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8/15【新日本】G1覇者・オメガが権利証獲得、“初防衛戦"にYOSHI-HASHI指名 目指すは「レスリング・ゴッド」

 外国人初のG1制覇から一夜明けた15日、都内新日本事務所でケニー・オメガが会見。通例どおり来年1・4東京ドーム大会でのIWGP挑戦権利証を受け取ったオメガは、“初防衛戦"の相手にYOSHI-HASHIを指名。自らを“ベストバウト・マシーン"と名乗り、前人未到の“レスリング・ゴッド"と化すことを宣言した。

 今年は波乱の結末となった真夏の祭典。外国人選手初のG1覇者となったオメガは、前夜の試合後マイクでは“日本語マイク"を解禁したものの、この日の一夜明け会見ではやはり英語を貫き、「一か月に渡ってベストマッチを量産し続けて、一か月に渡ってニュージャパンのMVPであり続けた。でも、俺だって人間さ。疲れてんだよ。でもさ、“ファッキン・プレジデント"(菅林直樹会長)が今後の展開について話があるからここに来いって言うからさ。ホントは来たくなかったんだけど、さっさとブリーフケース(権利証)を受け取って、カナダに飛んで家に帰るよ」とふんぞり返った。

 近年の通例どおり、来年1・4東京ドーム大会でのIWGPヘビー級王座挑戦権利証も獲得。菅林直樹会長から「この権利証には防衛戦がついてきますが、よろしいですか?」と確認されたオメガは、「ハッハッハ(笑) これを防衛していくの? ノープロブレム、全部完璧にこなしてやるからさ」と豪語してみせた。

 今夏G1で柴田勝頼、マイケル・エルガン、YOSHI-HASHIに敗れているオメガは、“初防衛戦"の相手にまずYOSHI-HASHIを指名。

 「きっと彼は上々の“G1デビュー"ができたと、クソみたいな自己満足を感じてるだろ。でも俺はナイトーもゴトーも倒してるんだぞ? YOSHI-HASHI、キミに“ネクストレベル"を見せてあげよう。そして絶対的な“差"ってもんを味わわせてやる。俺はヤツに(7・23後楽園で)負けたが、あの日だけヤツは限界を超えて頑張った。言うならば情熱だけで俺に勝った感じ。でも情熱だけじゃ結果は生まれない。彼に才能はないよね。俺には気持ちも才能もある。オリンピックにはどれだけの人間が出てると思う? 気持ちだけでオリンピックで勝てる選手は一人もいないよね。だから今回の試合のポスターにはこう書くといいよ。“Talent(才能) vs Heart(気持ち)"って。どっちを応援したい? でもどっちが勝つと思う? YOSHI-HASHIを応援したい人は彼が負ける姿を見て泣けばいいよ」。そう、せせら笑いながら通告した。

 また、会見では“試合内容"への絶対的な自信をことさら強調。「(過去新日本で活躍した外国人選手の)ベイダー、AJスタイルズ、リック・ルード…彼らは確かに“レジェンド"だろう。それぞれの時代に印象を残してきた。でも俺を上回る試合内容の数々を残せたか? AJはグレートでファンタスティックな試合を残したよね。でもベストだった? 違うだろ。真の“ベストバウト・マシーン"は俺だ。俺は新日本のショーン・マイケルズだ。異論は認めない」と言い切った。

 とはいえ、自身にとって外国人初のG1制覇は「第一段階に過ぎない」という。

 「みんな東京ドームのメインを目指すよね。俺もそう思ってた。ただ、今まで東京ドームのメインを張ったヤツを見てきたが、ヤツらは自分でつかみ取ったというより、与えられたポジションをこなしているだけに見えた。俺は違う。俺は俺自身でこの状況をつかみ取ったんだ。俺よりハードな試合をして、ハードにトレーニングをしてるヤツはいない。G1は単なる第一段階に過ぎない。次のステップは東京ドーム。俺のベースはハードワークや多くの犠牲によって成り立ってる。東京ドームのメインでIWGPヘビー級チャンピオンと向き合ってタイトルを獲る。そして最高のレスラーになるんだ。どんなレスラー、なんびとたりとも触れない領域に俺は行く。そう…もう一回言ってやる。俺はなる。レスリング・ゴッドにね」。

 8年前、無名の存在からDDTに自らを売り込んで来日。まさに最底辺からのし上がってきた足跡に強烈なプライドをのぞかせたオメガ。“カナダの路上王"から始まったケニー・オメガのストーリーは、“レスリング・ゴッド"にたどり着くまで終わらない。

 オメガ一夜明け会見の模様は以下の通り。


【会見の模様】
――優勝から一夜明けて?

