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3/17【リアルジャパン】初代タイガーマスクと元横綱・曙が歴史的一騎打ち、藤波と鈴木が刺激的激突 リアルジャパン提供3・20後楽園大会見どころ(前編/画像あり)

 リアルジャパンプロレス提供の3・20後楽園ホール大会の見どころは以下の通り。

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 リアルジャパンにとって、今年は2005年の旗揚げから10年となるアニバーサリーイヤーである。その第1弾となる後楽園大会には、記念イヤー到来を飾るにふさわしい豪華カードがラインアップされている。なんといっても目を引くのが、初代タイガーマスクと曙の一騎打ちだ。ジュニアヘビーで一世を風靡しプロレス界の流れを変えたタイガーマスクと大相撲の元横綱がリングで、しかもいきなりシングルマッチで闘うことになるとは、いったい誰が予想できたか。

 正真正銘の初対決だが、両者にはかつて師弟の絆があった。曙がK-1で闘っていた時代、初代タイガーに打撃の技術を教わっていたのである。レスラー転向で逆に接点はなくなったが、曙はプロレスで格闘技を超える実績を残した。2013年には全日本プロレスで三冠ヘビー級王者に君臨。今大会参戦後の全日本3・22博多では秋山準&大森隆男組の世界タッグ王座への挑戦が控えている。4年ぶりの世界タッグ王者返り咲きを狙う曙にとっても、初代タイガーとの遭遇は勢いをつけたい試合だろう。いったいどんな闘いになるのか、両者の体格やスタイルからしても予想は非常に難しい。

 初代タイガーは言う。「相撲の怖さは一瞬の馬力。貴闘力もすごいものがありますが、横綱(曙)はもっとすごくて、まともに食らったら普通の人ならたまったもんじゃない。数カ月前に試合を見たんですけども、落ち着いてきている。慣れてきているなと。これってものすごく怖いことなんですね。私のような体で横綱と闘うには、やはりスピードと空中殺法を復活させること。空中を飛んで思いっきりぶつかっていくのを復活させるしかないと思います」。

 初代タイガーはあえて、この試合で空中殺法を前面に出すつもりでいるのだろうか。「タイガーマスクと言えば空中殺法」のイメージがあるが、本人もよく指摘する通り、基本はあくまでもストロングスタイルである。そのなかで必要に応じて空中技を駆使していたのが80年代の初代タイガーだった。曙のパワーに対抗するにはスピード&空中殺法…だとすれば、近年では見たことのないような初代タイガーが披露されるのかもしれない。

 対する曙にもボディースラムがある。あれを食らったらひとたまりもない。また、必殺のヨコヅナインパクト(パイルドライバー)も。果たして、歴史的一戦で待っている結末とは…。

 曙の参戦により、引退を示唆した貴闘力の存在も引っかかる。昨年4月の代々木大会で衝撃のプロレスデビューをおこなった元関脇・貴闘力。しかし、わずか3戦でプロレスから身を引くことを宣言。とはいえ曙との対戦には興味を示しているようで、今後の動向が気にかかる。これに対し曙も、「チャンスがあれば」と前向きだ。

 しかしながら、すべては初代タイガーとの“歴史的一戦"を終えてから。初代タイガーマスク、曙、貴闘力、そして大仁田厚も――。すべては一本の線で結ばれているのか。3・20後楽園での初代タイガーvs曙は絶対に見逃せない!

 メインに引けを取らない大注目カードが、セミファイナルの藤波辰爾&S・タイガー&小笠原和彦組vs鈴木みのる&折原昌夫&タカ・クノウ組である。というのも、リアルジャパンマットで初めて藤波と鈴木が激突するのだ。

 藤波と鈴木の対決といえば、いまから10年前の2005年8月、新日本プロレスのG1クライマックス。このときは藤波が腕十字を切り返しての丸め込みで3カウントをゲットした。あれから10年、旗揚げ10年のリアルジャパンで初対戦ということになる。両者ともリアルジャパンに何度も上がっているが、この時期に“このリングで初遭遇"というのも因縁深い。超刺激的コンタクトになるのは確実だ。

 しかも鈴木はNOAH3・15有明コロシアム大会で丸藤正道を破りGHCヘビー級王座を奪取したばかり、鈴木軍で方舟撃沈を成功させている。この勢いのまま、リアルジャパンではいったいなにを起こすのか…。

 藤波がターゲットとなれば、盾になるべきは“レジェンド王者"スーパー・タイガーだろう。タイガーが藤波に向けられるであろう鈴木の視線をずらし“師弟対決"にもっていくことができるのか。恩返しの気持ちを捨てて打倒・鈴木をめざす。タイガーの出方ひとつで試合の方向性が決まるかもしれない。

 また、かつて故・橋本真也さんと激闘を展開した小笠原和彦が初参戦。鈴木&折原&クノウ組という異色トリオとの対戦も興味深い。鈴木と折原がチームで出陣というのもワクワクさせられる組み合わせだ。“世界一性格の悪い男"と鈴木がされる一方で、折原も気持ちの強さでは双璧と言っていい。ラフファイトのイメージが強い折原だが、実はレスリングの実力者であることはプロレス通なら周知の事実である。ここに総合格闘家のクノウが入るのだから、ビジュアル的にもその強さは伝わってくる。クノウは2007年6月のIGF旗揚げでプロレス参戦。以降、IGFとリアルジャパンを股にかけプロレスのリングでも闘っており、チームワークが必要とされるこの試合形式でどんな働きを見せるのか。いずれにしてもただでは済みそうにない、大荒れ必至の6人タッグマッチである。

※後編へ続きます

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