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1/6【新日本】2・11大阪で好敵手・AJ迎撃 棚橋がリマッチ歓迎、「ど派手に防衛」で7・5大阪城へ追い風を(写真あり)

 IWGPヘビー級王者・棚橋弘至が6日、都内・新日本事務所で会見。2・11大阪大会でAJスタイルズとの2度目の防衛戦が決まった逸材は、「自分が思い描くプロレスができる相手」とAJを好敵手に認め、リマッチを歓迎。7月に控える21年ぶりの大阪城ホール進出へ向けて追い風を吹かせるべく「ど派手に防衛したい」と誓った。

 IWGP王者として2015年を迎えた棚橋は1・4東京ドーム大会でオカダ・カズチカを下し、初防衛に成功。最高のスタートダッシュをきったはずだったが、一夜明けた1・5後楽園大会では8人タッグながらAJのスタイルズクラッシュにまさかのフォール負けを喫した。

 そしてこの日、2・11大阪大会でAJを迎え撃ってのV2戦が決まった。AJとは過去4度対決し、3勝1敗と勝ち越し中。昨年10・13両国大会以来、4ヶ月ぶりという短いスパンでの再戦となるが、棚橋は「どっちみちもう一回やらないといけないと思っていた」とリマッチを歓迎した。というのも前回AJが挑戦者に指名してくれたおかげでIWGP戦線に復帰し、史上最多となる7度目の戴冠を果たすことができたからだ。

 それにAJのことは好敵手として認めてもいる。「何回やっても実はAJとの戦いは凄く好きなんですよ。自分が思い描くプロレスができる相手。そういう相手と捉えてます」と高く評価した棚橋は、「AJとは境遇が似てるというか、体格もそうだし。特に大型選手の多いアメリカでいかにトップに上り詰めるかは日本で同じことをやるよりさらに難しいことだと思う。それをやってトップに君臨してる。そういう努力が透ける選手は好き」と一目を置いている。だからこそ、「僕から言わせればAJはスペシャルな相手なので、そういう気持ちでタイトルマッチに臨みます」と思い入れもあらわに意気込んだ。

 IWGP王者として大阪のメインで防衛戦を行うのは、2012年11月11日の高橋裕二郎戦以来、2年3ヶ月ぶりのこと。棚橋も「大阪を盛り上げてど派手に防衛したい」と気合をみなぎらせるばかりだ。それに7月5日には94年9月以来21年ぶりとなる大阪城ホール進出も控える。「まずはAJをクリアして一歩一歩、城ホールに近づいていきたい」と誓った棚橋は好敵手・AJと中身の濃いタイトルマッチを繰り広げることで夏へ向けた追い風を吹かせる構えだ。

【会見における棚橋】
▼棚橋「東京ドームでベルトを防衛して、翌日の後楽園ホールでAJにちょっと悔しい思いをしまして、それがあるからというわけじゃないんですけど、さかのぼれば俺がベルトに戻ったのも、戻らせてくれたのもAJがいたから。どっちみちもう一回やらないといけないと思っていて、それが早い段階で2月に決まったということです。何回やっても実はAJとの戦いは凄く好きなんですよ。自分が思い描くプロレスができる相手。そういう相手と捉えてますので、大阪で決まったというのも何かの因縁を感じますしね。タッグパートナーで出場したヨシタツがやられたんで、そんなに思い入れはないですけど敵討ち、弔い合戦…違うか。弔っちゃいけないか。大阪という土地もあるし、僕から言わせればAJはスペシャルな相手なので、そういう気持ちでタイトルマッチに臨みます」

――昨日の後楽園でAJに敗れた後、ノーコメントだったが?

▼棚橋「昨日、口を開いたら言い訳がましいところもあったので、グッとこらえたんですけど、あっちこちダメージがあったとはいえ、それはドームに出場する選手に共通すること。言い訳にならない。今日改めて会見の場があったので、一度帰って気持ちを整理して。大阪でタイトルマッチをやるのも覚えてないぐらいなので、一発大阪を盛り上げてど派手に防衛したいですね」

――後楽園で敗れたのは屈辱だった?

▼棚橋「もちろん悔しい思いはありますけど、引きずらないのが僕のいいところ。それをグッとエネルギーに変えて。ファンの声援を聞いたらAJという選手の素晴らしさをわかっていて、声援もきたので、彼との対戦に手応えを感じました」

――AJの評価については?

▼棚橋「僕が改めて言うまでもないんですけど、スピード、パワー…スピードは見た感じで伝わるんですけど、1個1個の技に込めるエネルギー量というのが凄いですね。それは本当にやってる人間だけが感じられることかもしれないですけどね。AJとは境遇が似てるというか、体格もそうだし。特に大型選手の多いアメリカでいかにトップに上り詰めるかは日本で同じことをやるよりさらに難しいことだと思う。それをやってトップに君臨してる。そういう努力が透ける選手は好きなんで。そのへんはしっかり受け止めたい」

――7月には大阪城ホール大会を控える中、大阪での防衛戦に思うところは?

▼棚橋「8月までの日程が出たけど、みただけでワクワクする日程ですよね。大阪城ホール、21年ぶりに戻りますので、まずはAJをクリアして一歩一歩、城ホールに近づいていきたいと思います」

――前回はジャレット乱入などもあったが、今回はそれ抜きに防衛する?

▼棚橋「ああいうのも含めて全部プロレスですので、ゴチャゴチャ感も好きだし、全部ひっくるめてプロレスなんで大丈夫です。何でもこいと」

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