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7/9【全日本】7・14後楽園で6ヶ月ぶり復帰 諏訪魔リング渇望と不安同居も復帰後の暴走予告「波紋を起こせるようにやり直していく」

 右アキレス腱完全断裂により長期欠場中だった諏訪魔が9日、神奈川・横浜市の全日本道場で取材を受け、7・14後楽園大会での復帰戦へ向けて意気込みを語った。6ヶ月ぶりのリングで青木篤志&野村直矢と組んでゼウス&石川修司&スーパー・タイガーと対戦する諏訪魔は「早く復帰したい、リングに立ちたいという気持ちと、本当に大丈夫だろうかという気持ちが日々、入れ替わってる」と複雑な心境を抱きながらも、「波紋を起こせるようにやり直していく」と復帰後の暴走を予告した。

 年頭の1・2後楽園大会で秋山準を破って三冠ヘビー級王座5度目の戴冠を果たした諏訪魔だったが、その試合中に右アキレス腱完全断裂(全治6ヶ月)の重傷を負ってベルトを返上と長期欠場を余儀なくされた。それでも手術は無事に成功。リハビリに励んだ結果、早期回復し、7・14後楽園大会での復帰が決まった。

 6月末からリングでの実戦的な練習を開始。この日も取材前に野村をパートナーにスパーリングを行っていたという。その中でフロントスープレックスなどの投げ技も敢行し、「違和感は全くない」と右足の完全復調を実感できた。

 一方で6ヶ月間のブランクも痛感している。プロレスラーは試合数をこなすことで試合勘を保っている面もあるが、長くリングを離れていたことで、「いかんせん体の全体的な部分でまだ慣れないものがあるね。リング上でレスリング的な動きをしても、息が上がるの早いし、ストンピングするにしてもパンチするにしても疲れる」と欠場前の感覚をまだ取り戻せずにいる。だからこそ、「早く復帰したい、リングに立ちたいという気持ちと、本当に大丈夫だろうかという気持ちが日々、入れ替わってる感じだね。不安になったりもするし、でもやりてぇなって思うし」と迫り来る復帰戦へ向けて心中揺れ動いてもいる

 「まずは無事に復帰できるかどうか」が第一だが、復帰後は欠場中にたまったフラストレーションを一気に吐き出すつもりだ。相手はゼウス、石川、S・タイガーといずれも因縁があり、「今後を占うような内容を残したいというのはあるね」と話した諏訪魔は、「とにかくイライラをぶちまける。周りにどんどん迷惑かけてやる。それしかないね」と宣言した。

 「プロレスは文句言う奴が一番面白いんだよ。もめてナンボなんだよ」というのが諏訪魔の考え。欠場中に全日本の風景は様変わりし、三冠返り咲き、対宮原健斗、対外敵など復帰後のテーマは枚挙にいとまがない。「第一の目的は。本当にど真ん中に立つ。若い奴も本隊の奴も外敵も周りにウロチョロして、リングの真ん中でドシっと構えたいね」と言うように諏訪魔が狙うのはもちろん全日マットの中心。「今の全日本はめんどくせぇ奴いないもん。波紋を起こせるようにやり直していくよ」と復帰後の暴走を予告した。諏訪魔の戦列復帰が群雄割拠の全日マットに何らかの波紋を起こすのは間違いない。

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