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4/30【全日本】石井のニールキック対策で十字ブロック会得 鼓太郎が世界ジュニアV1戦へ捨て身覚悟(写真あり)

 世界ジュニアヘビー級王者・鈴木鼓太郎が30日、神奈川・横浜市の全日本道場で練習を公開。5・21後楽園大会での初防衛戦でDDT・石井慧介を迎え撃つ鼓太郎はニールキック対策として渡辺ジムの木村トレーナー指導のもと、十字ブロックを反復練習。「腕を潰されても負けるよりはいい」と捨て身覚悟でV1を誓った。

 3・27後楽園大会で世界ジュニア初戴冠を果たした鼓太郎が5・21後楽園大会で初防衛戦に臨む。挑戦者はDDTの石井。4・25後楽園大会でのタッグ対決で鼓太郎から直接ピンフォールを奪って挑戦を決めた。

 その時のフィニッシュとなったのがニールキック。1発目が右腕に直撃し、ガードが下がった時に2発目を食らって3カウントを許した。ニールキックを最警戒する鼓太郎はこの日、親交ある渡辺ジムの木村トレーナーの協力のもと、公開練習を行った。

 教わったのは十字ブロックというガード法だ。右手を直角に曲げ、左手を添えて固定したうえで頭蓋骨を突き出してアゴを隠すもの。そしてクリーンヒットの前に一歩前に出て受けことで衝撃をやわらげることも教わった。練習生の李在?を相手に反復練習した鼓太郎は、命と言える右ヒジにダメージをこうむるのも承知のうえで「あれぐらいの威力のニールキックをブロックしきれないのは感じたけど、腕を潰されても負けるよりはいい」とV1戦へ向けて捨て身の覚悟を決めた。

 さらにミット打ちではワンツーエルボー、ジャベリンを徹底強化。「スタミナで勝ってれば試合にも余裕が出てくる。エルボー一発打つのもスタミナ残ってた方が力いっぱい打てる」と心肺機能を高める目的で李との5分間寝技スパーを息が上がった状態で行い、公開練習を切り上げた。

 挑戦状をしたためてまで世界ジュニア初挑戦にこぎつけた石井だが、その執念は鼓太郎にも伝わっている。「その気持ちもしっかり受け止めて勝ちたい」と言い切った王者は、石井の全てを真っ向から受け止めた上でジュニアの至宝を守り抜くつもりだ。

【公開練習における鼓太郎】
――十字ブロックを練習したが?

▼鼓太郎「(ニールキックで)2回痛い目をみた。アジアタッグ獲られた時、最後は相方のバックフリップだったけど、その前に食らったニールキックで体動かなくなっちゃって、それが俺の中で敗因だと思ってる。前回も腕しびれて上がらなくなって、いいの食らったんで、ブロックなしで受けるのは危険すぎると思い、ブロックの練習をしようと思いました」

――右腕でガードするということはエルボーを殺される可能性もあり、諸刃の剣となるが?

▼鼓太郎「あれぐらいの威力のニールキックをブロックしきれないのは感じたけど、腕を潰されても負けるよりはいいかなと思いますね」

――ミット打ちではエルボーに磨きをかけたが?

▼鼓太郎「使い続けてきたジャベリン、それも腕が生きていれば出して、しっかり終わらせたいと思いますね。ただ左の精度が悪いなと。もうちょっと左も練習してブレないようにしないと、この先、厳しい展開がまってるかもしれない。思った通り当てられないと意味がないんで」

――スタミナ強化の目的は?

▼鼓太郎「相手が若い選手なんで、勢いもスタミナもあると思う。スタミナで勝ってれば試合にも余裕が出てくる。エルボー一発打つのもスタミナ残ってた方が力いっぱい打てる。スタミナが一番大事かなと思います。俺も若くはないんでね」

――石井は挑戦状まで用意してアピールしてきたが?

▼石井「一番伝わってきたのは悔しさですかね。前回、自分の挑戦を自らのミスによって自分で潰したわけだから、その悔しさをどこにもぶつけるところがないんだろうし、責めるのは自分しか責められないだろうし、そういう気持ちが伝わってきましたね。その気持ちもしっかり受け止めて勝ちたいと思います」

――他団体の挑戦を受けることになったが?

▼鼓太郎「直接獲られたら受けるしかない。これで受けなかったら逃げになるし、逃げたくないし、彼のまっすぐな気持ちも受け止めたいしね。直接取った奴が一番でしょう」

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