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3/25【WWE】「夢にまで見た名誉」 殿堂入り・藤波が喜びの会見 ヒデオ・イタミにはWM出場エール(写真あり)

 2015年WWE殿堂入りを果たした藤波辰爾が25日、都内で開かれたWWE JAPAN主催の会見に出席。改めて「長年、夢にまで見た名誉」と喜びを語ったほか、『レッスルマニア』出場をかけてのトーナメントに臨むヒデオ・イタミ(KENTA)に「是非、頑張って叶えて欲しい」とエールを送った。

 今月19日にWWEの名誉殿堂『ホール・オブ・フェイム』選出が正式発表された藤波。2015年の選出者はランディ・サベージ、アーノルド・シュワルツェネッガー、リキシ、ザ・ブッシュワッカーズ(ブッチ・ミラー、ルーク・ウィリアムス)、アランドラ・ブレイズ(メデューサ)、ラリー・ズビスコ、ケビン・ナッシュで、名だたる大物のひとりとして名を連ねた。

 授賞式典は現地時間28日に米カリフォルニア州サンノゼのSAPセンターで開かれ、藤波のインダクター(紹介人)はリック・フレアーが務める。あす(26日)式典出席のため伽織夫人、息子のLEONAを伴って渡米し、式典翌日にはWWE年間最大イベント『レッスルマニア31』(サンフランシスコ リーバイス・スタジアム)を来賓として観戦する予定だ。

 渡米直前のこの日、WWEジャパンの西住幹太代表とともに受賞会見に臨んだ藤波は「殿堂入りのニュースを聞いた時は、頭の中が真っ白になったというか…自分が長年、夢にまで見た名誉ですから。まだまだ気持ちの整理がついていませんが、現地に着けば自分の気持ちが抑えきれないほど興奮するんじゃないかと思っています」と喜びの声。「それぐらいWWE殿堂入りというのは、日本のレスラー全員が夢見る名誉。上から目線で言うわけじゃないんですけど、こういうものを夢見てレスラー一人ひとりが頑張って欲しい」と続けた。

 藤波は1978年1月に米ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン(MSG)でWWWF(現WWE)ジュニアヘビー級王座を獲得。日米を股にかけて防衛戦を行うなど活躍し“飛龍"“ドラゴン"と呼ばれる礎を築いた。ヘビー級転向後の82年8月には同じMSGでWWFインターナショナルヘビー級王座も奪取している。

 当時を振り返った藤波は「チャンスに恵まれてあのニューヨークのMSGに上がったことが、僕のレスラー生活のスタートと言っても過言ではありません。(もっとも印象的なのは)初めてベルトを腰に巻いたMSGでの試合ですね。あの時は歴史的な大雪の中でね。MSGはレスラーだけじゃなくて色んなアーティストが一度は出たいと思う大舞台ですから。いまだにあの時の興奮というか、本当にリングに上がって冷静に試合ができなくなっていくような感覚は覚えています」と感慨深げに語った。長年のライバル・フレアーがインダクターを務めることについても、「本当に“心憎いこと"をしてくれるな、と思いましたね。彼の日本での活躍、そして僕との因縁というのか、さまざまな試合をした経緯がありますから。(フレアーに限らず)当時の色んな選手に会えることも楽しみにしています」と話した。

 現在WWEではヒデオ・イタミ(KENTA)が『NXT』ブランドで活躍中。藤波も「日本にいる頃からテレビなどで見たことがありますけど、素晴らしい選手ですね。大舞台で花開いて欲しい」と後進に期待を寄せた。

 ヒデオにはレッスルマニア(WM)初出場の可能性が浮上している。WMに付随する交流イベント『WMアクセス』内で行われるNXTトーナメントに出場予定で、優勝者には本戦WMの“アンドレ・ザ・ジャイアント・メモリアル・バトルロイヤル"への出場権が与えられる。トーナメントにはヒデオのほかに、フィン・ベイラー(プリンス・デヴィット)、エイドリアン・ネヴィル(PAC)、タイラー・ブリーズがエントリーしている。

 西住代表から経緯を説明された藤波は「ぜひ、頑張って欲しいですね。僕も(WMの)リング上で(ヒデオ)の生の試合を観てみたいと思います。彼なら名誉ある舞台で、それに応える試合をするでしょうから、ぜひ(本戦出場を)叶えて欲しいですね」とヒデオに“WM出場エール"を送った。

 現役のままの殿堂入りを「これは凄く大きいこと」と語った藤波。すでに“生涯現役"を目指す意向を示しており「自分のスタイルは変えずにやっていきたい。5月11日にドラディションの大会を後楽園でやります。船木(誠勝)選手と戦うんですが、その試合でもそうですし、色んな若い選手と戦うことで自分の姿勢を伝えられれば。だから色んな選手とやってみたいですね。先ほど名前が出たKENTA選手ともいつか是非、組み合ってみたい」と見据えて会見を結んだ。名実ともに世界が認める“レジェンド”となったドラゴン。飛龍イズムの伝承に向けて、まだまだリングに立ち続ける。

※会見における藤波の詳細コメントは下記「関連リンク」からご覧ください

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