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12/3【DRAGON GATE】ミレニアムズのツインゲート王者返り咲きに場内大ブーイング 鷹木がDG王座前哨戦でハルクに直接勝利 後楽園大会

 『FANTASTIC GATE』後楽園ホール大会が3日、行われ、メインイベントでオープン・ザ・ツインゲート統一タッグ王者のCIMA&Gamma組に“ミレニアルズ"のT-Hawk&Eita組が挑戦。ベルトを奪還し、場内はブーイングに包まれた。

 11・6後楽園でオレたちベテラン軍とミレニアルズは「解散・コントラ・送還マッチ」で対決。新世代のミレニアルズが勝利し、ベテラン軍はその日をもって解散となった。しかし、T-hawkは「解散だけじゃ物足りない。CIMA、Gamma、ツインゲートのベルトを返してもらおうか」と要求。T-Hawkたちに2連勝中で、11月にはベルト奪取に成功したCIMA組も受諾し、今宵のメインイベントでタイトルマッチが実現した。

 序盤は圧倒的な自信を持つ王者組がEitaを攻め込む展開に。ベテランらしくインサイドワークを駆使して試合を展開。CIMAがゴリースペシャルに固めると、Gammaはその上から汚水攻撃を敢行した。

 だが、ミレニアルズには若さと勢いがある。Eitaがピンチを脱すると、猛攻に転じた。Gammaには2人がかりでストンピングを乱打。CIMAが身を挺して助けに飛び込むが、ミレニアルズは動じず、すぐさま場外に排除する。そして、ブーイングを気にすることなく、不遜な態度で先輩のGammaを一方的に暴行した。

 劣勢をCIMAが変える。2人を場外に蹴落とし、背面飛び式のプランチャを発射。復活したGammaも先ほどのお返しとばかりに、頭脳プレーでミレニアルズの急所を連続して殴りつけた。こうなると、CIMA組の攻勢は止まらない。Eitaにはブリッツェン&フットスタンプの合体技を浴びせた。

 ミレニアルズも合体攻撃で反撃を試みたが、T-Hawkのナイトライドを未遂に終わらせたCIMAは腹部にフットスタンプを連発すると、カベルナリアに捕獲。Gammaも顔面ドロップキックでアシストした。

 ここが勝負とCIMAはメテオラを投下。完璧に決まったが、立ち上がった瞬間、Eitaが飛びついてNumero Unoに捕獲し、フォールを防ぐ。Gammaが機転を利かせてT-Hawkをフォールすると、Eitaは慌てて技を解いたが、ここで流れはミレニアムズに傾いていく。

 EitaはCIMAを追い詰めていくと、コーナーから追撃すると見せかけて、場外のGammaにケブラーダを浴びせてシャットアウト。T-HawkはBTボムでCIMAをマットに投げ捨てると、最後はナイトライド2連発で3カウントを奪い取り、王者返り咲きに成功した。

 試合後、T-Hawkは「完全なるミレニアムズの勝利だ」と勝ち誇った。さらに、CIMAのセコンドに付いた新人たちを「そんな老いぼれのところについてないで、こっちに来いよ」と勧誘するなどどこまでも不敵な態度を見せており、場内からはブーイングも発生。ミレニアムズは先輩たちへの敬意を完全に排除し、自分たち中心に行動を進めようとしているようだ。

 また、セミファイナルでは“Dia.HEARTS"のB×Bハルク&望月成晃と“MONSTER EXPRESS"の鷹木信悟&戸澤陽がタッグで対戦した。12・28福岡ではドリームゲート王者・ハルクに鷹木が挑戦することが決定しており、タイトルマッチに向けた前哨戦となった。

 開始直後から鷹木はハルクを過剰に意識する。ラリアットで場外に叩き落とすと、鉄柱に叩きつけたり、パイルドライバーで硬い床に落としたりとやりたい放題。その後も戸澤と入れ代わり立ち代わりで集中攻撃を浴びせ、ツームストンパイルドライバーでマットに突き刺した。

 終盤でもハルクと鷹木は対峙。ここではハルクが望月との連係で面白いように蹴りを浴びせて試合をリードする。カカト落としやトラースキックで鷹木をメッタ打ちにした。

 しかし、ハルクがコーナーに上がったところで戸澤が急行すると流れは逆転。雪崩式ブレーンバスターでぶん投げると、蘇生した鷹木もパンピングボンバーを串刺し式、スライディング式でお見舞いした。ハルクも反撃に転じたが、ファーストフラッシュを避けた鷹木がMADE IN JAPAN、パンピングボンバーと畳みかけて勝負あり。鷹木が王者から3カウントを奪い取った。

 試合後、鷹木は「ドリームゲート王者、まだまだこんなもんじゃないよな。俺もまだまだこんなもんじゃないぞ。俺とお前がやる時は“正々堂々"なんて言葉は必要ない。俺とお前がやる時はいつでも“潰し合い"だ。どっちかが立てなくなるまでやるからな」と改めてハルクに宣戦布告。「お前からベルトを奪い…いや、ベルトだけじゃないぞ。自信とプライドを奪い、再びそのベルトを巻いて、DRAGON GATEに再び新しい風を吹かせてやる」と宣言した。

 試合に敗れたハルクは悔しさをあらわにしたが、「俺もレスラーとして、一人の男としてお前だけには絶対に負けたくないんだよ。10年かかてようやく手に入れたこのベルト、お前だけには渡さないからな」と敵意をむき出しに。因縁のライバル対決に向けて、2人の気持ちは爆発寸前だ。

プロ格 情報局