▼オメガ「グッド・アフタヌーン〜皆さん。一か月に渡ったG1を制して、一か月に渡ってベストマッチを量産し続けて、一か月に渡ってニュージャパンのMVPであり続けた。でも、疲れたね。皆さんに昨日、伝説、歴史が生まれる瞬間を見せた。いい気分だけど、俺だって人間さ。疲れてんだよ。でもさ、“ファッキン・プレジデント"(菅林会長)が今後の展開について話があるからここに来いって言うからさ。ホントは来たくなかったんだけど、さっさとブリーフケース(東京ドームでのIWGPヘビー挑戦権利証)を受け取って、カナダに飛んで家に帰るよ。さぁ、プレジデント、お入りくださ〜い」

※菅林会長が登場

▼菅林会長「この権利証には防衛戦がついてきますが、よろしいですか?」

▼オメガ「ハッハッハ(笑) これを防衛していくの? ノープロブレム、全部完璧にこなしてやるからさ」

※菅林会長は署名のうえオメガに権利証を手渡す

▼オメガ「まぁプレジデントは良いビジネスをしたよ。さすがはビジネスマンだ。だって俺は最高のガイジンレスラー。その選手が東京ドームまでの大きな大会で、大きな試合をしていくってことだからね。俺のG1での歩みはパーフェクトだった。でも、何度か負けたよね。防衛戦を通じて、まずは屈辱を晴らしていくことにするよ。最初の挑戦者はYOSHI-HASHIだ。YOSHI-HASHIは確かに俺に勝った。YOSHI-HASHIが俺に勝って東京ドームのメインイベントを予約できるかって? そんなバカな話があるか(笑) でも、YOSHI-HASHIはビッグチャンスをつかむことになるんだぞ? きっと彼は上々の“G1デビュー"ができたと、クソみたいな自己満足を感じてるだろ。でも俺はナイトーもゴトーも倒してるんだぞ? YOSHI-HASHI、キミに“ネクストレベル"を見せてあげよう。そして絶対的な“差"ってもんを味わわせてやる。キミはニュージャパンでスターになりたいみたいだね? 人々もキミを好きなんだって? アホか。ヤツがニュージャパンを支えるスーパースターになるなんてあり得ない。俺がそれを分からせてやる」

――G1決勝、両国のメインの雰囲気はどうだった?

▼オメガ「確かにリョーゴクは俺にとって特別な場所だ。でも昨日は第1試合が始まって、休憩も終わって…と時間が進むうちにナーバスになっていった。でも俺の能力を見せつけて、G1を勝つにはリョーゴクはパーフェクトなステージだった。そしてリョーゴク史上最高のベストバウトを生みだした。パーフェクトなストーリーだったが、これは始まりに過ぎない。俺の“伝説"のね」

――ベイダーやリック・ルード、AJスタイルズでもなし得なかった外国人によるG1制覇を成し遂げたが、重みは感じてきた?

▼オメガ「ベイダー、AJスタイルズ、リック・ルード…彼らは確かに“レジェンド"だろう。それぞれの時代に印象を残してきた。でも俺を上回る試合内容の数々を残せたか? ビッグバン・ベイダー…あのマスクはクールだし、超太ったモンスター。俺も彼が好きだね。でもベストバウトをここで残したか? ないだろ? AJ? ファンタスティック。確かにフェノメナルだし、グレートアスリートだ。グレートでファンタスティックな試合を残したよね。でもベストだった? 違うだろ。真の“ベストバウト・マシーン"は俺だ。俺は新日本のショーン・マイケルズだ。異論は認めない」

