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10/23【全日本】V3から一夜 秋山&大森が世界タッグ王座返上、最強タッグ優勝チームが新王者に(写真あり)

 10・22後楽園大会で曙&吉江豊の挑戦を退け、世界タッグ王座3度目の防衛を果たした秋山準&大森隆男が一夜明けた23日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。『2014世界最強タッグ決定リーグ戦』(11月16日開幕)へ向け、ベルト返上を表明した。これに伴い、最強タッグ優勝チームが第68代王者に認定されることになった。

 前夜の後楽園大会。秋山&大森は曙&吉江に大苦戦を強いられながらも、秋山の好フォローを受けた大森がスライディングアックスボンバー2連発で曙をフォール。3度目の防衛を飾った。

 暮れの最強タッグへ向け、タッグ王者としての出陣を決めたが、二人はそれをよしとしなかった。曙&吉江との前哨戦では大きく負け越し。同王座戦線に無関係だった潮崎豪から「それでも世界タッグチャンピオンか!?」と辛らつな言葉も浴びせられた。「チャンピオンらしくないと言えばチャンピオンらしくない」と自嘲した秋山は世界タッグV3戦の試合後、大森と相談し、「一度世界タッグのベルトをPWFの本部に預けて、無冠となって最強タッグに臨んで優勝して、もう一度このベルトを世界タッグチャンピオンとして巻けるように二人で頑張ろう」とベルト返上を決意した。

 秋山&大森の返上表明により、最強タッグ優勝チームが第68代王者組に認定されることに。最強タッグ前に世界タッグ王者が返上するのは88年から94年までの慣例だった。真のタッグナンバー1を決めるための措置だったが、今回は違う。「それでもチャンピオンチームかと言われた状況で、このままでいいのかという思いもある。だったら一度外して、大森と優勝してその場で巻けば気持ちよく年も越せるだろうし、俺らが世界タッグチャンピオンだって胸を張って言える」と秋山が言うように、タッグ王者としての威信を回復したいとの思いによる決断だった。

 曙&吉江とのV3戦にチームの存亡をかける覚悟を口にしていた秋山は暮れの祭典へ向けて「もう一度ギリギリのところで二人で勝負したい」とあえて自らを崖っぷちに追い込む。大森と世界タッグを返上し、最強タッグ制覇→世界タッグ返り咲きに挑むのも、同期タッグで最前線に踏みとどまるため。「自信というか、やらなきゃいけない。そっちの方が強いですね。まだまだ底力はあるだろうと。自分自身のこのチームに対する試しでもある」と最強タッグに全てをかける構えをみせた。

 王者組の返上により世界タッグ王座が最強タッグにかけられるのは2012年以来、2年ぶりとなる。その時の王者が征矢学とGET WILDを結成していた大森だった。「あの時も最強タッグ、自分たちで一度自ら窮地に追い込んで、またベルトを目指すということで、チームの団結力が高まった」と当時を振り返った大森も秋山に同意。もちろん2年前同様に返り咲きを果たすつもりで、「一回窮地に追い込んで高みを目指して共闘する、その姿勢というのがまだまだ若い人たちに影響できれば」とベテランらしい考えを示した。

 まだまだ健在の秋山と大森はこの年末、自分たちの浮沈をかけて最強タッグ制覇に挑む。
※秋山&大森のコメントは別項に掲載します

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