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6/11【NOAH】ベンジャミン狂気の笑み、調印式で潮崎テーブル葬 KESは無言で圧力 外道は“またぐなよ"ばり「しゃべるなよ」 3大GHC戦調印式

 あす(12日)に迫った3大GHC戦の調印式が11日、都内ノア事務所で開かれ、GHCヘビー級王座に挑戦するシェルトン・X・ベンジャミンが前代未聞の“調印式でテーブルクラッシュ"を敢行。王者・潮崎豪を眼下に狂気の笑みを浮かべた。

 珍しく“前哨戦なし"の一発勝負となるGHC戦だが、決戦前日にある種前哨戦以上の衝撃が王者を襲った。5・28大阪大会でベンジャミンはマイバッハ谷口を“リング上から場外へのテーブル・パワーボム"でKO。調印式で潮崎も「大阪での試合を見て恐怖すら覚えました」と話したものの「でもGHC…このベルトを懸けて必ず防衛して6月12日、大会を締めたいと思います」と初防衛を誓った。

 ところが写真撮影の段で潮崎がベルトを見せつけると、ベンジャミンが胸板を突き飛ばして乱闘に発展。どてっ腹へのヒザ蹴りで潮崎の動きを止めたベンジャミンは、GHCベルトの金属部分で顔面を殴りつけるや、KO状態の潮崎を迷わずパワーボムで“テーブル行き"にした。

 机は真っ二つ。前代未聞の調印式で“テーブルクラッシュ"を敢行した形となったベンジャミンは、完全KO状態の潮崎の頭上でGHCベルトを掲げ、狂気の笑みを浮かべながら立ち去った。

 セミファイナルのGHCタッグ王座戦に向けても、王者・丸藤正道&矢野通組と挑戦者の“K.E.S."ランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミスJr.組が調印書にサイン。ところがK.E.S.はコメントを求められると同時に席を立ち、ベルトと丸藤&矢野をゆっくりと見やりながら退場。不気味な無言でプレッシャーをかけた。

 王者組も動じず。矢野は「2、3日前まではひじょうに怖くて、逃げ出そうと思ってたんですけど、ある“定例会見"を見て『俺はこの人ほどは窮地じゃないな』と勇気が湧いてきまして…。別荘…じゃないやベルトを手放すことにならないように、明日はしっかり頑張ります」と某都知事問題を引き合いに出しながら、ひょうひょうとコメント。丸藤は「ベルトを獲ったばかりで、まだまだ俺と矢野さんの“物語"というのは始まったばかり。ここで手放すわけにはいかないし、明日必ずしっかりと防衛して、もう二度とあいつらの挑戦は受けない。俺らとあいつらは明日で終わらせる」と一連の“対K.E.S."に終止符を打つことを宣言した。

 3WAY形式で争われるGHCジュニアタッグ王座戦に向けては、王者の“桃の青春タッグ"原田大輔&小峠篤司組、挑戦者の邪道&外道組、タイチ&TAKAみちのく組が調印。約7年ぶりの挑戦で初戴冠を狙う外道は、桃の青春に「おい…真打ち登場だ。分かってるか? この意味が。お前ら俺たちに『踏み台になれ』って言ったな? お前ら俺たちの実績分かってんのか? IWGPジュニアタッグ史上、最も偉大なチャンピオンだよ。分かってるか? お前らは俺らをぜっっったいに倒せねえ」と通告した。

 一方でタイチとTAKAには「あいつらは俺たちを前にしゃべることすら許されねえ」と宣告し、タイチが何ごとかを口にする直前でことごとくストップ。かの有名な“またぐなよ"ばりに、「しゃべるなよ、しゃべるな…しゃべるな…」とやってTAKAタイチを沈黙させてみせた。

 迎え撃つ桃の青春も、TAKAタイチには目もくれず、“邪道&外道狙い"を公言。「ひじょうに光栄ですね。邪道選手、外道選手とやれることは。確かに世界的にも名を馳せたタッグチームだと思ってますんで、ここで踏み台になっていただいて、俺たちが世界のタッグ屋になるためのキップを、この2人からピンフォールを獲って手に入れてやろうと思っています」(小峠)、「邪道・外道がこのGHCジュニアタッグのベルトを狙いに来たこと、正直驚いています。でも、邪道・外道はもう過去のチームです。現在、未来のタッグチームをこの2人に見せて、俺たちが必ず勝つ。そして! “踏み台"になってもらいます」(原田)と通告した。

 ともあれ、いよいよ6・12後楽園へ待ったなし。当日は第1試合開始前に故・三沢光晴さん追悼セレモニーも行われ、献花台も設置される。また、同セレモニー時のみ紙テープの投げ入れが解禁される。前売り券はS席がすでに完売、C席も残りわずか。当日券は午前10時から発売される。

 各調印式の模様は以下の通り。


--各調印式の模様--

◇第5試合◇
▼GHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合3WAYマッチ
[挑戦者]
TAKAみちのく
タイチ
vs
[挑戦者]
外道
邪道
vs
小峠篤司
原田大輔
[第27代選手権者]
※原田&小峠組3度目の防衛戦

