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9/14【リアルジャパン】9・18後楽園でレジェンド王者S・タイガーと対決 リアルジャパン提供・船木インタビュー(後編/写真あり)

※前編からの続き

――やはり船木選手ご自身がストロングスタイルに強い思い入れ持っていると?

▼船木「ありますね。それが自分はプロレスだと思って若い頃に叩き込まれたし、今もそう思っていて、そうあるべきだと思っています」

――リアルジャパンプロレスはまさにストロングスタイルを標榜し、それを実践している団体です。

▼船木「最後にそれが残っている団体という感覚でいます。でもそれも、佐山さんが現場から姿を消すとまた変わってきてしまうと思うんです。徐々に元ある姿から変わってきてしまうのが人間じゃないですか。だから佐山さんはいなくなっちゃいけないんです。なので佐山さんが帰ってくる場所を残していきたいっていう気持ちはあります」

――6月のタッグで対戦した後、スーパー・タイガーを「素晴らしい選手」と評していたが、それはやはり戦いからストロングスタイルを感じたから?

▼船木「本当に実力があった上でのプロレスで、このスタイルを知ってる選手だと思いました。緊張感があったし、向こうにもそういう風にこっちを見たんじゃないかと思います。実際に組んで、体と体って正直なので、技を掛け合い蹴りの交換をする度に「強い」って思いました。それってすごい重要だと思います。プロレスは“戦い"ですから。やっぱりプロレスは誰でもかれでもできるものではないし、それは守っていかないといけないですよね」

――船木選手が思われるプロレスとはそういうものだと?

▼船木「特別な人がやるのがプロレスだと思います。誰でもはできない。実際にやるまでには1年、ほんとに厳しく苦しいトレーニングをして、それでデビューしてからもまた苦しい。第1試合からメインイベントへ上がっていく度にハードルが高くなっていく。誰でもがパッと見てパッとできるものじゃいけないし、苦しい練習が必要でなくなっちゃう時代が来てはいけないと思います」

――ではスーパー・タイガーはそこをクリアし、ストロングスタイルの王座を持つにふさわしい選手だと?

▼船木「そう思いました。しっかり実力があって、その上でプロレスラーっていう。あとタカ・クノウ選手にもそれを感じました。触られた瞬間からこの力はなかなか味わえない、特殊な寝技の力というか、本当に強いと思いました」

――では、リアルジャパンプロレスはそういう強者が集うリングと?

▼船木「そう思います。やはりプロレスはそういう特殊な人の集まりであるべきだと思います。やっぱり戦いを表現してるわけですから、“強い"っていうのが一番だと思うんです。だからレスラーは強くなければいけないし、ちょっと柔道とか空手をかじった人がポッと入門して倒されるようじゃダメですよ。昔の新日本はオリンピックに出たりバックグラウンドのある人がどんどん入門してきましたけど、それでも簡単には勝てないリングだったと思います」

――ストロングスタイルはそうした船木選手のプロレス像を表したものでもある?

▼船木「自分もストロングスタイルを残したいので、人を育ててみたいっていうのもあります。今はショー的なプロレスがクローズアップされているのでなかなかいないと思うんですけど、若い人に教えてみたい、伝えたいっていう気持ちがあります。それはこの年になって特に思います。佐山さんにはスーパー・タイガーっていう一番弟子がいるので、自分もそういった選手を作りたいです」

――フリーとなり、自身が望むストロングスタイルでのタイトルマッチと、今回はまさに大一番となるが?

▼船木「これから先の勲章にもなるし、今後の展開も違ってくると思うので、今回は是が非でもタイトルを獲りたいです。最初決まった時は嬉しくて“もういいや、もうこれ以上望むことはないって"いう気持ちになりましたけど、一晩寝て“そのタイトルを獲りたい。憧れの人の目の前で獲りたい。できれば憧れの人に巻いてもらいたい"っていう夢に変わってきました。やるからには勝ちたいです」

――最後に改めて意気込みをお願いします。

▼船木「いろんな自分が思ってる気持ちとか全てを9月18日のタイトルマッチ、その瞬間に向けて持っていきたいと思います。もちろん相手との戦いでもあるんですけど、最終的に勝負って自分がどこまで耐え切れるかっていうところにかかっているので、そこは集中力と気力、最後は精神力になるのかなと思って準備をしています。自分自身との戦い、自分の限界への挑戦でもありますし、そういう自分との戦いをしている自分を観に来てもらいたいと思います」

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