3/22【リアルジャパン】長井とレジェンド王座初防衛戦 リアルジャパン提供・関本3・24後楽園直前インタビュー(後編)
※前編からの続き
――過去のシングルでは長井にもっていかれたと?
▼関本「そうです、ハイ。長井選手の長井選手ワールドに完全に引きずり込まれてボクがもがき苦しんでた」
――引き分けというよりも、やられたという印象?
▼関本「引き分けイコール負けですよ。向こうの土壌に引きずり込まれたわけですから。そして12月の時には船木選手との闘いに勝ってベルトをもらった後に長井選手がリングに上がってきてボクを見つめ、次はオレに挑戦させてくれというんですよね。今まで闘った長井満也とは違う目をしていたので、ああ、これはもう本気なんだなと。ボクはそう感じました」
――長井といえば何を思い浮かべる?
▼関本「ボクの場合は蹴りですね。船木さんが日本刀のような蹴りを放つと表現するのであれば、長井選手の蹴りはハンマーですね。ハンマーでぶっ叩かれるような感じです。急所を鋭く蹴るというよりも、全身に響くような重みがあります。コンパスが長くて体重もあるじゃないですか。だから威力がすごいんですよ。胸を叩かれても丹田に響くような」
――今回は王者と挑戦者の立場を変えての対戦になるが?
▼関本「そうですね。でも、あんまりボクはチャンピオンだからとか、向こうが挑戦者という意識はなく、クリーンに闘おうと思ってます」
――長井も今度はクリーンにくると思う?
▼関本「ボクは絶対にそうだと思います。目を見ればわかります」
――以前の対戦とはまったく違ったものになると?
▼関本「ハイ。12月の時点では目が違いましたね」
――大日本では現在シングルリーグ戦「一騎当千〜strong climb〜」の最中で、その中でリアルジャパンのタイトルマッチを行うが、気持ちの切り替えは?
▼関本「気持ちの切り替えということについては、あまり考えてないです。問題なく入っていけます」
――では、長井よりも優っているところ、劣っているところとは?
▼関本「ボクが長井選手に優っているところは、年齢が長井さんより若いのと、まあ、筋出力くらいじゃないですか。あとは体重ですかね。それくらいですね。劣っているところは、コンパス、リーチの長さ。あとは、打撃やサブミッションの技術」
――そのあたりが警戒するところ?
▼関本「そうですね。打撃とサブミッションは警戒しますね。あとは、気持ちですね。気持ち(で闘う)」
――船木戦もそうだったが、今回もいわゆるUWF系との闘いで、それは大日本ではできないことでもあり、そこにリアルジャパンで闘う意味があるのでは?
▼関本「そうですね。大日本のリングでは経験できないことですね」
――もともと関本選手はU系のプロレスも見ていましたよね?
▼関本「見てました。リングスで田村潔司さんがヴォルク・ハンから初めて勝った試合を生で見てました。大阪府立体育会館でしたね。メッチャうれしかったですよ。まさか勝てるとは思わなかったんで。U系はすごく好きなんです。失礼ですけど、特にリングスグルジア、リングスロシアとか、そういう怪しさというか(笑)、なんだコイツ、どんなのが来るんだろうみたいな、コマンドサンボとかわけわからない格闘技の選手がたくさん来てたので、そういうのが好きでしたね。Uインターも好きでした。ベイダーが?田延彦さんとやったりとか。パンクラスには佐藤光留選手がいて、同級生なんでたまに練習会があったら呼んでもらったりもしました。今はないですけど、たまに横浜道場に練習に行かせてもらったり、関節技を教えてもらったり」
――そういうトレーニングもしていたと?
▼関本「していたというか、多少教わったことがありますね」
――リングスでデビューした長井と今回闘うが?
▼関本「そうですね。ボク個人的にはうれしいというか」
――U系vsストロングBJという図式もあると思うが?
▼関本「それはもう、そのように見ていただければと思ってます」
――U系とストロングBJの違いとは?
▼関本「個人的にはやっぱり、技術にどれだけ力が対抗できるのかなと、個人的には勝手に思ってます」
――そういうシミュレーションもしている?
▼関本「ハイ。どれだけ力でもっていけるかなっていう」
――やはり力で対抗していく?
▼関本「対抗したいです。力でなんとかいわせたいですね」
――最後はジャーマンで?
▼関本「まあ、そうですね、ボクの得意技なんで。イメージする中では、一番いい勝利の仕方かなと思いますね」
――このところ、リアルジャパンのレジェンド王座の価値や注目度が上がっていると思うが、初代タイガーマスクが欠場している中でメインを締める。そういう意識はある?
▼関本「責任は感じます。責任しか感じません(苦笑)。まあでも、その責任というかプレッシャーを力に変えて、必ずいい試合をしたいなという気持ちですね。そのうえで防衛したいです」
――リアルジャパンでの目標は?
▼関本「やっぱり、レジェンドのベルトにふさわしい人間になることですね」
――ふさわしい人間?
▼関本「レスラーじゃなくて人間に」
――そこに深い意味があるような気がするが?
▼関本「長井選手と熱い試合をして、防衛します! そしてレジェンドの名にふさわしい人間になります」