プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

6/16【鈴木軍/NOAH】V3戦へ「高山最後のタイトルマッチ」宣告、“ノアファンへの恨み”も告白 GHC王者・鈴木が一夜明け会見で“毒”演会(写真あり)

 前夜(15日)の大阪大会でマイバッハ谷口の挑戦を退けた鈴木みのるが16日、自身が経営する東京・原宿の『パイルドライバー』で一夜明け会見。7・18後楽園大会での高山善廣戦に向けて「(帝王の看板を)引き剥がす。高山善廣、最後のタイトルマッチだ。応援してやってくれ」と言い放った一方で、“ノアファンへの恨み"も告白した。

 前夜の大阪大会。マイバッハを退けた試合後。故・三沢光晴さんの遺影をくぐって花道から現れた高山は、鈴木に宣戦布告のジャーマンを発射した。鈴木も「次の“いけにえ"はテメーだ」と即諾し、この日、7・18後楽園でのV3戦が正式決定した。

 かつて“盟友"と呼ばれた高山とのGHC戦。だが鈴木は「“かつて"な。今はもう敵だ。すでに沈んでこの世に存在すら無いノアが雇った“怪獣"って感じ。何年か前、一緒にやってた。鈴木軍にもいた。でも使えなかった。トロいし。戦力としていらないと思ったから、『もう来んな』ってことで呼ばなかった。それだけだ」と改めて強調した。

 “帝王"と呼ばれる高山に、“現プロレス界の王"を名乗る鈴木は「プロレス界に“王"と呼ばれる存在は2人いらない」と通告していたが、「負けたら帝王の看板を下ろせ? いや、ただ剥ぎ取るだけだ。引き剥がすだけだ。あの異名だって自分で名乗り始めたワケじゃないだろ? 誰かがつけたんだろ? だから誰もあいつのことを2度と“王"とは呼ばない状況にしちまえばいいんだ。プロレス界に王は一人で十分だ」とこの日も言いきった。

 むろん完全粉砕で“帝王"の異名を形骸化させる。「さ、王様ゲーム第3弾。鈴木みのるvs高山善廣。7月18日、後楽園ホール。高山善廣最後のタイトルマッチだ。“思い出作り"の最後のタイトルマッチだ。応援してやってくれよ(笑) 何も思い残すことがないように、俺が粉砕してやる。トドメ刺してやるよ。こんな感じでな」と発表リリースをぐしゃぐしゃに握り捨ててからポイ捨てし、不敵な笑みを浮かべた。

 高山は「三沢さんを汚したことが許せない」と“打倒・海賊"に立ち上がったものの、高山はノアの所属ではない。前夜の大阪大会ではテレビ解説席に杉浦貴の姿もあったが、動きは無かった。「ビビったんじゃないの? ヤベーなって。良くいるじゃん。自分の都合が良くなるまで待とうとするヤツ。あいにく俺はそういう感覚、持ち合わせてないから。感情のおもむくままに動いてるから。頭来たら簡単だよ。ぶん殴っちまえばいいんだ。それがプロレスのリングの上だ」とせせら笑った鈴木は、「ノアの全選手に言っといてやる。“今"しかねえぞ? 今しか何もできねーぞ? 様子を見て、流れを見て、自分の都合のいい時に…そんなの誰も待ってくれねえぞ? そんなことしてる間に毎日毎日、刻一刻と状況は悪くなってるんだ。でも大丈夫。誰がどう逃げ回ろうが、片っ端から行くから。全員だ全員。“やりたくない"って逃げ回って、ずっと隠れ続けてても、見つけ出して沈めてやるよ」と通告した。

 このほかにもノアの現状をメタクソにぶった斬り、一夜明け会見は“毒演会"状態に。ノアの“ファン"にまで刃を向けた鈴木は、「ノアファンと言えば俺が10年前、ノアに初めて来た時に、もの凄い“屈辱"を受けた。あり得ねえ屈辱だった」と切り出すと、「あれは武道館だったな。小橋と高山の試合だったかな。俺は乗り込んでいったんだ。邪魔しに行ったんだ。そしたら拍手と歓声で迎えられたんだ。あんな“屈辱"はなかったね。俺、今までノアでブーイング食らったこと無かったんだ。何でか知ってる? 見下されるからだ。ノアが最高と思ってるヤツらに『ようこそいらっしゃいませ』ってやられてたんだ。自分の世界を脅かされるかもしれない新日本の連中に対しては凄かったじゃん。ブーイングが。誰が出てきてもブーイングだった。でも俺には歓声だった。だから、こんなにも見下されてるのかって、ずっと気分が悪かった」と鈴木ならではの“恨み"を告白した。

 今ではブーイングや怒号が圧倒的だ。それも鈴木からすれば「『死ね〜!』って言うヤツもいる。そう言うしかねえんだ。だから『ザマーミロ』だ」。表面的にも内面的にも、ある種方舟を意のままに操りつつある鈴木。方舟侵攻から半年が経過しても、ついに帝王が立ち上がってもなお、その存在感はギラギラした深みを増している。

プロ格 情報局