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8/17【新日本】G1覇者・棚橋が喜びの一夜明け会見、IWGP挑戦権利証獲得 ファレ、内藤への雪辱視野に(写真あり)

 今年のG1 CLIMAXを制した棚橋弘至が17日、都内・新日本事務所で優勝一夜明け会見。来年1・4東京ドーム大会におけるIWGPヘビー級王座挑戦権利証を受け取ったうえで、今後の展望などを語った。

 8年ぶり2度目のG1制覇から一夜。会見の冒頭では通例どおり、1・4東京ドーム大会メインイベントにおける“IWGPヘビー級王座挑戦権利証"が菅林直樹会長から送られた。「自分がいろんなチャンピオン、IWGPのチャンピオンだった時に、『この権利証はずるいな』とずっと思ってました。チャンピオンを差し置いて東京ドームのメインイベント出場権が得られるのは、ひじょうに納得いかなかった」という棚橋だが、「実際こうして手にしてみると……ええ、ありがとうございます(笑) 誰が考えたのか分からないですけど、最高のシステムですね」と見事な掌(てのひら)返しで報道陣を笑わせた。

 28日間、19大会におよんだ“史上最長のG1"を制覇。今年は“Aブロックデー"と“Bブロックデー"が交互に行われる初の形式が採用された。「G1期間というものの大きな流れ、ダイナミズムというか。Aブロックの興行が盛り上がったら、次の日のBブロックの日の人はジェラシー…『もっと上にいってやるぞ』というものがあって。“A・Bの対抗戦"でもあったような気もします」と棚橋は振り返った。

 負傷者も続出し、自身も首を痛めながら戦い抜いた。「怪我人が出てくるたびに『明日は俺なんじゃないか』っていうね。選手はいろんな不安を抱えながら走ってきましたけど、最終的には全員完走できた。長く充実した戦いで、キツかった分だけ、今年のG1は達成感があります」と改めて強調。左ヒジの負傷を抱えていた中邑真輔との決勝戦は30分を超す熱闘となったが、「本当に均衡した試合だったと思います。ただ、その1試合だけをフィーチャーするとそういう感想になるんですけど、28日間戦ってきた集大成なんでね。出場選手の思いだったり、日本全国で応援してきてくれた皆さんのパワーだったり、そういうエネルギーの集合体だったような試合だった」と話した。

 その中邑からは試合後、握手を求められた。棚橋も固い表情のまま応じた。「あの握手の意味は、僕にはまだ分からない」と話したものの、「皆さんの見方が『棚橋と中邑はライバル』っていう。棚橋と柴田とも違う。棚橋とオカダとも違う。逆に言うと、ライバル関係以外の物語がないんです。なので“次のステップ"に行く段階に来てるんじゃないかな」と意味深な示唆も残した。

 現IWGP王者はオカダ・カズチカ。今年のドームも「棚橋vsオカダ」のIWGP戦で、敗れたオカダが涙を流して悔しがったのは記憶に新しい。このまま両者ベルトと権利証を守り抜けば、“ドームIWGP再戦"となるものの、その道は険しい。

 棚橋はG1公式戦で敗れたバッドラック・ファレ、内藤哲也への雪辱を課題に上げ「ドームの前に戦わないといけないと思います」と見据えた。一方のオカダはG1期間中に中邑、後藤洋央紀、AJスタイルズに敗れて課題を抱えた。ともに難敵揃い。互いの課題を乗り越えつつ、切磋琢磨でドームを目指すG1覇者とIWGP王者の戦いの火ぶたも今秋、切って落とされそうだ。

※会見における棚橋の詳細コメント(前後編)は容量の都合上、別項に掲載いたします

プロ格 情報局