――前夜は飯伏、デヴィット、AJの技を出したことについてノーコメントだったが…

▼オメガ「俺は確かにブラディサンデーやスタイルズクラッシュを使ったよ。でもその時、俺はピンチだったんだ。そのピンチを乗り切るために、とっさにひらめいた技がBULLET CLUBの歴代リーダーの技だっただけに過ぎない。ホントは自分のもっとクールな技を出したかったんだけど、まぁ必死だったからね。ちょっとしたフィーリングさ。一度きり。もう同じことは起こらないよ。で、デヴィットとAJと…誰だっけ?」

――飯伏…

▼オメガ「デヴィットとAJ…あと誰?」

――コータ・イブシ…

▼オメガ「だからそれ誰? ノーコメント。はい、次の質問」

――前夜、日本語を解禁していたが、ファンのことを思ってのこと?

▼オメガ「ハッキリ言って俺のことを応援するファンなんて“ゼロ"でいいと思ってる。ゼロだ。それでも俺は気にしない。俺は伝説になるために、ここにいる。そして現に昨夜、伝説になった。ファンが俺のTシャツを着たり、写真やサインをせびってきたりすることは別に構わない。俺が俺のファンならそうしてるし。ただ、俺のグッズがたくさん売れて、新日本が潤おうが俺には関係ない。俺はファンじゃなくてレスラーなんだ。レスリングをしてレジェンドになる。目的はそれだけ。しかも、ただのレスラーじゃない。“レスリング・ゴッド"だ。まぁ、ファンが俺を応援するかどうかは自由だ。ビーマイゲスト、ご自由にどうぞ」

――G1を優勝したことで、BULLET CLUBは拡大していく?

▼オメガ「G1にはBULLET CLUBから3人が出た。みんな本物の闘いを見せた。だからこそ俺だけの優勝じゃなくて、BULLET CLUBの優勝だって言った。でも今や俺がG1ウィナーであり、そして俺がBULLET CLUBのボスだ。BULLET CLUBのTシャツを着るのも結構だけど、エリートTシャツやケニー・オメガTシャツも着なさい。まず今回の優勝は“俺の優勝"なんだ。次に“BULLET CLUBの優勝"。それを忘れないでネ(笑)」

――YOSHI-HASHIとはどれくらいレベルが違う?

▼オメガ「俺はG1でのトップパフォーマー。どの大会、どの試合でもMVPだった。否定したい? できないね。確かにマイケル・エルガンとかイシイ、マルフジもいい試合してたね。YOSHI-HASHIはその下の方にいただけ。つまり参加しただけ。俺は彼に負けたけど、あの日だけヤツは限界を超えて頑張った。言うならば情熱だけで俺に勝った感じ。でも情熱だけじゃ結果は生まれない。彼に才能はないよね。俺には気持ちも才能もある。オリンピックにはどれだけの人間が出てると思う? 気持ちだけでオリンピックで勝てる選手は一人もいないよね。だから今回の試合のポスターにはこう書くといいよ。“Talent(才能) vs Heart(気持ち)"って。どっちを応援したい? でもどっちが勝つと思う? YOSHI-HASHIを応援したい人は彼が負ける姿を見て泣けばいいよ」

――もう日本語は話さない?

▼オメガ「昨日はちょっとだけ日本語をしゃべったよ。スペシャルナイトだったし、ハッピーなムードだったし、お祝いの意味もあって。今はその気分じゃないから話さない」

――自身にとって東京ドームのメインはどういう舞台?

▼オメガ「みんな東京ドームのメインを目指すよね。俺もそう思ってた。ただ、今まで東京ドームのメインを張ったヤツを見てきたが、ヤツらは自分でつかみ取ったというより、与えられたポジションをこなしているだけに見えた。俺は違う。俺は俺自身でこの状況をつかみ取ったんだ。俺よりハードな試合をして、ハードにトレーニングをしてるヤツはいない。俺のベースはハードワークや多くの犠牲によって成り立ってる。G1は単なる第一段階に過ぎない。次のステップは東京ドーム。東京ドームのメインでIWGPヘビー級チャンピオンと向き合ってタイトルを獲る。そして最高のレスラーになるんだ。どんなレスラー、なんびとたりとも触れない領域に俺は行く。そう…もう一回言ってやる。俺はなる。レスリング・ゴッドにね」

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