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11/13【佐野魂】佐野魂が2015年7・17両国大会『佐野直万博』を開催(写真あり)

 プロレス佐野魂が13日、東京・両国国技館で会見し、2015年7月17日、両国国技館への進出を発表した。会見に出席したのは佐野直のみ。参戦選手はプロレス佐野魂所属選手以外は未定という「まっさらの状態」(佐野)での開催発表となった。

 両国進出は無謀とも思われるが、開催日の7月17日は三連休が始まる前日の金曜夜。日程的な好条件もあって、飲食業や学習塾を展開し、今年6月18日に開催された冬木弘道さん13回忌&金村キンタロー25周年興行を支援した株式会社KAJIの強力を得て、「空いているなら取ってしまえ」と開催に踏み切った。

 佐野の決断には反発心もあるという。専門誌から「団体として認められるにはそれなりの実績を残してから」と告げられ、その基準として「定期的に興行を持っているか否か、後楽園ホールで大会開催したか」を挙げられ、2012年4月19日に佐野直自主興行『スタンリーKH』後楽園ホール大会を成功させたにもかかわらず、注目度は変わっていない。

 また、同キャリアの選手と比べ試合数も多く、ファイトマネーもいただいているのに、ステイタスが上がっていないことへのいら立ちがある。もがき続けた結果が両国に辿りついたのだという。

 前出の自主興行名義はともかく、プロレス佐野魂は昨年の大晦日、新木場1stリング大会で旗揚げ。4月23日には新宿FACE大会、8月27日には新木場1stRINGも成功させており、今年も大晦日に新木場1stRING大会を開催する。DDTが10年かかって両国国技館に進出したことを思えば、開催時点で旗揚げから1年7ヶ月での超スピード到達となるが、佐野は「どこでやれば無謀にならないのか、後楽園でやればいいのかとなってしまう」と賞賛ありといわんばかりにニヤリ。インディペンデント団体を経営し両国大会も成功させたことがある某社長に「絶対に辞めとけ、儲からない」と諭されたそうだが、逆に「これはやってやろう」という気になったという。

 だが、「万博という名の通り、みんなで楽しいことをやろう、好きなことをやるというだけで、プランは白紙」と現時点での決定事項は佐野を含む佐野魂所属選手の出場とチケット料金のみ。「ついてきてくれる若い子たちに美味しい思いをさせる目論見もあるが、甘えのある選手の甘えの部分を取っ払う大会にしたい」という佐野は「お客が入らなければ大変な借金を背負うことになる」と気を引き締めるばかり。「どうせ失敗するだろうと、興味本位で来てくれても構わないから、北海道から沖縄まで、全国の皆さん、この日だけは佐野魂に空けておいて欲しい」と呼びかけた。

 批判も覚悟の上で佐野は「じゃお前やってみろよ」と開き直っている。佐野魂が成功すれば、業界全体の底上げになるとの信念があり、「ああ、プロレスでしょ」と未だ偏見を持たれているインディープロレスの現状を変える野望もある。「たくさんのお客さんに来ていただけたら、レスラーも潤う。そこからもがいている自分を抜け出したい」と現状打破を見据える佐野は、先輩からの「会場には電車で来るな」などの教えを守っており、「夢を与える商売の歯車になれば」とプロ意識をも語っていた。(※写真、記事提供:(C)佐野魂)

☆7/17(金)東京・両国国技館『佐野直万博』16:00開場、16:15イベント開始、18:30本戦開始

[チケット]
・特別リングサイド:15000円
・RS席:10000円
・マスA席(1枚):7500円
・マスB席(1枚):5000円
・2階A席:5000円
・2階自由席:3000円

[佐野魂公式サイト]
http://www.sano-damashii.com/

[出場選手]
佐野直ほか

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