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6/30【WRESTLE-1】7・12W-1王座挑戦へKAIが近藤と過酷特訓中 王者・鈴木に「耐え抜いて勝つ」(写真あり)

 7・12後楽園大会でWRESTLE-1王者・鈴木秀樹への挑戦を控えるKAIが30日、都内・WRESTLE-1道場で練習を公開。後方支援を買って出た近藤修司とともに過酷な特訓に取り組み、「俺の最大の使命はWRESTLE-1のベルトをどんな形でも獲り返すこと。とにかく耐え抜いて勝ちます」とベルト奪還を固く誓った。

 W-1王者・鈴木秀樹への挑戦がいよいよ2週間を切った。KAIは現在、近藤の協力を得て特訓を積む毎日だ。この日公開された練習内容はロープワークに始まり、跳び箱を使用しての両足跳びのほか、ランニングトラックを何周もダッシュしたり、潰れるまでプッシュアップしたり、20kg以上あるダンベルを両手に持ったままリングの周りを歩き続けたりと、持久力を鍛えるものばかりだった。

 しかも各練習の合間に設けられた休憩はわずか10秒程度しかなく、過酷そのもの。さすがのKAIも途中に倒れ込んでしまったが、近藤は容赦なく水を浴びせて練習を続行させた。最後に行ったスパーリングでは、近藤がKAIの技に改良を施すなどのアドバイスも送った。

 厳しく過酷な練習メニューだったが、近藤には狙いがあった。「プロレスは勝てばいいんだから。とにかくベルトを獲り返すことが第一目標」と考え、「いろんなことからKAIはたぶん耐え忍んできていると思うんだよね。それを今度の鈴木戦でもやること。耐え忍んで勝機が来るのを待って倒せばいい」と“忍耐"をキーワードにエールを送った。

 確かに今回のタイトルマッチへ向けて、KAIに逆風が吹いている感は否めない。W-1王座流出を招いた張本人とあってか、6・18後楽園大会では断髪までして挑戦をアピールしたものの、手厳しい野次を浴びせられた。だからこそ近藤は「いかに自分の心が折れないように試合を進められるか」と何事にも動じない精神力が必要と考えている。当のKAIも「キツくたって最後まで耐えて勝たなきゃいけないですよ。耐えて耐えて耐えて耐えきって。今日の練習は最後に勝つための練習だったと思います」と近藤流特訓を受け止め、「耐え抜いて、必ず最後は結果を出して勝ちます。それが今回のタイトルマッチの僕の最大の使命」とベルト奪還の重責を改めて背負った。

 鈴木とはこれが3度目の一騎打ちで、過去2戦はいずれも敗れ去っている。三度目の正直で鈴木に一矢報い、W-1の至宝を取り戻せるか否かはKAIの忍耐力にかかっているのかもしれない。

【近藤、KAIのコメント】
▼近藤「俺がKAIにしたかったアドバイスっていうのは別に技とか技術的なものじゃなくて、要は今日練習を見てもらったように我慢すること。いろんなことからKAIはたぶん耐え忍んできていると思うんだよね。それを今度の鈴木戦でもやること。耐え忍んでその時が来るのを待って、勝機が来るのを待って倒せばいい。プロレスは勝てばいいんだから。とにかくベルトを獲り返すことが第一目標。まぁ今日の練習は別に体力がどうっていうよりも、いかに自分の心が折れないように試合を進められるか。そこだと思うんだよね。それを本人もたぶんわかったと思うよ。あとはもう本番。精神的なものだけだから。本番はもうこのモチベーションを保ったままやってもらうことだな」

▼KAI「もしかしたら近藤さんと練習したのは初めてかもしれないです。あまり記憶にはないので。まぁきつかったですね。でもこれに耐えなきゃいけないっていうのはあるので。僕が勝手にですけど、絶対獲り返せっていうエールは感じました」

――近藤選手は前回の会見の時に『俺は鈴木の倒し方を知っている』と言っていたが、鈴木を攻略するための何かを掴むことはできた?

▼KAI「そうですね。細かいアドバイスっていう部分よりも、耐えることですかね。なんかボソッと聞こえたんですよ、『耐えろ』って。技の改良点も教えて頂けましたし」

――見ている方も非常にハードなトレーニングと感じたが?

▼KAI「ハードでしたね。でもどんな攻撃を受けても耐えて勝つっていうことですよね。キツくたって最後まで耐えて勝たなきゃいけないですよ。耐えて耐えて耐えて耐えきって。今日の練習は最後に勝つための練習だったと思います。何を言われたって耐えて、どんな攻撃を受けても耐えて。人間やっぱり耐えるっていう部分が一番難しいところでもあると思うんです。そういうのを今日また改めて教えてもらいましたよ。忍耐って一番難しいんです。耐え忍ぶっていうのがなかなか人間難しいと思うんです」

――鈴木とは3回目のシングルマッチになるが?

▼KAI「まぁ一回も勝っていないですからね。でも俺、なんか3回目っていうのが多いんですよ。節目節目にいろんな対戦相手と。三度目の正直という言葉もあるじゃないですか。全てにおいて耐え抜いて、必ず最後は結果を出して勝ちます。それが今回のタイトルマッチの僕の最大の使命だと思うので。獲り返すのは…ベルトを獲られた張本人がもう一度挑戦するっていうのはなかなか出来ないことですから。でも挑戦にこぎつけられた。だから俺の最大の使命はWRESTLE-1のベルトをどんな形でも獲り返すこと。今日の練習もそうだし、とにかく耐え抜いて勝ちます。俺が獲り返さなきゃいけないんです」

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