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9/16【アリストトリスト】武藤らも祝福、救急救命の啓発活動展開へ社団法人設立 蝶野30周年記念パーティー(写真あり)

 『蝶野正洋プロレス30周年記念パーティー』が16日、東京・渋谷のセルリアンタワー東急ホテルで行われ、プロレス関係者ら250人が出席。「30年経験させてもらった自分なりの役割がある」と考える蝶野は、「一般社団法人ニューワールドアワーズスポーツ救命協会」を立ち上げ、救急救命の啓発活動に取り組むことを誓った。

 蝶野は1984年4月、新日本に入門し、同年10月5日、越谷市体育館における武藤敬司戦でデビュー。今年30周年を迎える。

 この日、プロレス生活30周年を記念して盛大なパーティーが開かれた。坂口征二新日本相談役、同期の武藤敬司、船木誠勝、AKIRAのほか、天山広吉、小島聡、永田裕志、橋本大地らプロレス界から錚々たる顔ぶれが出席。日本プロボクシング協会顧問・ファイティング原田さん、元プロボクシングWBA世界スーパーフライ級王者・飯田覚士さんらも祝福に駆けつけた。

 主役の蝶野はマルティーナ夫人、愛息、愛娘とともに登場。「30年経験させてもらった自分なりの役割があると思っています」とあいさつした蝶野は、マルティーナ夫人、母・文(ふみ)さんに感謝の花束を贈呈。出席した坂口相談役、藤波、武藤らが祝辞を述べた。また会場内にはリングが設置され、大谷晋二郎、田中将斗らZERO1勢による8人参加ロイヤルランブルも行われた。

 この日のパーティーの副題は「一般社団法人ニューワールドアワーズスポーツ救命協会設立記念パーティー」。蝶野は同世代の橋本真也さん、三沢光晴さんが若くして死去したのがきっかけで、救命活動に興味を抱くようになった。「そこに知識がないから人命救助に対応できないことがある」と実感し、2010年3月に普通救命講習を受講。救命活動やAED普及の啓発活動にも積極的に取り組んできた。

 そこで設立されたのが「ニューワールドアワーズスポーツ救命協会」だ。救急救命の啓発活動を主目的で、「思いやり」「助け合い」のある社会を目指す。この日も蝶野はリング上でAKIRAを相手に救命活動を模擬。「自分の中でリングに上がるレスラーという感覚はない」という蝶野はリングでの活動を最小限にとどめ、「業界の看板を背負うような形で対世間でやっていくのが役割」と30年間のプロレスラー活動で築き上げた知名度を活用し、救命活動の必要性を広く訴えていく考えを示していた。

[一般社団法人ニューワールドアワーズスポーツ救命協会概要]
当協会は、救急救命の啓発活動を主とし、「思いやり」「助け合い」のある社会を目指して活動してまいります。救命措置が必要な現場は、救援を待つまでの間、民間での対処対応が求められています。人命を守るための知識は、日常社会、家庭でも必要なものであり、当協会は救急救命の意識や行動力の向上に務めてまいります。また、高齢化、少子化する社会においては、今後予想される災害に各界の準備、備えが必要とされ、国、省庁、各自治体、地域はさまざまな取り組みを行っています。当協会はそうした活動を「支援」「啓発」することで、安心して住める街づくりに寄与することを目的とします

【蝶野の話】「25年目の時もそうでしたけど、だんだん自分の役割というか業界の看板を背負うような形で対世間でやっていくのが役割。今の各団体、若い選手たちというのがしっかりと歴史を受け継いでるし、自分も猪木さん、藤波さんたちの背中を見てる。20年のキャリアの選手たちが次の30年を迎えるに当たり、自分も背中を見せていきたい。(40周年も目指す?)自分の中でリングに上がるレスラーという感覚はないですね。年に1回、2回しかやってないですから。でも自分の中で引退というような感覚はないですね。外に出る以上は蝶野=プロレスラーという形で見られると思うし、今年は違う世代というか、NHKの子供の番組とか出てるし、今までオファーを受けなかったこともやっていきたい」

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