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10/22【RIZIN】元大関・把瑠都のRIZIN参戦が決定! 高田統括本部長も「世界のMMAを背負って立つ逸材」として大きな期待(写真あり)

 RIZINは22日、東京・白金台の八芳園で会見し、元大相撲・大関の把瑠都ことホーヴェルソン・カイドの参戦を発表した。総合格闘家デビュー戦となるカイドは柔道、大相撲のバックボーンと自慢の怪力を誇り、「相手は一人でも二人でも三人でも何人でもいいから。倒し方はこれから考えます」と自信満々。高田延彦統括本部長も「でかくて強くて憎たらしい、デンと構えた世界の一番を目指す強いファイターになってもらいたい」と大きな期待を込めた。

 大晦日の大舞台にふさわしい大物の参戦が決まった。元大相撲・大関の把瑠都ことカイドだ。総合格闘技デビュー戦となるカイドはエストニア出身の30歳。198センチ、170キロの巨体で、幼少の頃から柔道を経験し、国内の大会に優勝。12歳の時に相撲を始め、大相撲入り。2004年5月に初土俵を踏むと、2010年には大関に昇進。ヒザの負傷に泣かされ、2013年に角界を引退したものの、格闘技の舞台で復活を遂げることになった。

 引退後もトレーニングを続けてきたというカイドの格闘技転向、RIZIN参戦が決まったのは、参画団体の一つであるBUSHIDOのドナタス・シマナイタス代表の推薦によるもの。1ヵ月ほど前にオファーを受けたカイドは「ここでやらなきゃいつやるんだ」と決断したという。

 すでに小路晃指導のもと格闘技向けのトレーニングを開始し、親交あるピーター・アーツのコーチを受けることも決定。一度エストニアに帰国して練習を積み、11月からはアーツから打撃の手ほどきを受ける予定。榊原実行委員長によると大晦日参戦が濃厚で、対戦相手は11月中にも決められるという。

 柔道、相撲のバックボーンに加え、角界きっての怪力が大きな武器となりそうで、カイドも「相手は一人でも二人でも三人でも何人でもいいから。倒し方はこれから考えます」と自信満々。角界時代の爆弾だった左ヒザの負傷も不安なしを強調し、下半身強化のトレーニングも着手中という。懸念されるのは打撃対策といえそうだが、カイドは「相撲界に入る前にナイトクラブでセキュリティーやってたからいっぱい喧嘩ありましたね」と涼しい顔。大相撲から格闘技に転向した選手は大きな活躍ができなかった過去があるが、カイドは「力あれば何でもできます」と自慢の怪力を強調しつつ豪語した。

 会見後の写真撮影の際にはカメラマンのリクエストに応え、高田統括本部長を軽々とお姫様抱っこ。その怪力に目を見張った高田統括本部長は「未来へ向けた世界のMMAを背負って立つ逸材」と評し、「でかくて強くて憎たらしい、デンと構えた世界の一番を目指す強いファイターになってもらいたい」と大きな期待を込めていた。


☆ホーヴェルソン・カイド
▼生年月日
1984年11月5日
▼出身
エストニア
▼身長/体重
198cm/170kg

幼い頃より柔道を経験し国内の大会で優勝経験を持つ。12歳で相撲に出会うと、世界ジュニア相撲選手権大会にも出場。史上初のエストニア出身力士として2004年5月場所で初土俵を踏む。続く7月場所で序の口優勝、9月場所で序二段優勝を果たすと、翌2005年の7月場所で好成績を収め、初土俵からわずか8場所で十両へと昇進する異例のスピード出世を果たした。2010年には大関昇進。入幕当初より、綱取りがささやかれるほどの才能を持っていたが、怪我に泣かされ、2013年に引退を表明した。引退後は角界を去り、母国に戻って実業家として活躍。30歳という若さからも、アスリートとしての活躍を望む声が多く、曙がプロレス界へ勧誘するなど、日本のプロレス・格闘技界への参戦の噂が絶えない。怪力揃いの角界にあっても、頭一つ抜けていると言われる「超怪力」を武器に、新たな挑戦への期待が膨らんでいる。

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