7/17【佐野魂】両国史上初の爆破実現! 大仁田夢かなって「佐野ありがとよ!」 両国大会(写真あり)
『佐野直万博』両国国技館大会が17日、開催され、メインイベントでは両国初の爆破マッチとなるノーロープ有刺鉄線電流爆破バット&有刺鉄線ボードトルネードタッグデスマッチ「大仁田厚&佐野直&千葉智紹vsKENSO&バッファロー&二瓶一将」が実現。爆破バット攻撃による勝利を佐野に譲った大仁田は「夢をかなえてくれてありがとよ!」と佐野に感謝。佐野は「次は満員にします」と第2弾開催に色気をみせた。
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この日、佐野魂が両国大会を開催した。イベントはダークマッチといえる前半戦が午後4時半から開催され、本戦が午後6時半から行われた。
予想されたとはいえ、国技館には空席が目立ったが、メインイベントでは両国初となる爆破マッチが実現した。ニュートラルコーナーに有刺鉄線バットが二つ用意され、スイッチを入れたうえで、富士山を模したリング中央のラダー上でのみ使用可能となる。
邪道・大仁田が佐野魂の佐野&千葉と組んでKENSO&バッファロー&二瓶のトリオを迎撃。開始早々、場外戦で出鼻をくじかれた大仁田と佐野だったが、大仁田はバッファローに机上パイルドライバーを敢行。佐野も張り手でKENSOに立ち向かい、場外STFでバッファローをもん絶させるなど立ち回った。
だが、大仁田が相手陣営に捕まってしまう。二人がかりで有刺鉄線に投げつけられ、KENSOの有刺鉄線バット攻撃を被弾。さらにバッファローと二瓶に担ぎ上げられると、ラダーに登ったKENSOによって電流爆破バット攻撃を食らった。
その後も佐野がKENSOの張り手や垂直落下式ブレーンバスターで攻め込まれ、大仁田もKENSOの有刺鉄線バット攻撃に晒されたものの、赤い毒霧噴射で逆襲ののろしを上げた。バッファローに的を絞った大仁田組は3人がかりの合体パワーボムを敢行。大仁田がテーブルの破片で殴りまくると、電流爆破バットを佐野に渡して勝負を託した。
大仁田が千葉とともにバッファローを担ぎ上げると、ラダーに登った佐野が電流爆破バットをフルスイング。そのまま覆いかぶさってバッファローから3カウントを奪った。
約5時間にわたった両国大会は佐野勝利の大団円で幕。FMW時代、大仁田は両国で爆破マッチ開催の夢を描いたが、実現には至らなかった。それが時を越えて現実のものとなり、大仁田は「俺はこの両国のリングで爆破をやるのが夢だった。その夢を叶えてくれたのはこの男、佐野! お前だ! ありがとよ!」と感謝の念を口にし、佐野を抱き寄せた。最後に「頑張った佐野! 1、2、3、ファイヤー!」の叫びでねぎらい、「佐野! 佐野! 佐野! 夢をありがとよ!」と絶叫した。
これには佐野も感無量の様子。「大仁田さんに憧れてプロレスラーになって、大仁田さんが叶えられなかった両国の電流爆破をできたこと自体、プロレスラー・佐野直しは大したことないかもしれないけど、仕事人・佐野直としてはもっと評価されてもいいと思います」と満足げ。両国進出という挑戦を終えて安堵の表情もみせつつ「今度は満員にしたい」と第2弾開催に色気たっぷりだった。