4/1【Fortune Dream】会見における小橋さんの詳細コメント(後編/写真あり)
※前編からの続きとなります
――佐々木さんとのトークバトルではどんな気持ちをぶつけたい?
▼小橋「やっぱり2005年の東京ドームの試合から11年が経っているんですけど、いまだに語り継いでもらっていて。ずっとみんなの心に残る試合ができた二人だと思うので、あの時の思い起こしてもらえるような、そんな熱いトークバトルができればと思っています。ちょうど昨日、電話をして『明日、発表します』と言ったら、『いいですねえ!』と佐々木選手にも凄く前向きな反応をしてもらえた。僕ももちろん前向きで、良い形で盛り上がりそうな感じですね。お互いに引退はしたんですけど、気持ちが入り過ぎてチョップ合戦にならないようにしたいと思います(笑)」
――佐々木さんがプロレスと接点を持つのは久々となるが?
▼小橋「そうですね。佐々木選手は引退してからリングに上がるということが無かったので、“リングに上がる"ということに対して佐々木選手から友情や決意を感じました。そういう熱い思いをもって上がってくれるんだと思うと、ホントに嬉しいですね。小橋建太が言ってくれたからには、むげに断るわけにはいかない。そういう熱い思いを感じました。嬉しいと思うと同時に、熱いバトルをしたいという思いが強まりました」
――2006年6月のガン告知から10年が経つ節目での開催となるが?
▼小橋「あれから10年になるんですね…。10年になるんですけど、長かった10年でもありますし…うん。あの時は『何もしなければ10年間で完治です』と言われたんですけど、それは自分の生き方じゃないと。自分らしく生きて10年を迎えたい。そういう思いでやってきて10年を迎えることができて感無量な部分もある一方で、これからもっと頑張らないといけないと思う面もあります。10年は区切りであって、また“次"に行かないといけないと思います」
――プロデューサーとしてファンとプロレス界への恩返しの側面もある?
▼小橋「そうですね。もっと自分が思う“熱い試合"を。Fortune Dreamから飛躍した選手もいます。実際そういう選手を見ると嬉しいですし、Fortune Dreamでやった試合に来てくれたお客さん、テレビで観てくれたお客さんを自分の団体に連れて帰って欲しい。そして拡大していって欲しい。それがFortune Dreamに込められた思いだったので」
――三沢さんの命日の翌日に行われる形にもなるが?
▼小橋「三沢さんとは心でつながっている部分があると思うので。三沢さんとやってきた熱い戦いが、このFortune Dreamでも見られる。プロレス界にこういう熱い戦いがある。それを見せることが、三沢さんに対する思いにつながっていくと思うので、団体関係なく熱い試合を見せることが、一番の三沢さんへの供養…供養という言葉は使いたくないので、プレゼントになると思います。僕たちがやっていたような熱い試合を体現して欲しい。そこでファンのみんなの声援を感じ取ってキャッチボールをして欲しい。三沢さんとの戦いを通じて感じ取ったことは、ファンのみんなとの信頼関係。もちろん対戦するのは三沢さんだったんですが、対戦するごとにファンのみんなの信頼を強く感じました。だからFortune Dream戦士にも、ファンのみんなから信頼を勝ち得て欲しい。そしてそれを各団体に持ち帰って、拡大してもらえれば、プロレスの世界はもっともっと大きくなると思う」
――そうやってかつて団体の枠を超えて全日本時代に戦ったハヤブサさんも亡くなったが?
▼小橋「ハヤブサ選手とは1997年に初対決して、気持ちをぶつけてくれる選手でした。華麗な技というよりも、気持ちと気持ちで戦える相手だと凄く感じていたので、去年も24時間テレビで、歩いて階段登れないのに、階段を登ってリングに上がった。その諦めない心はみんなに届いたと思います。だから本当に残念です。ハヤブサ選手にも試合を見て欲しかったし、また“第2のハヤブサ"が出てくることを望みます」
――初参戦の潮崎はGHC挑戦を目指していて、チャンスをつかめばストロング王者・岡林とのコンビは“王者コンビ"となる可能性もあるが?
▼小橋「そうだね。まだ2カ月先だから何が起こるか分からないけど、そうなってくれたら面白い。火野選手もW-1のチャンピオンだし、岡林君、関本君は大日本の一騎当千に出場中だし。それぞれ結果を残してチャンピオンが集結してくれて、その4人でチョップ合戦をやったら面白いね」