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7/12【鈴木軍/NOAH】GHC戦へ鈴木が正式サイン、「30分」で西永本部長呼びつけ、高山フィギュアもバラバラに 「方舟来襲・真の目的」にも言及(写真あり)

 GHC王者・鈴木みのるが12日、東京・原宿の『パイルドライバー』で会見し、挑戦者・高山善廣の返り血で血まみれとなった調印書に正式サイン。ノアの西永秀一統括本部長を“30分ルール"で呼びつけて引き取らせたほか、方舟来襲の真の目的をほのめかすなど、約1時間に渡って“毒演会"を敢行した。

 7・1後楽園大会では流血に追い込んだ高山の“返り血"をもって調印書への“サイン"とした鈴木。ところがその後、タイトル管理委員長のハーリー・レイス氏から「サインが無いため、認められない」と通告があったという。

 このため鈴木はこの日、自身が運営するアパレルショップ『パイルドライバー』で午前11時から会見。「店のオープンは13時だからな。それまでのヒマつぶしだ」とつぶやきつつ、「いいよ? 別に認めなくても。(タイトル戦を)“なし"にしてやる。俺は単に高山ブッ飛ばせればそれでいいんだ。…と思ったんだけど、ノアのペースで行くのもナンだし、サインしてやろうかと思って。そのかわりハーリー・レイスが自分で取りに来い」とニヤつきながら調印書に“正式サイン"した。

 無論、レイス氏がアメリカ在住なのを知っての嫌がらせ。おもむろに携帯電話を取り出した鈴木は、西永本部長に電話をかけ「今から30分以内に取りに来い」とガチャ切り。理不尽な“30分ルール"を設定しつつ、西永本部長を呼びつけた。

 ノアではこの日、ディファ有明周辺のマンション協会主催のちびっ子運動会に選手が参加。西永本部長もその付き添いのため、ちょうど自宅を出るところだった。しかし、急きょ付き添いを福田明彦レフェリーに託して予定を変更。記者に連絡して鈴木が『パイルドライバー』で会見中であることを突きとめ、店のある原宿へと向かった。

 西永本部長を待つ間、鈴木はメディア相手に大放談。おもむろに取りだした高山フィギュアの手足をバラバラに解体してからポイ捨てし、「アイツは絶対俺には勝てない……違うな。俺は絶対アイツには負けない。宣言しといてやる。俺がアイツを殴り倒してやる。誰かの“なんとか"って技でもなく、俺の何か(の技)でもなく、俺の“拳"で。アイツは崩れるし、倒れるし、起き上がってこない。これが最後の試合になるだろうから、みんな見てあげないと。翌日見出しに出るよ『高山死す』って」と予告した。

 高山は「セコいヒール。昔のヒールはもっと凄かった」と鈴木軍にダメ出ししたが、鈴木は「言ってることが40代、50代のプロレスファンと一緒だ。『あの頃は凄かった。あーだこーだ』って。第一、お前が凄くないのに、お前が言うなって感じだな。残念。まったく俺には響かな〜い」と意に介さず。逆に現在の高山を「老いたよな。動きと気力と発言も含め。一生懸命、自分自身を奮い立たせてる感じ」とせせら笑った。

 さらには持論を交えつつ、改めてノア勢の意識の低さをあらゆる角度からメッタ斬りに。その中で“高山戦の先"にも言及し、「高山戦を超えた先には、もう“そこ"しか無くなるだろ。そう俺がこう言ってるコメントも、すべてソイツに向かってるんだ」と明かした。状況的に杉浦貴である可能性が高い。鈴木はその“高山戦の先に見えてくるもの"を「ノアに来た本当の目的」とまで語ったものの、内容については「その時話す」とはぐらかした。

 30分が経とうとした時に、西永本部長が息を切らしながら到着。投げ捨てていた調印書と、バラバラになった高山フィギュアを西永本部長に拾わせた鈴木は、「似合うなぁ〜そのヒザつく姿が。地面はいつくばってるウジ虫みたいアハハハハハハハハ〜」と爆笑。怒りを押し殺した西永本部長は「これは鈴木さんのサインですね。鈴木さんが調印したということで、タイトルマッチが成立します。今の鈴木さんの高笑いが試合後、高山さんのものに変わることをノアとしては願っていますが、タイトルマッチらしい素晴らしい試合を期待したいと思います」と言い残してパイルドライバーを後にした。

 かくして「鈴木vs高山」のGHC戦が正式に成立。とはいえ鈴木にとっては3度目の防衛戦ではなく“高山引退試合"でしかない。「残念だけどな(笑) ま、仮にも“帝王"なんて名乗らせてもらえたんだ。王様は二人もいらねえ。良い思い出とともに…散れ!」と最後通牒。血生臭い決戦の火ぶたは、6日後に切って落とされる。

※会見における鈴木の詳細コメントは容量の都合上、別項(前・中・後編の3部構成)に掲載いたします

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