【調印式の模様】
――直前の意気込みを

▼邪道「(※立ち上がって語気を強め)おい! TAKAタイチ!……お前らはもういいよ。それより原田小峠、ついに来たぞ。最強のチャレンジャーが。24時間後には俺たちのほうにベルトが回ってくる。第27代GHCジュニアタッグチャンピオン…邪道・外道としてな!」

▼外道「(※隣の原田とにらみ合いつつ)おい…真打ち登場だ。分かってるか? この意味が。お前ら俺たちに『踏み台になれ』って言ったな? お前ら俺たちの実績分かってんのか? IWGPジュニアタッグ史上、最も偉大なチャンピオンだよ。分かってるか? お前らは俺らをぜっっったいに倒せねえ。明日証明してやるよ。(※居眠りしているタイチを見やって)おい!………おい! 寝てんのか? まぁいいや。あいつらは俺たちを前にしゃべることすら許されねえ。そういうこった」

※タイチとTAKAは立ち上がり、外道の面前で何かをしゃべろうとするが、外道が手で制してストップ。タイチは何度かしゃべろうとするものの、ことごとく外道がその直前でストップ

▼外道「しゃべるな! 許さねえ。しゃべるな…しゃべることは許さねえ…しゃべるな…」

※タイチとTAKAはやってられないとばかりに退場

▼小峠「ひじょうに光栄ですね。邪道選手、外道選手とやれることは。確かに世界的にも名を馳せたタッグチームだと思ってますんで、ここで踏み台になっていただいて、俺たちが世界のタッグ屋になるためのキップを、この2人からピンフォールを獲って手に入れてやろうと思っています」

▼原田「邪道・外道がこのGHCジュニアタッグのベルトを狙いに来たこと、正直驚いています。でも、邪道・外道はもう過去のチームです。現在、未来のタッグチームをこの2人に見せて、俺たちが必ず勝つ。そして! “踏み台"になってもらいます。以上」

※写真撮影の段でもタイチとTAKAが現れてしゃべろうとしたが、再び外道が言葉を発する直前でストップをかけ、「またぐな、またぐなよ」ばりに「しゃべるな、しゃべるな、しゃべるなよ…」と制す


◇第6試合◇
▼GHCタッグ選手権試合
[挑戦者]
デイビーボーイ・スミスJr.
ランス・アーチャー
vs
矢野通
丸藤正道
[第34代選手権者]
※丸藤&矢野組初防衛戦

【調印式の模様】
※矢野はやはりK.E.S.を怖がって丸藤をK.E.S.側に座らせる。その後両チーム調印書にサイン

――改めて直前の意気込みを

※K.E.S.は無言のまま立ち上がると、ベルトと丸藤&矢野をゆっくりと見やりながら立ち去る

▼矢野「え〜2、3日前まではひじょうに怖くて、逃げ出そうと思ってたんですけど、ある“定例会見"を見て『俺はこの人ほどは窮地じゃないな』と勇気が湧いてきまして…。別荘…じゃないやベルトを手放すことにならないように、明日はしっかり頑張ります(笑)」

▼丸藤「ベルトを獲ったばかりで、まだまだ俺と矢野さんの“物語"というのは始まったばかり。ここで手放すわけにはいかないし、あいつらがベルトを見ていたのもきっと懐かしさからだと思うんで、明日必ずしっかりと防衛して、もう二度とあいつらの挑戦は受けない感じでいきますか」

▼矢野「もう、これ以上はいいっす」

▼丸藤「うん。俺らとあいつらは明日で終わらせましょう」


◇第7試合◇
▼GHCヘビー級選手権試合
[挑戦者]
シェルトン・X・ベンジャミン
vs
潮崎豪
[第26代選手権者]
※潮崎初防衛戦

【調印式の模様】
――改めて直前の意気込みを

▼ベンジャミン「明日はシオザキに“生き地獄"ってヤツを味わわせてやる。そのうえでGHCベルトを鈴木軍に奪い返して、未来永劫、鈴木軍がイチバンだってことを証明してやる」

▼潮崎「初防衛戦の相手は、強じんな肉体を持つもの凄く強い選手だと感じてますし、大阪での試合を見て恐怖すら覚えました。でもGHC…このベルトを懸けて必ず防衛して6月12日、大会を締めたいと思います」

※写真撮影の段で潮崎がGHCベルトを見せつけると、ベンジャミンは胸を突き飛ばす。潮崎が突き飛ばし返すと乱闘に発展、どてっ腹へのヒザ蹴りで潮崎の動きを止めたベンジャミンは、ベルトの金具部分で潮崎の顔面を殴りつけると、倒れ込んだ王者を強引に引きずり起こしてテーブル上へのパワーボムを敢行。ベルトを見せつけながら大の字の潮崎をののしると、ベルトを掲げてから満足げな笑みを浮かべて退場

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