4/11【新日本】新IWGP王者・内藤が一夜明け会見、石井とのV1戦決定に不満爆発 「来場予定のお客様に失礼」
4・10両国大会でIWGPヘビー級王座初戴冠を果たした内藤哲也が一夜明けた11日、東京・中野坂上の新日本事務所で会見。5・3博多大会で石井智宏との初防衛戦が決まった新王者だが、「消化試合的なタイトルマッチを見せられる福岡国際センターに来場予定のお客様にホント失礼」と不満を爆発させた。
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内藤は4・10両国大会で2年3ヶ月ぶり4度目のIWGP王座挑戦。新メンバーのSANADA(真田聖也)らロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン勢の介入など手段を選ばずオカダ・カズチカを破り、悲願だった至宝ベルト初戴冠を成し遂げた。
デビューから9年10ヶ月でようやく夢だったIWGP王座を手中にしたが、内藤に喜びの色は皆無。会見場に現れるなりベルトをテーブル上に放り投げ、「このベルトと俺の関係、俺が目指してたはずなのに、立場が逆転したなと。黙っててもこのベルトから俺に近づいてくる」と強調。「歴史あるIWGPヘビーのベルトもしっかりわかってるんじゃないですか。今、誰に巻かれるのがおいしいか」とふてぶてしく言い放った。
5・3博多大会では石井を迎え撃っての初防衛戦が決まった。両国での戴冠後、眼前に立ちはだかってきた石井とにらみ合った内藤だが、この決定には不満と疑問しかない。石井とは3・4後楽園におけるNEW JAPAN CUP2回戦で対決し、勝利したばかり。「俺にあっさり敗れた石井がああやってリングに上がっただけで挑戦できてしまう、挑戦を認めてしまう新日本プロレス。何なんだろうね」と正論を説いた内藤は、「逆に石井が挑戦者に決まって納得してる人いるの? 望んでる人いるの?」と疑問符をつけまくると、石井とのV1戦を「消化試合」と断言。「そんな消化試合的なタイトルマッチを見せられる福岡国際センターに来場予定のお客様にホント失礼」と吐き捨てた。
「結局、新日本はこうなのかと。俺に、そして現IWGPヘビー級チャンピオンに何の決定権もないんだなと」。そう嘆いた内藤だが、「決まった以上、石井をしっかり手のひらの上で転がして、俺自身楽しむし、お客さんが喜ぶような試合をしてみせますよ」と豪語した。不満だらけの初防衛戦となるが、5・3博多からIWGP戦線に新しい風景が新王者・内藤によって描かれていく。