プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

5/2【K-DOJO】滝澤が出直しの第1試合で2年ぶり復帰、TAKA相手に完敗も「反省を忘れずイチから精進していきたい」 板橋大会(写真あり)

 滝澤大志が2日、板橋区立グリーンホール大会で約2年ぶりに復帰。出直しの第1試合に登場し、TAKAみちのくに敗れはしたものの全身全霊のファイトを展開した滝澤は「復帰した以上、一人でも多くファンを取り戻していくのが使命」とリング上を通じて信頼回復に努めていくことを誓った。

 滝澤は2013年6月、千葉市内の商業施設で女性の下着を盗撮したとして、千葉県迷惑防止条例違反で逮捕された。無期限謹慎、練習生への降格という重い処分が下された滝澤は練習生としての雑用をこなす一方で、ボランティア活動などを通じて更生に務めてきた。

 昨年12月28日に無期限謹慎処分が解除となり、この日、約2年ぶりとなる復帰戦が決まった。相手はK-DOJO代表のTAKA。出直しの第1試合に登場した滝澤は坊主頭でスパッツ、サポーター、リングシューズというシンプルなコスチュームで2年ぶりのリングを踏んだ。四方に向かって深々と一礼し、リングアナのコール時にはたくさんの紙テープが飛び、温かい拍手と歓声も起こった。

 TAKAと握手を交わしてから開始のゴングを聞いた滝澤は2年間のブランクを埋めるように腕の取り合いやヘッドロックの取り合いなど、ベーシックな動きでTAKAと渡り合う。スリーパーでねちっこく絞め上げられても、ヘッドロックで逆に絞め返し、序盤は試合勘を取り戻そうと務めているようだった。

 その後、ショルダータックルでなぎ倒して先手を取った滝澤が積極姿勢に。馬乗りになってエルボーや張り手を打ち込み、TAKAのスリーパー、首4の字固め、クルックヘッドシザースに捕まっても耐え抜き、チョップで反撃。ジャストフェースロックもしのぐと、逆水平を打ち込んだ。まるで滝澤の気持ちを確かめるかのように、TAKAも真っ向から受けて立ったが、滝澤はこん身のダブルチョップでなぎ倒して歓声を呼び込んだ。

 なおも滝澤がTAKAを担ぎ上げての攻撃を仕掛けたが、未遂に。背後に着地したTAKAがスリーパーで捕まえ、ジャストフェースロックへと移行してギブアップを迫る。滝澤も耐えるものの、TAKAは再びクルックヘッドシザースで捕獲。そのままジャストフェースロックに移行して絞め上げると、滝澤もギブアップした。

 復帰戦は7分57秒で終了。試合前と同様に観客から拍手が送られた。リング上でTAKAから「この2年間のことを忘れるな」と叱咤激励された滝澤は四方に深々と頭を下げてからリングを降りた。2年ぶりにK-DOJOのリングに帰ってきた滝澤は「反省を忘れずイチから精進していきたい」と改めて出直しを誓うばかり。復帰に際しては批判されることももちろん覚悟のうえで、「賛成してくれる人もいれば、反対の人も当然いると思います。これから反対した人が一人でも多く自分が復帰したのが間違いじゃなかったと思っていただけるように頑張ります」とこれからの戦いを禊としていくつもりだ。

 復帰へ向けて増量に着手。得意の各種チョップで欠場前と変わらぬ快音を響かせた。「イマイチでしたね。やってやろうとは思ってましたけど、ちょっと代表にすかされて空回りしたところがありますね」と物足りなさを口にした滝澤だが、「でも逆水平は気持ちいいですね」とようやく笑顔ものぞいた。プロレスラーの生きる場所はリング。そのことを復帰戦で改めて痛感した滝澤がこれから試合を通じて償いをしていく。
※試合結果は別項に掲載します

【滝澤の話】「(約2年ぶりのリングに上がった時の心境は?)この2年間、上がれなかった期間は凄く大きく感じました。自分自身この2年間、体重を増やしたり自分なりに練習やってきたつもりでしたけど、リングに上がると練習とは次元が違うというか、これからもリングに上がり続けて戻していくしかないですね。(4・12)後楽園ホールで言ったように、反省を忘れずイチから精進していきたいと思います。(たくさんの紙テープが飛び、歓声も起きるなど復帰を歓迎する空気だったが?)賛成してくれる人もいれば、反対の人も当然いると思います。これから反対した人が一人でも多く自分が復帰したのが間違いじゃなかったと思っていただけるように頑張ります。(リング上でTAKAからどんな言葉をかけられた?)簡単に言えば『この2年間のことを忘れるな』と。(ファンにメッセージを)さっきも言いましたけど、自分の復帰に対して賛成してくれる方も反対の方もいると思います。自分は復帰した以上、一人でも多くファンを取り戻していくのが使命だと思ってます。(チョップをみせたが?)イマイチでしたね。やってやろうとは思ってましたけど、ちょっと代表にすかされて空回りしたところがありますね。でも逆水平は気持ちいいですね」

プロ格 情報局