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1/9【DNA/DDT】期待の新人・樋口を熱闘粉砕、中嶋が“タメのライバル"に認定 新宿大会(写真あり)

 DDTの新プロジェクトDNAの第2回大会が9日、新宿FACEで行われ、中嶋勝彦&北宮光洋が参戦。同じ1988年生まれの樋口と熱闘を繰り広げたうえで完勝をおさめた中嶋は、「パワーや体力を持ち合わせているし、体もでかいし、新たなタメのライバルがまた一人増えたなと」と樋口を絶賛した。

 DNAは昨年の11・28北沢タウンホールで始動。若手選手がしのぎを削る場となったが、その初戦で最も注目を集めたのは、昨年まで大相撲の力士(しこ名は「北海山」)として活動していた樋口和卓だ。185cm103kgの体格を活かしたパワフルなファイトで旗揚げ戦では2連勝を奪取。今大会ではセミファイナルに登場し、DDT本隊でも活躍するジュニア戦士の勝俣瞬馬と組んで、ノアで活躍する中嶋&北宮組に挑んだ。

 樋口は新人らしからぬ落ち着いたファイトを展開し、リストの取り合いでは中嶋と互角の攻防を繰り広げる。だが、勢いに乗ってリングに飛び込んだ小兵の勝俣が長時間捕まってしまった。ノア軍は入れ代わり立ち代わりで蹂躙する。

 劣勢を脅威の新人が打開した。樋口はフロントハイキック、串刺しラリアット、オクラホマスタンピートとパワフルな攻撃で中嶋を攻め立てる。ミドルキックを食らっても引かずに逆水平チョップで返答。北宮が相手になっても奮闘し、卍固めに捕獲されても、そのまま強引に歩いてエスケープして見せる。ジャーマンスープレックスでぶん投げられたがすぐに立ち上がり、ラリアットを叩き込んで同時ダウンに持ち込んだ。

 勝俣も奮起して空中殺法で活路を見出すと、中嶋に得意のスワンダイブ式Xファクターをお見舞い。樋口の肩に飛び乗ってダイビングフットスタンプを落とすなど見せ場を作った。しかし、時間が進むに連れ体力で勝るノア軍に流れは傾く。カウンターのミドルキック、サッカーボールキックと鋭い蹴りを唸らせた中嶋が、最後は垂直落下式ブレーンバスターで勝俣を沈めた。

 試合後、マイクを持った中嶋は「こんなに若い男がプロレスのリングで暴れている。プロレスファンとしてもレスラーとしてもこんなに嬉しいことはありません」と2人を激励。さらに樋口には「お前、88年生まれだって? 俺らと一緒じゃねえか。お前の顔と名前とその可愛らしいホクロは忘れないぞ」とメッセージ。中嶋の心には「樋口和卓」という名前がしっかりと刻まれたようだ。

 バックステージでも中嶋は「同い年で、僕も北宮も88年生まれなので。こうやって頑張っているというのは素直に嬉しかったですね。レスラーとしてもそうですし、一緒にリングを盛り上げようという思いがあってレスラーになったと思うし、プロレスが大好きでこの世界に飛び込んだと思うので。そういう気持ちは試合をやってて凄く感じる」と樋口を絶賛。「こんなに勢いのあるデビュー2ヵ月は初めて見ましたね」と素直に称えた。

 さらに「パワーや体力を持ち合わせているし、体もでかいし、新たなタメのライバルがまた一人増えたなと。成長も楽しみだし、そんな樋口選手のいるDNAに出てみたいなと思います」と同い年の樋口をライバルと認定。再戦を希望した。

 かつて「脅威の新人」として先輩たちに挑んできた中嶋も今は後輩の挑戦を受け止める立場にある。北宮ととともに「刺激をもらえた」と口を揃えた中嶋。新年早々に心地よい戦いを堪能し、いざノアマット初戦に臨む。

【中嶋の話】「初めてのDNAで、いつもとは違う刺激を僕はもらえたんで、凄く楽しく試合をさせてもらいました。(樋口を意識していたが?)まさか88年だとは思わなかったですね。試合をする前に聞いちゃったんですけど、同い年で、僕も北宮も88年生まれなので。こうやって頑張っているというのは素直に嬉しかったですね。レスラーとしてもそうですし、一緒にリングを盛り上げようという思いがあってレスラーになったと思うし、プロレスが大好きでこの世界に飛び込んだと思うので。そういう気持ちは試合をやってて凄く感じるし。聞いた話だとまだデビューして2ヵ月。こんなに勢いのあるデビュー2ヵ月は初めて見ましたね。(パワーは新人離れしていた?)パワーや体力を持ち合わせているし、体もでかいし、新たなタメのライバルがまた一人増えたなと。成長も楽しみだし、そんな樋口選手のいるDNAに出てみたいなと思います。(勝俣の気持ちの強さは感じた?)僕も決して体はでかい方ではないので、そういう意味では自分の体を最大限に活かした工夫をしているのを試合をして感じたし。ガッツという意味では樋口選手よりかはあるかなと思っているので。凄くあのタッグは楽しみですね。逆にそういった意味では、僕と北宮はタッグで久々にやったんですけど、刺激をもらえたんで。また対戦しましょう! よろしくお願いします」

【北宮の話】「よそに呼ばれることがあんまりないので。よその下の選手とやるのはそもそもないので、結構新鮮でした。僕もまだまだグリーンなので、押し負けている部分もあったので、もっともっとワンサイドで試合ができるように自分も頑張らなきゃなといい刺激になりました」

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