2/3【本門寺節分追儺式】4大シングル王者揃い踏み 池上本門寺・節分追儺式に今年もトップレスラー8人が参加(写真あり)
節分追儺式(せつぶんついなしき)が3日、東京・池上本門寺で行われ、トップレスラー8選手が参加。集まった人たちに福豆を振りまいた。
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日本プロレス界の父・力道山が眠る池上本門寺での節分追儺式には毎年、プロレスラーが団体の枠を超えて多数参加してきた。今年も天龍源一郎、武藤敬司、秋山準、曙、棚橋弘至、真壁刀義、丸藤正道、中嶋勝彦とそうそうたる顔ぶれが名を連ね、元レスラーの小橋建太、佐々木健介両氏、鬼嫁・北斗晶も参加。ほかにもアナウンサーの小林麻耶さん、アーティストのカブキロックス、ジャビット君、バボちゃん、こぞうくん(日蓮宗新聞社)らも参加し、集まった人たちに福豆を振る舞った。
恒例のフォトセッションでは参加レスラーが一堂に会して集合写真に納まった。さらに新日本のIWGPヘビー級王者・棚橋弘至、NEVER無差別級王者・真壁刀義、ノアのGHCヘビー級王者・丸藤正道、WRESTLE-1王者・武藤敬司の4大シングル王者そろい踏みも実現。真壁、丸藤は小林麻耶さんとのツーショットにも納まった。
豆まきの際、大桟敷のど真ん中に陣取ったのはIWGP王者・棚橋。「生まれながらにしてセンター体質ですから。中心がしっくりくるんですよ」と笑顔をみせた。4大王者揃い踏みで刺激を受けたようで、中でも52歳にして王者に君臨する武藤の存在には「WRESTLE-1は若い選手がいっぱいいる中で、体張ってると思いますので勇気もらいますね」と感じるものがあった様子だ。目下の大一番は2・11大阪大会。「福という意味ではどんどん興味を持ってくれるファンが増えてる。俺にとっての鬼はタイトルマッチ、大阪の相手、AJ」とV2戦での“AJ退治"を見据えた。
一方、GHC王者・丸藤も3王者と並び、「このプロレス界で一番のベルトといわれるように、しっかり僕がGHCの価値を上げていかないといけない」と気を引き締めた。そのためにも3・15有コロ大会で組まれた鈴木みのるとのV7戦は落とせない。「今回は福は内、鈴木は外。3月15日はしっかり防衛したい」と誓った。ここまで鈴木軍の猛威に押されている印象は拭えないが、「そもそも東京から始まったことなんで、防衛戦の前にお客さんに僕らの勢いをみせて3月につなげられれば」と丸藤はキッパリ。明日4日の後楽園大会で組まれた前哨戦で追い風を吹かせる構えだ。
W-1王者の武藤は現在、挑戦者不在の状況にある。一方で「この間も『ごまかして70の中でやってる』って言ったじゃない。しょせん70であって、よく作品に例えるけど、自分で満足する作品になってない」と満身創痍の自分自身に対するもどかしさもある。「そういうのを感じるから、乗り越える奴が出てきてほしいと思うんだよな」と本音を口にした武藤は、自身を破ってIWGP王者となり、新日本のエースに君臨した棚橋を「先日のウチの後楽園でもめざましTVが取材に来てて、プロレス女子の取材だったんだよな。リーダーとして棚橋がそういうブーム、波を作ってるのは事実なんだよ。俺から獲って、そこをきっかけに彼なりに努力して作品をいっぱい築いていって今の棚橋がある」と評価。「俺を踏み台にして這い上がるレスラーを募集してるってことだ。期待してるというかさ」と“第二の棚橋”となる存在の出現を改めて求めていた。
※棚橋、丸藤、武藤のコメント、フォトギャラリーは別項に掲載します