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7/11【全日本】7・23三冠戦へ会見 秋山が6ヶ月ぶり3度目の戴冠へ逆下克上宣言「宮原を踏み台にする」

 7・23博多大会で三冠ヘビー級選手権試合を控える王者・宮原健斗、挑戦者・秋山準が11日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。6ヶ月ぶり3度目の戴冠を狙う秋山が「ここまでおいしく育ってくれてるんで、宮原を踏み台にしてもう一度ベルトを巻きたい」と逆下克上を宣言すれば、4度目の防衛戦となる宮原は「この道を今は止まるわけにいかない」と秋山突破を誓った。

 宮原が三冠王座初戴冠を果たしてから早5ヶ月が経過。4度目の防衛戦となる今回、史上最年少王者にとって避けられない挑戦者・秋山を迎え撃つ。両者は4月のチャンピオン・カーニバル公式戦以来の対決で、前回は秋山が勝利。宮原の指名によって7・23博多でのタイトルマッチが決まった。

 本番は2週間後だが、現時点で流れは挑戦者に傾いている感がある。カーニバル公式戦に加え、6月シリーズの前哨戦は2勝1敗と勝ち越し。しかも6・25網走大会では宮原から直接勝利を奪った。「三冠戦はまた違った雰囲気があるので、そのデータも心の片隅には置いておきますけど、まっさらな気持ちで三冠チャンピオン・宮原健斗に挑んでいきたい」と強調した秋山だが、その表情と口調には自信が充満している。

 現在46歳ながら最近の動きをみる限り、年齢を感じさせない。それどころか、若手勢との対戦が続く中で若返ったような充実ぶりをみせつけている。「今回は社長うんぬん関係なしにイチレスラーとしての欲、自分を応援してくれるファンのみんなのため、それのみで宮原の前に立ちたいと思ってる」と言い切った秋山は、「なかなか後輩を踏み台にすることはないけど、ここまでおいしく育ってくれてるんで、彼を踏み台にしてもう一度ベルトを巻きたい」と逆下克上による3度目の戴冠を宣言した。

 4度目の防衛戦となる宮原は関本大介戦、真霜拳號戦に続き、またも“春の借り"を返す戦いとなる。「いい意味で6月北海道ツアーを終えて、この会見までに負けを切り替えられて、23日に気持ちが向いてる」と精神的には吹っ切れているものの、劣勢の状況は認めるしかなく、「北海道の前哨戦で負けた感触はまだ残ってるんで、14日から始まる前哨戦、23日に向けての前哨戦で感触をこっちの流れに持っていきたい」と7月シリーズ中の前哨戦で追い風を吹かせて本番を迎えるつもりだ。

 今の宮原は全日本の頂点に立つ男としての責任感、使命感に満ちている。「全日本プロレスのお客様がみたことのない風景とか景色とかっていうのは僕が作るしかない」と確信する宮原は、「昨年12月末に『新しい道を進む』と言ってから、まだまだ半ばというか、まだスタートしたばかりなんで、そういうものをお客さんと一緒に道、その先頭に立ちたい」との強い思いで秋山戦を突破する構えだ。

 新時代をファンとともに切り開いていくためにも、ここで三冠ベルトを落とすことは宮原にとって許されない。「とにかくこの道を今は止まるわけにいかない」と自らに勝利を義務づけた宮原は支持率の面でも秋山と勝負する覚悟を決めた。

 対する秋山も戴冠のあかつきには「俺がなったら見慣れた景色なのかもわからないけど、また違う俺も出てくるだろうし、そこは自分でもわからない。ただ時代を逆行するつもりはない」と自分なりのやり方で“全日本の今”を作り上げていくつもり。どちらが全日本の風景を描いていくのか、博多の地で雌雄が決せられる。

☆7/23(土)福岡・博多スターレーン『2016サマーアクション・シリーズ〜熊本地震 復興支援チャリティーツアー〜』最終戦 18:00開始

▼三冠ヘビー級選手権試合
[挑戦者]
秋山準
(1/60)
宮原健斗
[第55代王者]
※宮原4度目の防衛戦

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