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4/17【K-DOJO】Hi69が決死のバルコニーダイブ敢行も…タンクがSTRONGEST-K王座V5 次期挑戦者に吉野浮上 後楽園大会

 K-DOJOの14周年記念興行となる『CLUB-K SUPER evolution14』後楽園ホール大会が17日、行われ、メインイベントでSTRONGEST-K王者のタンク永井が一期生のHi69を相手に防衛戦を行った。キャリアの全てを懸けて挑んだHi69は決死のバルコニーダイブまで決めて大声援を浴びるも、タンクがセコンドを巧みに使ってピンチを脱し、最後はダイビングセントーンで激勝。次期挑戦者にはセミファイナルでタッグ王座を奪取した吉野コータローを指名した。

 昨年9月に火野裕士を下し、STRONGEST-K王者となったタンクは、関根龍一、TAKAみちのく、ヒロ・トウナイ、滝澤大志を破り、4度の防衛を果たした。そこで挑戦者に名乗りを挙げたのが初代王者でもあるHi69。同じくK-DOJO一期生の柏大五郎との挑戦者決定戦を制し、14周年大会のメインイベントでタンクに挑戦した。

 試合は静かな立ち上がりとなったが、タンクが強引な腰攻めでペースを掴む。だが、Hi69もスピアー狙いを飛び越えると、そのまま腰にフットスタンプを落とす荒技で反撃へ。場外に転落したタンクにケブラーダを敢行すると、リングに戻れば、タンクの左ヒザに照準。ソバットやトラースキックでヒザを射貫くと、ヒザ砕き、ドラゴンスクリュー、ヒザ砕きと見せかけてのバックドロップと畳みかけた。続けて足4の字固めに捕獲されると、さすがのタンクも悲鳴を上げた。

 だが、タンクも引き下がらなかった。パワーにものを言わせて反撃に転じると、雪崩式ブロックバスターで引っこ抜く。打撃戦でも圧倒し、バックフリップでぶん投げると、ダイビングセントーンで勝負に出た。これを避けて自爆を誘ったHi69はトランスレイヴを乱射。デスバレーボムからダイビングボディプレスに繋げるが、今度はタンクがヒザを突き立てて撃退する。両者ともダイブ攻撃が不発に終わると、戦場はエプロンへ。

 タンクは場外にテーブルを設置すると、Hi69をエプロンからブレーンバスターで投げ捨てようと試みる。しかし、Hi69は必死に抵抗。フロントハイキックで場外に蹴落とすと、トペスイシーダで突っ込んで流れに乗った。

 テーブルをおもむろにステージ席に運ぶHi69。場内が騒然とする中、Hi69はテーブルの上にタンクを乗せると、迷わずそのまま6m以上の高さがあるバルコニーに移動。決死の覚悟でそこからボディプレスでダイブした。爆音とともにテーブルがへし折れる。自らも大きなダメージを負ったHi69だが、大歓声を背に追撃へ。リング上にタンクを押し入れると、ダイビングボディプレスを投下した。

 場内は3カウントの大合唱となるが、タンクのセコンドである雄馬がレフェリーの足を引っ張って強引にカット。客席からはブーイングが巻き起こるが、息を吹き返したタンクはパイプイスをフルスイングしてHi69の顔面にぶち込む。そして、強烈なスピアーで浴びせ倒すと、ロックボトムをズバリ。カウント1でキックアウトして意地を見せたHi69だったが、タンクは間髪入れずダイビングセントーンを落とし、3カウントを奪い取った。

 タンクの防衛となっても、場内はHi69を支持。リングを後にするHi69には大声援が、勝ち誇るタンクにはブーイングが乱れ飛ぶ。30分を超す熱戦となっただけに、疲労困憊でフラフラのタンクだったが、それでも「防衛したのはこの俺だ!」と雄叫びを上げた。

 主要選手を根こそぎ返り討ちにしたタンクは「もう俺の中でケリは付いたな。この古いKAIENTAI DOJOとの戦いは今ようやく終わったよ。全部倒してやったよ。なんか文句あるか!」と宣言。「ここからは古い戦いに固執しない。俺は新しい戦いを続けていく。次に来るのは誰だ! 次に屍(しかばね)になるのは誰だ!」と吠えた。

 若手選手がタンクの前に立ち塞がる中、一歩前に出たのはセミファイナルでタッグ王座を手にした吉野コータローだ。「今、K-DOJOで一番勢いがあるのは俺だろ」と宣戦布告。タンクは額を合わせてにらみ合いを繰り広げると、「吉野、いい物(ベルト)持っているじゃねえかよ。テメエとだったらやってやってもいいよ。テメエとやってやる!」と次期挑戦者に指名した。だが、激闘のダメージを引きずり、その後のマイクは大混乱。結局、場所や会場は決まらなかった。

【タンクの話】「ああ! HI69、つええな! でもよ、勝ったのはこの俺様だよ! これでK-DOJO、挑戦に名乗りを挙げるヤツはあんなヤツらしかいねえよ! 次は吉野コータローをひねり潰して、ずっと俺の天下にしてやるよ」

【Hi69の話】「俺の16年より、タンクの…何年かわからないけど、タンクのキャリアとタンクの仲間の方が上だったってだけです。最後取れたんですけどね。あれもプロレスなんで。16年やってきて結果が出たんで。これだけが全てじゃないですけど、明日からまたこのK-DOJOのメインに立てるように頑張りたいと思います。とりあえずタンクは…タンクたちは強かったです」

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