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1/12【大日本】星野が氷風呂特訓で猛アピール 平成極道コンビがアジアタッグ挑戦を青木に要求も…(写真あり)

 星野勘九郎&稲葉雅人の平成極道コンビが12日、神奈川・横浜市で行われた会見に乱入し、アジアタッグ王座への挑戦を表明。星野は氷風呂特訓を敢行し、全日本・青木篤志に猛アピールしたが、相手にされずに終わった。

 この日、1・24後楽園大会の変更カード発表会見が行われ、負傷欠場となった諏訪魔の代打として参戦が決まった青木も出席した。

 会見終了後、青木と入れ替わるように極道コンビが息を切らせてやってきた。「今日、全日本プロレスの青木選手が来てるということで、青木さんに会って一言言いたくて来たんですけど…」と星野が訴えたものの、青木は退席した直後。それでも二人は登坂栄児社長から取材陣を通じて訴えるよう提案され、胸の内をぶちまけた。

 稲葉は1・2後楽園大会でデスマッチ王者・伊東竜二に挑戦し、敗れ去ったばかり。それでも「気持ちを新たに切り替えて、今年の目標、アニキとベルトを獲る夢がある」と言い切ると、星野も「アジアを代表する平成極道コンビ…そう言えば何が言いたいかわかりますよね? ぜひ俺たちにアジアタッグ挑戦させてほしいと青木さんに伝えに来たんですよ」と明かした。

 アジアタッグといえば、二人が師と仰ぐグレート小鹿会長が大熊元司(故人)との極道コンビで4度も巻いた日本最古のベルト。現在はヤンキー二丁拳銃・木高イサミ&宮本裕向が保持しているが、星野と稲葉はアジア獲りを浮上の足がかりとするつもりのようだ。

 だが、稲葉は青木への懇願を拒否した。実は青木とは同じ東京実業高校レスリング部出身で、稲葉は5年後輩となる。青木不在を確認してから「青木のヤロー」呼ばわりした稲葉は、「たまにOBとして練習に来るんですよ。あのヤロー、笑いながら僕とか(ジミー・)カゲトラをいじめるんですよ。ニヤニヤしながら『お前らちゃんとやれよ』って感じで。むかつくんですよ」と当時を思い起こしながら過去の恨みを吐露。「だから僕はあの人に頭下げたくないですよ」と言い切った。

 すると星野が突然、稲葉をビンタ。「テメェ! そうやって過去にこだわってるからダメなんだよ! 過去にこだわってたら前に進めないだろ」と叱咤し、「時にはこうやって頭下げることも大事なんだよ」と土下座ならぬ寝下座を披露し、「青木さん! 我々、平成極道コンビをアジアタッグに挑戦させてください! お願いします!!」と青木への直談判の予行演習を敢行した。

 相棒の決意に胸を打たれたか、稲葉も「あいつは大っ嫌いなんですけど、アニキがここまで根性見せるなら、僕もアニキのためにしてもいいのかなと」と翻意。登坂社長も「次の挑戦者は私たちですとアピールするしかないよ」と背中を押した。

 すると星野は「特訓やりましょう、特訓! そのVTRを全日本に送りましょう。青木さんに送りましょう!」と宣言した。その特訓とは何と氷風呂だ。時刻は夕刻で、すでに日が落ちかけ、道場前はかなりの冷さ。それでも星野は「俺はアジアタッグ挑戦したくて、体が火照ってしょうがねぇな。でもよ、戦う前に一回冷静にならなきゃいけないな」と豪語。パンツ一丁になると寒さに震えながらも、水と氷がたくさん入ったドラム缶の中に身を沈めた。

 しかも周囲から水や塩をぶっかけられ、さながら拷問のような様相を呈した。それでも星野はしばし氷風呂に浸かり続け、そのさなかも稲葉とともにガリガリ君を食べるなど寒さを超越した覚悟を示した。

 「アジアタッグ挑戦決まったな。俺には勝ちしかみえねぇよ」(星野)、「僕らの王道が見えてきましたね。キングスロードが見えましたよ」(稲葉) そう二人が確信していると、青木が道場に戻ってきた。先輩・青木に怯える稲葉の制止を振り切った星野は「オイ青木! アジアタッグによ、挑戦させろ!」と迫った。が、現王者でもなくベルトの管理権もない青木は「僕にそれを?」と困惑するしかなく、「ベルトの管理をしてるのはPWFというところで、その会長がドリー・ファンク・ジュニアなんですよ。だから僕に何か言っても無効だと思うんで」と聴く耳を持たない。「とりあえず会社には言っておきますけど、風邪引かないように頑張ってください」と言い残して立ち去っていった。

 体を張った特訓の成果が実るかどうか疑わしいが、アジアタッグ挑戦にかける覚悟だけは伝わってきた。果たして極道コンビの思いは最古のベルトに届くのか…。

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