7/26【24時間プロレス】プロレス界史上初24時間ぶっ通し興行成功 真霜が8試合を完走「新しいプロレスの楽しみ方を提示できた」 新宿大会(写真あり)
『24時間プロレス』が25〜26日、東京・新宿FACEで開催され、K-DOJO、FREEDOMSなど11団体が参加。マット界史上初となる24時間ぶっ通しイベントで大会発案者のK-DOJO・真霜拳號は一日8試合を完走。「新しいプロレスの楽しみ方を提示できた」と胸を張り、第2回大会の開催も描いた。
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K-DOJO、WAVE、OSAKA女子プロレス、OZアカデミー、ダブプロレス、アスカプロジェクト、FREEDOMS、VKF、YMZ、覆面マニア、プロレスリングファイブの11団体が参加して開催された『24時間プロレス』。“世界初!プロレス界の夏フェス"のコンセプト通り、25日午後6時半のOZABUN(WAVE&OZアカデミー)で幕を開け、翌26日午後4時のファイブまで10大会がぶっ通しで行われる前代未聞のイベントとなった。参加団体所属以外にも木高イサミ、長井満也、がばいじいちゃん、中邑珍輔(中邑真輔のそっくりさん)らも参戦し、26日10時半には小橋建太さんが真霜拳號とのトークショーに登場。長時間の観戦とあって、観客の疲労を想定したマッサージの有料サービスも用意された。
イベントの最後を飾ったのは全団体の代表者が参加してのバトルロイヤル。午後5時45分に開始となった。中でも真霜はこれが8試合目。すでに疲労が蓄積しているとあって、他選手たちから集中砲火を浴びる苦闘を強いられた。それでも集団暴行から逃れるなど巧みに立ち回ったものの、ゴールデンパインのキス攻撃によって力尽き、オーバー・ザ・トップロープで失格となった。
大混戦の中、最後に生き残ったのはK-DOJO・雄馬とFREEDOMS・杉浦。エルボー合戦などで火花を散らした若手対決は杉浦がこん身のエルボーをぶち込んで勝利。バトル優勝を決めた杉浦は勝利者賞として「24時間プロレス特製シャンパン」を獲得した。
バトル終了時間は6時20分。オープニングの25日6時から数えて24時間以上が経過し、これにてイベントの全スケジュールが消化された。出場選手たちをリングに呼び込んだ真霜は「みんな頑張りましたし、楽しみましたよね」と呼びかけてから、「24時間プロレスまた観たいと思いますか?」と問うと、集まったファンも大歓声で呼応。真霜は第2回大会の主役にバトル優勝者・杉浦を指名した。
大会を終えた真霜は疲労の色を感じさせず、「ようやく終わったなと、長い戦いが」と安堵の表情。8試合を完走し、「24時間寝ずに8試合いけましたね。体力的にはまだいけますよ」と豪語。イベント全体の観客動員数はこれから算出されることになるが、「最低人数を記録するであろうと思われた深夜帯が意外といたんですよ」と振り返った真霜は、「新しいプロレスの楽しみ方を提示できたんじゃないかと思います」と成功を実感。一睡もせず24時間のロングランイベントを終え、発案者として「おそらく世界一だったはず、24時間を成功しましたよ、やりましたよと胸を張って言いたい」と誇らしげだった。
【真霜の話】「(大会を終えた今の気持ちは?)ようやく終わったなと、長い戦いが。でも意外といけるもんだなと。24時間寝ずに8試合いけましたね。体力的にはまだいけますよ。ダメージはきついですね。ダメージの蓄積が。それだけですね。自分の体力には自信がつきましたけどね。まだ試合できる。(試合中、睡魔に襲われることは?)それはなかったですね。覆面マニア終わったあたりでついに眠気がきましたけど、それも試合になれば吹っ飛びますしね。僕、意外と元気でした。まだまだいけます。(お客さんの入り、反応は?)反応は全体的によかったですね。このイベントを楽しもう、参加しようというのが感じられて。入りもトータルの人数を聞いてないんでまだわからないんですけど、最低人数を記録するであろうと思われた深夜帯が意外といたんですよ。みんな終電で帰ったりせず。それだけこのイベントに魅力があったのかなと思いますけどね。(次回は)杉浦がやると宣言しましたので、バトンタッチして。あいつはまだ若いんでね。たぶん24時間以上やってくれるでしょう。30時間とかやってくれるんじゃないですかね。期待してます。苦労しなさいと。大変でしたからね。この大変さをそのうち笑い話としてできると思うんで。このあとちゃんとした集計をして全入場者が何人だったとか、イベントとして成功したかをみていくんで、それによりけりでしょうけど、反応、お客さんの楽しみ方としては大成功と言っていいと思うんで。新しいプロレスの楽しみ方を提示できたんじゃないかと思います。そしておそらく世界一だったはず、24時間を成功しましたよ、やりましたよと胸を張って言いたいですね」