プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

8/26【ファイヤープロレス】34年前の暴挙再現も大仁田&チャボ友情タッグがはぐれIGF軍を撃破、カシンは「4面爆破マッチ」要求 有明大会

 『ファイヤープロレス旗揚げ戦 はぐれ大仁田軍vsはぐれIGF軍』が26日、東京・ディファ有明で行われ、メインイベントでノーロープ有刺鉄線&バリケードボードストリートファイトデスマッチ「大仁田厚&チャボ・ゲレロ&保坂秀樹&NOSAWA論外vs黒覆面F&ケンドー・カシン&鈴木秀樹&将軍岡本」が実現。誤解からチャボがトロフィーで大仁田を殴打し、34年前の暴挙を再現する形となったが、大仁田との連係も決めて最後は勝利した。大仁田ははぐれIGF軍との今後について「未定」としたが、カシンは「4面爆破マッチ」を要求した。

 はぐれ大仁田軍とはぐれIGF軍の遺恨が勃発したのはカシンvsパンディータワンマッチ興行となった7・8新木場大会。パンディータに扮した大仁田がカシンをテーブル葬にして勝利。試合後には藤田和之が乱入し、大仁田と対峙するひと幕もあった。

 カシンは鈴木、岡本のはぐれIGF軍による大仁田討伐を宣言。藤田も「大仁田。そういうことだよ。わかるか?」と宣戦布告とも受け取れる発言を残していた。そこではぐれIGF軍がこの日、提示した布陣はカシン、鈴木、岡本、そして黒覆面F。Fが藤田である可能性も浮上したが、大会前にFが左助軟骨症により欠場。カシンはF候補を1111111円で公募していた。

 対する大仁田は全日本時代のライバルだったチャボと32年ぶりの再会合体。保坂、論外とのカルテットではぐれIGF軍を迎え撃った。

 はぐれ大仁田軍が先入場。同じコーナーに並び立った大仁田とチャボは握手を交わした。続いてはぐれIGF軍が入場。カシンは試合前からイスなどをリングに投げ込んで荒れ模様。遅れて入ってきた黒覆面Fは体格から判断して藤田とは明らかに別人だった。

 大仁田が革ジャンをカシンに投げつけて戦闘開始。馬乗りになった大仁田はパンチ連打を浴びせ、有刺鉄線に投げつけようとしたが、カシンが阻止して逆にホイップ。大仁田を苦もんさせた。

 その後、場外戦に突入し、場内は大混乱となったが、先に見せ場を作ったのは大仁田軍。黒覆面Fをパイルドライバーによるテーブル葬。岡本を有刺鉄線に投げつけ、DDOで突き刺した。

 なおも大仁田が有刺鉄線ボードへのブレーンバスターを狙ったが、鈴木が加勢して阻止。逆に鈴木と岡本がダブルブレーンバスターで大仁田を有刺鉄線ボードに叩き落とした。大仁田軍がツープラトンの有刺鉄線ホイップを狙っても、カシンはペンチで有刺鉄線を切る頭脳プレーで食い止める。カシン、鈴木、岡本の3人がかりで大仁田にストンピングを連発した。

 大仁田も赤い毒霧を岡本に噴射して逆襲。テーブルの破片でIGF軍を殴りまくり、チャボとのダブルブレーンバスターでカシンを投げ飛ばしたまではよかったが、チャボのパンチが大仁田に誤爆してしまった。しかもカシンは持参したトロフィーでチャボを殴打し、それを大仁田に持たせて罪をなすりつけた。

 トロフィーを持つ大仁田に気づいたチャボが激怒。トロフィーを奪うと、それで大仁田をめった打ちにし、82年11月4日、後楽園ホールで大仁田の左腕を32針縫わせた暴挙を再現する形となった。

 それでも最後はチャボがジャーマンで黒覆面Fを料理。はぐれ大仁田軍に凱歌が上がった。試合後、大仁田とチャボが対峙し、一触即発となりかけたが、最後は和解。ともに称え合い、大仁田信者の子どもを二人で抱え挙げた。

 はぐれIGF軍との今後について大仁田は「未定」としたが、当然カシンは収まらない。「有刺鉄線なんて中途半端だよ、中途半端。やるなら爆破だ、爆破。4面爆破。そのぐらい金かけろ」と一方的に要求していた。

【大仁田の話】「わかりにくいとは思うんですけど、超花火も出てますし、FMWも出てるし、ファイヤープロレス旗揚げ。僕は自分勝手ですから、自分がやりたいことをやると。一生は一回ですから、自分のやりたいことをやると。セミファイナルに起用したアクトレスガールズなんですが、あの子たちも男子に負けないように頑張っていけば、大仁田厚の中から工藤めぐみが出たように、僕のファンを根こそぎ持っていってもらいたいと思ってるし、僕は女子だから男子だから関係ないと思ってるし、リングの中でいかに表現するかで変わってくると思うし。最初はセミ前だったんですけど、堀田選手がぜひセミファイナルでやらせてもらいたいと嘆願されたんで。あと1年2ヶ月ですけど、9月中に最終決戦の相手のところにいこうかなと思ってる。9月4日、大阪でミノワマンと対戦します。9・26FMW後楽園ホール、ミノワマンにぜひ来てもらいたい。先の話なんですけど、まだ来年の話なんですけど、1・9後楽園ホールで。僕は後楽園でデビューして、後楽園で引退して、後楽園でまた返り咲いて、僕の青春が全部、後楽園ホールに詰まってまして。来年の1月9日に『さよなら大仁田後楽園ホール』というのを開催いたしたい。それから10月21日に、ハロウィンということで、アクトレスガールズほか全選手、『モンスターカーニバル』というのを新木場でやろうかなと思ってます。いろんなこといわれるんですけど、ファイヤープロレスは自分がやりたいことを企画すると。9月26日はミノワマン来いと。大阪が9月4日ですから、ミノワマンと対戦するのが。(カシンが爆破マッチを要求していたが? )爆破を要求されても新木場でやれるのがあれぐらいのレベルなんで。会場探しもまだ難航してるので、今のところは未定ですね。今回はチャボ・ゲレロと30年ぶり。あのちっちゃいトロフィーが出てくるとは思いませんでした。30年したら憎しみも全部消えるもんですよ。30年したら友情しか残らないなって二人で話してました。(トロフィーで殴られた時、当時を思い出した?)ありましたね。あれが30年前ですからね」

【カシンの話】「有刺鉄線なんて中途半端だよ、中途半端。やるなら爆破だ、爆破。4面爆破。そのぐらい金かけろって。リベンジ? 負けてないから。(黒覆面Fは?)こっちで用意したんだろ。あんなの誰が呼んだんだ。SMOPか? 曙が呼んだんだろ。(トロフィーは)高田馬場で買ってきた。凶器として購入した。あの頃の純粋な気持ちを思い出せ」

プロ格 情報局