院送りにして鮮烈デビューを果たすと、その後はレジェンド王者のスーパー・タイガーと激しいライバル闘争を繰り広げている。

 虎のマスクを被っている・被っていた4人が揃う試合は滅多に実現しない。ましてや4人ともリアルジャパンが提唱する“ストロングスタイル"を体現できるレスラーなのだから、まさにメインイベントに相応しい戦いと言えるだろう。

 役者揃いの対戦カードの中で、やはり中心となるべきは初代タイガーだろう。膝の負傷も順調に回復し、最近は好調をキープしていたが、前回の7・2後楽園は前日に肉離れを起こし、負傷欠場となってしまった。体調が良すぎて動きすぎてしまい、試合直前にコンディションを崩すことが多い初代タイガーだが、今回は500万円するという微弱電流治療器を導入して、態勢は万全。まずはホームリングで欠場を帳消しにするようなファイトを披露し、今年後半の活躍に繋げたいところだ。

 “視点"という言い方をするならば、船木から見たこの試合は大きな意味を持つ。タッグを組む2人は船木にとって大事な存在だからだ。

 初代タイガーは船木がプロレスラーを志したキッカケとなった憧れの選手。昨年の5・29後楽園、ドラディションの5・11後楽園と2度タッグを組んでおり、コンビネーションの精度も上がっている。

 そして、藤波は新人時代に付き人に付いていた大先輩だ。昨年の11月に行われた藤波の息子・LEONAのデビュー戦の相手を務めており、W-1の5・4東京ドームシティホール大会ではその3人でトリオを結成するなど、未だに縁は深い。

 W-1マットではベテラン組の船木が、大先輩2人をパートナーにしてどのような戦いを繰り広げるのか。船木本人は主役になるのではなく先輩を立てて戦うと宣言しており、その立ち振る舞いも注視したい。

 対戦相手の中で注目したいのは、やはり金本の存在だ。リアルジャパン初参戦ながら、相手チームの3人とは深い関係で繋がっている。前述した初代タイガーとの関係はもちろんのこと、藤波はかつて付き人についていた先輩にあたる。また、船木とは全日本プロレスマットでユニット・STACK OF ARMSとして行動をともにしていた時期があり、対戦経験は意外に少ない。今後、リアルジャパンの常連となる可能性もあるだけに、いつも以上のケンカファイトで後楽園を盛り上げてくれるだろう。

 そして、タカ・クノウの名前があるのも興味深い。グラップリング世界王者として絶対的な関節技テクニックを持つクノウは、昨年の12・12後楽園でリアルジャパン初参戦。いきなりスーパー・タイガーと名勝負を繰り広げ、確かな存在感を示した。その後も定期参戦しており、初代タイガー、船木とは初対決となる。大物相手でも極めの技術を発揮できるのか。“クノウ視点"もこの試合の隠れた楽しみと言えるだろう。

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