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2/25【WRESTLE-1】KAI「約束果たす第一歩」、武藤「余計なお世話だ」 3・8後楽園W-1王座戦へ共同会見(写真あり)

 3・8後楽園大会のWRESTLE-1チャンピオンシップ「(王者)武藤敬司vsKAI(挑戦者)」に向けた会見が25日、都内W-1事務所で開かれ、「“約束"を果たす第一歩に」というKAIに対して、武藤は「余計なお世話」と意地をのぞかせた。

 旗揚げからトップを走ると公言してきたKAIだが、昨年は“自称エース"と揶揄(やゆ)され、W-1王座戴冠も逃して「エース宣言」を自ら撤回。昨年11月の武藤戴冠時も「自分はまだ挑戦できるレベルにない。挑戦できるレベルまで上がったら挑戦を受けて欲しい」と語っていた。その後、武藤が真田聖也、征矢学といった同世代の挑戦をことごとく退ける傍ら、KAI自身も船木誠勝、河野真幸、田中将斗を破る快進撃をみせ、ようやく浮上の手応えをつかめたことから、王者・武藤への挑戦を実現させた。

 会見でKAIは「『自分が挑戦するまでチャンピオンでいてください』と一方的に言った“約束"を武藤さんに守っていただけたので、旗揚げの時に自分が言った『(武藤が)安心して、自分が引っ張っていけようにします』という約束を、今度は返す番かなと思っています。その第一歩を踏み出すものとして、3月8日のタイトルマッチに臨みたいと思っています」と話した。

 迎え撃つ武藤も「よくここまで来れたなというのは、ある」と認めながらも、「長く付け人を務めた彼のことは良く知っている。彼は親を踏み潰せるような、それを乗り越えられないような性格をしてる」と分析。そのうえで「W-1旗揚げ当初、一番乗りで『俺をラクにさせる』ということを公言してくれたんだけど、あえて今言うならば、余計なお世話だ。…ということを、リング上で証明したいと思います」と師匠の意地を覗かせながら言い切った。

 それでもKAIも「僕は親を超えようとは実は思って無くて、自分自身に勝って“自分のもの"を作っていかないといけない…と今、感じてます」と返答。W-1の命題でもある“脱・武藤”を成し遂げ、新たなW-1の未来形を今度こそ創り出すか。


【会見の模様】
――王座戦への意気込みを

▼武藤「チャレンジャー・KAIですか。長い間、俺の付け人してくれてた選手なんで、どの選手よりも俺のことを詳しく知ってるんじゃないかな…と思ったりもしてるんですけど、逆に言うと俺もKAIのことを詳しく知ってまして。その性格、プロレスに対する姿勢。ちょっと体は小さいけど運動能力にも優れてて、ひじょうにマジメに、ひたむきにプロレスに取り組んでいる選手であることは確かであって。ただ、あえて言うならば、KAIのような選手はきっと“親を超えることはできない"選手、人間なんじゃないかな、と思っております。WRESTLE-1が旗揚げした当初、一番乗りで『俺をラクにさせる』ということを公言してくれたんだけど、あえて今言うならば、余計なお世話だ。…ということを、リング上で証明したいと思います」

▼KAI「年始から船木さん、河野、そして田中将斗を倒すことができて、自分自身を本当に信じることができました。そこで武藤さんに挑戦表明して、正式にチャンピオンシップが3月8日に決まったことは感謝しています。さかのぼれば、11月の武藤さん30周年の大会で武藤さんがチャンピオンになった試合後に出て行って『自分が挑戦するまでチャンピオンでいてください』と言いました。自分が一方的に言ったんですけど、その約束を武藤さんに守っていただけたので、旗揚げの時に自分が言った『(武藤が)安心して、自分が引っ張っていけようにします』という約束を、今度は返す番かなと思っています。その第一歩を踏み出すものとして、3月8日のタイトルマッチに臨みたいと思っています」

――互いが互いを良く知る戦いだが?

▼KAI「長年、付け人やらさせていただいたんで良く知っているつもりですし、武藤さんも自分のことを良く知っていると思います。ただ、それよりもこれは武藤さん自身の戦いでもあり、自分としても自分自身を超える戦いでもあると思います。武藤さんが先ほど『親を超えられない』とおっしゃっていましたが、僕は親を超えようとは実は思って無くて、自分自身に勝って“自分のもの"を作っていかないといけない…と今、感じてます」

――ここまでのKAIの過程をどう見ていた?

▼武藤「順風満帆でここまで来たわけじゃないなと、という。先月くらいは、まだ“べそをかいてる"状態だったけど、よくここまで来れたなというのは、ある。だからチャレンジャーとして迎え入れるわけであって」

――KAIはまだ脅威に感じる存在ではない?

▼武藤「いや、俺がさっき言ったのは、彼は親を踏み潰せるような、それを乗り越えられないような性格をしてる、ということであって。それに実は俺自身も自分自身との戦いであって、自分自身に勝てれば試合にも勝てるという腹積もりでいます」

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