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9/17【NOAH】「キャリアの集大成」 旭が“北別府流”での原田攻略を予告 GHCジュニア王座戦調印式(写真あり)

 9・21後楽園大会のGHCジュニアヘビー級選手権試合「(選手権者)原田大輔vs旭志織(挑戦者)」に向けた調印式が17日、東京・有明のノア事務所で開かれ、一戦を「キャリアの集大成」と位置づけた旭が“北別府流"での原田攻略を予告した。

 今年のジュニアタッグリーグ戦公式戦で旭が原田からピンフォールを奪ったことから、原田が雪辱を期して挑戦者に指名。GHCジュニア戦の舞台で、原田と旭の初のシングルマッチが実現する。

 両者の出会いは今から約5年前。当時原田が所属していた大阪プロレスと、旭在籍のK-DOJOの交流戦が活発に行われていた時期だ。キャリアでは旭が4年ほど先輩に当たる。

 この日の調印式で旭は「当時の原田選手はまだデビューして2、3年の選手でした。その時は僕が完全に原田選手を掌(てのひら)の上で転がしていた。でもその選手が今、そのベルトを持っていて、自分が挑戦する。凄くジェラシーを感じます」と短期間で急成長した“後輩"への嫉妬心を素直に告白。そのうえで「正直、大チャンスだと思っています。自分のことを知らない人も含めて多くの人が見てくれるだろうと思っていますんで、キャリアの中での集大成だととらえて一発で獲りたいと思います」と決意表明した。

 旭がキャリアの中で培ってきたのは“技巧”だ。野球ファンでもあり、大のカープ党でもある旭は「僕が尊敬する野球の投手に元広島東洋カープの北別府学さんがいるんですけど、北別府さんは『何度もスローカーブを投げたうえで130キロのストレートを投げれば、バッターは150キロくらいに感じる』と言っていた。まさしくこれが僕の戦法」と例えつつ、“緩急"で徹底的に揺さぶりをかけることを予告した。

 迎え撃つ原田は今回がV5戦。「旭選手はプロレス界でも屈指のテクニシャン」と認めたものの、「どんな作戦で来ようが打ち返して勝ちます。今回は逆に僕が掌の上で転がしたうえで勝ちたい」と言い切ってみせた。タイプこそ違えど、試合内容には定評のある両雄。GHCジュニアを懸けた再会対決は、秋口の聖地・後楽園でどんな内容と結果を産み落とすのか。


【調印式の模様】
――まずは互いの印象を改めて?

▼原田「旭選手はプロレス界でも屈指のテクニシャン。頭脳派でもあるので、“一つひとつ"を気をつけないといけないな、と思っています」

▼旭「ノアに入団した原田選手からは凄くプライドを感じます。それだけ自分の中で大事にしているものがあるのだと思いますし、それが今の力強さにつながっているんじゃないかと思っています」

――王座戦に向けて意気込みを

▼旭「正直、大チャンスだと思っています。自分のことを知らない人も含めて多くの人が見てくれるだろうと思っていますんで、キャリアの中での集大成だととらえて一発で獲りたいと思います」

▼原田「大阪プロレス時代からGHCのタイトルには何度も挑戦しましたが、一回では獲れなかった。それだけ重いベルトだと思いますし、逆に今回はそれを知らしめたいと思います」

――旭選手のGHCジュニア王座、ノアジュニアの印象は?

▼旭「かつて丸藤選手、KENTA選手が作り上げたノアジュニアのイメージを、今のメンバーでどうにかして打ち崩して、新しいノアジュニアを作ろうとしているのを感じます。その輪の中に自分も入れるのは光栄だと思っていますし、僕としても一つの楔(くさび)を打ち込みたいと思っています」

――大阪プロレス時代の原田ともやり合っていたが?

▼旭「今から5年くらい前ですかね。当時の原田選手はまだデビューして2、3年の選手でした。そこから少し時間があいて、原田選手の“次の印象"がノア入団後。もの凄くステップアップしてるし、正直ジェラシーも感じます。5年前は僕が完全に原田選手を掌(てのひら)の上で転がしていたと思います。でもその選手が今、このベルトを持っていて、自分がそれに挑戦する。凄くジェラシーを感じますし、何とかしたいと思っています」

――その言葉を聞いて?

▼原田「そう言ってもらえて嬉しいですけど、今回は逆に僕が掌の上で転がしたうえで勝ちたい。旭選手は丸め込みが得意で『いくらやられても最後に丸め込んで勝てばいい』と言っていますけど、丸め込みすらできないくらい、とことんまで追い込んで勝ちたいと思います」

――旭選手としての戦略は?

▼旭「どんな試合でも常に丸め込んでやろうと思ってます。丸め込みだって、プロレスでのれっきとした勝利の手段。僕が尊敬する野球の投手に元広島東洋カープの北別府学さんがいるんですけど、北別府さんは『何度もスローカーブを投げたうえで130キロのストレートを投げれば、バッターは150キロくらいに感じる』と言っていた。まさしくこれが僕の戦法。直球だって無いことは無いよ、ということです」

――その言葉を受けて?

▼原田「野球のことは良く分からないんですけど、どんな作戦で来ようが打ち返して勝ちます」

――ベルトを獲ったら見据えるものは?

▼旭「第一にK-DOJOに持って帰って、K-DOJOのファンにお披露目したいですね。これまでK-DOJOの興行を休んでノアのリーグ戦やタイトルマッチに出たこともありました。そうしてつかんだ今回のチャンス。ある種K-DOJOを犠牲にした分、K-DOJOのファンにまず第一に届けたいと思います」

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