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2/28【ハードヒット】稔と約3年ぶり再会対決実現も佐藤1点差に泣く、川村はメインで高山に玉砕も「絶対に超えてみせる」 千葉大会(写真あり)

 千葉・Blue Field大会『山vs川』が28日、行われ、佐藤光留が田中稔と約3年ぶりに対決したが、ロストポイント1点差で敗北。メインに登場した川村亮は帝王・高山善廣に玉砕したものの、「必ず超えてみせる」と雪辱を誓った。

 ハードヒット2016年第1弾興行となったこの日の千葉大会。主催者の佐藤はセミファイナルに登場し、稔との一騎打ちに臨んだ。両者はかつて全日ジュニアで戦ったことがあるが、2013年7月の分裂によってたもとをわかった。それがハードヒットの舞台で2年7ヶ月ぶりの再会を果たすことになった。

 ハードヒットルールは往年のUWFルールがベースで、10分1本勝負が3ロストポイント制、15分1本勝負が5ロストポイント制。ギブアップ、KO、ロストポイント喪失で決着する。

 まずはローキックで探り合うとグラウンドの攻防に突入。佐藤がアキレス腱固めでファーストエスケープを奪ってみせる。負けじと稔もヒザ十字固めで絡みつき、佐藤がしのいでも蹴り足をキャッチしてのドラゴンスクリューや低空ドロップキックで右足を狙い撃ち。ヒザ十字固めで絞め上げてエスケープを奪い返した。

 その後、両者はアキレス腱固めの極め合いを展開。互角に終わってスタンドに戻ると、稔がハイキックを繰り出す。佐藤がガードしてもドロップキックを放ち、右ハイキックを突き刺してダウンを奪った。あとがない佐藤も脇固めで稔の動きを止め、腕ひしぎ逆十字を仕掛けたが、左腕を伸ばしきったところで10分時間切れとなった。

 2-1で稔が判定勝ち。佐藤はロストポイント1点差で涙をのんだ。勝利した稔はマイクを持つと「俺は今日、このハードヒットのリングに初めて上がりました。そして俺が所属するWRESTLE-1と全日本プロレスが分裂して3年ぶりに佐藤選手と試合しました。最初オファーをもらって、このカードを聞いたとき、今、悪性リンパ腫という大きな病気と闘っている垣原(賢人)さんへ向けた試合、俺と佐藤選手はカッキー頑張れと言う気持ちを持って試合するべきと勝手に解釈してこの試合戦いました」との心境を告白。「佐藤君、また俺をこのハードヒットのリングに上がらせてください」と継続参戦も意思表示した。

 約3年ぶりの再会対決にも佐藤に感慨はなし。それでも過去、稔にシングル未勝利とあって「負けるのはどんな形でも悔しい。獲ったと思ったんですけどね」と悔しさをあらわ。「あれでひと山終わるのが嫌だった。カッキーエイド、あれで集大成じゃないですから。垣原さんが戦ってる間は僕たちも応援したい気持ちがある」と稔に呼応するように垣原さんへの思いも口にしていた。

 メインイベントでは川村が帝王・高山に挑んだ。盟友・佐藤からメインを託された川村は期待に応えようと奮闘。フロントネックロックでファーストエスケープを奪ってみせた。その後もグラウンド勝負を挑み、アキレス腱固めに捕まっても逃れてみせた。

 だが、ここから帝王が大逆襲。フロントスープレックスを3連発して川村の動きを止める。重たいミドルキックやヒザ蹴りを何発もぶち込み、川村をダウンに追い込む。川村も果敢に掌底の打ち合いを挑んだものの、ヒザ蹴りを食らってもまたも動きが止まり、最後はエベレストジャーマンが爆発して万事休す。高山がKOで完勝を決めた。

 試合後、川村は高山が求める握手を拒否。地声で「必ずUを超えてみせます!」と高らかに誓った。「悔しいです。登りきれなかった」と帝王の高い壁を痛感した川村だが、「登れる、絶対に。絶対に登ってみせます」と高山超えを自らに課すと、「川村亮が新しいハードヒットを作っていきます」との誓いを立てていた。

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