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6/10【全日本】6・15後楽園でリマッチ決定 中島がラブレター披露で「あとはGAORAが答え出してくれる」、田村断言「こんな女々しい奴に負けるわけない」

 6・15後楽園大会でGAORA TVチャンピオンシップが決まった王者・田村和宏、挑戦者・中島洋平が10日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。わずか6日後のリマッチが決まり、中島は赤いベルトへのラブレターを読み上げるなど、愛するGAORAベルト奪還を誓った。

 前夜の6・9伊勢崎大会で田村が中島を破ってGAORA王座を奪取した。「GAORAとヨリを戻したいんだぁ!!」と未練たっぷりの中島は再戦を要求。秋山準社長にPWFへの打診も直談判し、この日、リマッチが正式に決まった。

 だが、会見が始まると雲行きが怪しくなった。王者・田村が「一晩寝て考えたんですけど、大森さん、1週間後にリマッチ? これ何の意味もないですよね?」と疑問を口にし、同席した大森隆男も「お前はこのベルト挑戦するのにあんだけ苦労を重ねて、やっと挑戦して獲ったベルトなんだよ。そんで獲られた途端に相手がもう一回やらせてくれって言って、受ける必要全くない! やめとけ」と同調。挑戦拒否を宣言し、二人で水道橋のプロレスショップへフィギュアショッピングに向かおうとした。

 すると中島が割って入るように、「私のロマン」と題した詩を読み上げ始めた。その内容は明らかにかつてアントニオ猪木が詠み、道場訓とされた詩と全く同じものだったが、これを聞いた田村が心変わりした。「僕、この言葉に助けられてプロレスラーになったんですよ」と過去を思い返し、「それを知ってるってことはこいつは凄ぇプロレスファンだと思います。だからこいつの挑戦を受けます」と改めて中島の挑戦を認めた。

 すると大森は「やれんのか!? お前にやれんのか!?」、「GAORAの選手権、後楽園でやれんのか!?」と田村に熱く問い、闘魂ビンタならぬワイルドビンタを田村にさく裂。「だったらやれや! とことんやれや!」とゲキを飛ばしてから会見場をあとにした。

 ともあれGAORA挑戦が決まった中島。昨夜は一睡もできず、どん底の半日を過ごしたが、「GAORAと一緒にいたい。それが一番ですね。そのためだったらこの苦しみも乗り越えてみせる」と奪回を誓うばかり。「愛するガオラへ」と題した恋文を読み上げ、「あとは後楽園でGAORAが答え出してくれる」と祈るように話した。

 中島の挑戦を認めた田村だが、ラブレターには「手紙? 女々しいんだよ、お前。気持ち悪いな。ファンキー中島とか改名しろ」と嫌悪感を丸出し。逆にGAORAベルトを「新しい恋人」と称し、「これ俺のベルトでしょ。不倫をしようとしてるんだ、お前は!」と中島を断罪。前王者の挑戦を受けた選手が初防衛戦で陥落する過去の例を出し、「リマッチの恐ろしさ」を警戒しつつも、「こんな女々しい奴に負けるわけないじゃないですか。3連勝。ずっと勝ってるんですよ。次も負けるわけないじゃないですか」と返り討ちを確信していた。

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