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10/9【WRESTLE-1】11・1両国でW-1王座V1戦・河野が隠居通告、武藤は2年8ヶ月ぶりシングル王座挑戦へ「30年で培った全て出す」(写真あり)

 11・1両国大会でWRESTLE-1チャンピオンシップが決まった河野真幸、武藤敬司が9日、都内・WRESTLE-1事務所で会見。初防衛戦となる初代王者・河野が「ここで戦いの最前線、W-1の最前線に呼び戻しちゃダメ」と武藤に隠居を迫る構えをみせれば、2年8ヶ月ぶりのシングル王座挑戦となる武藤は「全身全霊、30年間で培ってきた自分の全てを出せられる一日になれば」と自身の30周年記念大会で集大成をみせつける覚悟を示した。

 10・8後楽園大会でW-1初代王者決定トーナメントが終幕。決勝戦でKAIを破った河野が初代王者の栄冠をつかんだ。プレゼンテーター・武藤から真新しいチャンピオンベルトを受け取った河野は、その場で武藤を初防衛戦の相手に指名。武藤も呼応し、11・1両国大会でのタイトルマッチが決まった。

 初防衛戦の相手に武藤を選んだのも河野なりの使命感があってのこと。スポット参戦を続ける武藤だが、W-1の象徴であることはいうまでもない。「W-1でプロレスをやる、ここで戦っていくのであれば、絶対避けては通れないテーマ」と定めた河野は、「武藤敬司を肥やしにして、俺がこのベルトのため、W-1のためにやっていく」と言い切り、武藤を踏み台とするつもりだ。

 11・1両国は武藤30周年記念大会。武藤がベルト戴冠で主役を独占しかねないが、河野は「それをやっちゃうと、今まで1年間、俺がやってきたことが否定されることになるから、そんなことはさせられない」と必勝を誓うばかり。「負けたって引退しないでしょ。だったら最前線に出てくるなと。限界なのは分かったから、前の方でラクーな試合してTシャツのサイン会して、テレビの仕事頑張ってくれ」と武藤超えによる初防衛を遂げ、象徴に隠居を迫る構えをみせた。

 対する武藤は全日本時代の2012年3月、第44代三冠ヘビー級王者・秋山準に挑んで以来、2年8ヶ月ぶりのシングル王座挑戦となる。49歳の年齢もあってコンディション面に不安がありながら、大勝負に打って出ることを決意したのも自身の30周年記念大会だからこそ。「俺が立ち上げたW-1の団体のベルトに俺の名前がないのもよくよく考えたらおかしいなと。自らの名前の入った興行でもあるし、自分で自身の花を添えたい」と欲もむき出しにW-1王座獲りに色気をみせた。

 河野から隠居通告を受け、武藤は「自分自身は最前線でやってるつもりはなかったんだけどね」と困惑しながらも、「要は引退だどうとか、そんなのはあまり恐れず、もし俺が勝ったとして、先のことを考えてもいないし、そこですべて終わってもいいぐらいの気持ち」と悲壮な覚悟を口にした。今は不安の方が大きいものの、「まだ時間があるから、一生懸命精進して、練習して、ピュアな気持ちで当日を迎えたい」と今から11・1両国大会に全神経を集中させるつもり。「ここは一発、30周年という名前もあるし、全身全霊、30年間で培ってきた自分の全てを出せられる一日になれば」と記念大会で集大成となる戦いを繰り広げる覚悟を決めた。

 もし武藤がW-1王座戴冠を果たせば、時計の針が逆戻りすることになる。逆に河野が武藤を破って初防衛を遂げれば一気に河野時代が確立されるかもしれない。W-1マットの流れを決定づけるタイトルマッチへ、両者がそれぞれの決意を胸に臨む。
※河野、武藤のコメントは別項に掲載します

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