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12/8【RIZIN】「曙vsサップ」はSBルールで激突、シーザー会長自らレフェリーに 新生K-1勢カードも決定、武尊「K-1がRIZIN食う」(写真あり)

 大みそ日の『RIZIN』で実現する12年ぶり再戦「曙vsボブ・サップ」がシュートボクシング(SB)ルールで行われることが8日、発表された。また新生K-1勢のカードが「HIROYAvs西浦“ウィッキー"聡生」(29日)、「武尊vsヤン・ミン」(31日)となることも追加決定した。

 12年前はK-1ルールで激突した曙とサップだが、再戦で採用されたのは投げ、立った場合の関節技も認められるSBルール。SBの創始者でシーザージムのシーザー武志会長自らレフェリーを務める。

 曙とサップはこの日都内で会見。まずはサップが「僕らの戦いは歴史を作ったし、格闘技業界にとってレガシー(遺産)となった。スーパーヘビーの試合なので長くはならないだろうけど、今まで見た中でももっともエキサイティングな試合になると思ってるよ」と話した。

 一方の曙は12年越しの雪辱へ並々ならぬ執念。「12年前、大みそ日で負けまして、ずっとその苦しみ、悔しさを心の奥の奥まで押し込んで毎日進んできた。『いずれはリベンジしたいな』と思ってた矢先にこの話が来た。この話をもらって、正直いろんなことを考えました。体のこと、年齢のこと、今やっているプロレスのこと…。でも、このムカムカしている気持ち(を消すには)今やらないとチャンスは来ないと思って、すべて切り捨てたというか、置いておいてこの試合を受けることにしました。だから誰と戦うか、となった時に『自分はボブ・サップじゃないとやりませんよ』と言いました」と説明したうえで、「大みそ日は2度と悔しい思いはしたくないので、変わった曙を見せたい。大みそ日は絶対勝ちにいきますんで、よろしくお願いします」と力を込めた。

 採用されるSBルールについては、曙は“進化"を強調。「12年前は丸いリングから四角いリングに来たばかりでした。10年間プロレスをやることによって、リングでの戦い方が身につきました。相撲の動きではなく、プロレスで覚えた動きも試合で生かせると思う」と話し、「なるべく短い時間でKOしたい」としたサップに対して、曙は「今回は1ラウンド(3分)を終わりたい。2ラウンド目で作戦を考えます」と“長期戦"を見据えた。

 また、新生K-1からは55kg級王者・武尊(たける)とHIROYAが参戦。それぞれRIZIN側が対戦相手を用意し、武尊は若干20歳ながら中国で無敵の強さを誇るという未知の強豪ヤン・ミンと、HIROYAはK-1ファイト実績もあり“トリッキーファイター"として名高い西浦と対決する。

 会見に出席した武尊は「RIZINの第1回に出られてうれしい。総合格闘技の試合も多いですが、K-1が最高の大会と証明したい。曙選手やサップ選手がいるなか、最軽量の自分が活躍してK-1がRIZINを食ってやりたいと思います」と若きK-1エースとしてのプライドをむき出しに。HIROYAは「新生K-1の魅力をしっかり伝えたい。29日は僕が盛り上げて、31日は武尊が盛り上げて欲しい」と話した。

 高田延彦統括本部長も「曙vsサップ」や新生K-1勢の参戦にやはり興奮を隠せず。曙、サップと若きK-1軽量級ファイターが並ぶ姿を見渡しながら「本当に振り幅が広い。曙・サップに負けずに目立とうという内なる戦いも出てくるはず」と相乗効果を期待しつつ、シーザー会長には「素晴らしいフットワークで、レフェリングしていただいて…。つまづかないように(笑)」と笑顔で要請。さらには「サップには申し訳ないんですが、もし曙さんがリベンジを果たしたなら、“3回目"を期待してもいいかな」とも話した。

 最後はRIZIN広報大使に就任した橋本マナミさんも交えてフォトセッション。バラエティ豊かな大みそ日の彩りに華も添えた。12・29、12・31両大会へのカードの振り分けも発表され、いよいよ格闘技界の挑戦となる“RIZIN”の大枠が固まってきた。

※12・29、12・31両大会の決定分カードは下記「関連リンク」からご覧ください

プロ格 情報局