7/2【新日本】不正アクセスによる最大1万8千件の顧客情報流出を公表 菅林会長ら会見で謝罪(写真あり)
新日本は2日、公式WEBサイト上でのネット決済を通じて最大1万8000件の顧客情報が流出していたことを公表した。同日、東京・中野坂上の新日本事務所で菅林直樹会長、手塚要社長、西澤道昭取締役管理部長が会見して謝罪。経過報告、再発防止策の説明を行った。
今回流出が判明したのは、2013年8月28日から2015年4月28日までの1年8ヵ月間に、公式WEBサイト上で「チケット購入」「ファンクラブ入会・更新」を行ったネット決済情報(※代金を支払う際に入力する情報)最大1万8000件。うちクレジットカードによる決済情報は1万1155件だという。
流出した個人情報の内容は、クレジットカード情報、氏名、住所、電話番号、メールアドレスで、悪用された場合、身に覚えのない請求を受けたり、迷惑メールが届いたりする可能性がある。すでにクレジットカード会社が経過監視中で、現在のところ具体的な被害は確認されていない。流出の可能性がある顧客には、入力された住所あてにお詫びと対応が記された書面が郵送される。また、流出に関する専用の問い合わせ窓口もフリーダイヤル(0120-133-953)やメールアドレス(inquiry@njpw.co.jp)で新設された。
発端は4月28日。新日本が契約している外部の決済代行会社からクレジットカード情報の流出懸念が指摘され、即日クレジットカードによるネット決済を停止していた。その後第3者調査機関に調査を依頼し、不正アクセスによる顧客情報流出が判明。混乱を避けるため、調査結果を待っての公表となった。すでに所轄の中野警察署への届け出と、所轄官庁(経産省)への報告を済ませている。
原因は公式WEBサイト上で使用されていたWEBアプリケーションのぜい弱性。このため新日本では「システム上の不備の改修」「ネット決済時のクレジットカード情報入力画面を、すべて外部の代行会社に委託」「セキュリティ管理部門を新設」などの再発防止策を発表した。
この日の会見では、菅林会長、手塚社長、西澤取締役管理部長が出席して経過説明を行い、改めて深々と頭を下げて謝罪。謝罪会見を開いた理由について手塚社長は「新日本プロレスという会社は規模に対して名前が世間に知れ渡っております。興行を行うという側面からも、ファンの皆様に支えていただいていると考えております。書面だけではなく、きちんと対応いたしますという姿勢を理解していただきたく、今回は記者会見を開催させていただきました」と説明した。
※不正アクセスと顧客情報流出に関する新日本からの発表事項は容量の都合上、別項に掲載させていただきます