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9/21【全日本】9・25GAORA王座戦へ 井上「中島君に恨みはないけどベルトもらいます」、中島は「ストーカー気質」カミングアウトも「追いかけて戻ってきたら僕の勝ち」

 9・25前橋大会でGAORA TVチャンピオンシップを争う王者・中島洋平、挑戦者・井上雅央が21日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。井上が「業界で生き延びていきたいので。中島君には恨みはないですけどね。すいませんけど、ベルトはもらいます」と悲哀をあらわにベルト獲りを見据えば、4度目の戴冠となった中島は「もともとストーカー気質なところがあるんで、ストーカーと呼ばれても追いかけて戻ってきたら僕の勝ち」とカミングアウトしつつアモーレ死守を誓った。

 9・19後楽園大会で中島がビリーケン・キッドに雪辱し、アモーレを奪還。4度目のGAORA王座戴冠を果たした。試合後、井上の挑戦表明を新王者が受諾。9・25前橋大会でのタイトルマッチが決まった。

 今年デビュー25周年を迎えた井上は全日マットにおいてシングル王座未戴冠。久々となるベルト挑戦だが、GAORA王座に照準を定めたのも「この年になって先が短いプロレス人生で生き残っていくためには何かないときつい」という切実な理由から。「僕が言ってることはホントにリアルだからね。マジだから。ホントのことだからね。プライベートのことだけど、ホントやばいからね。ネタでも何でもないからね。自分でも切羽詰ってるからね」と自ら崖っぷちを強調した。

 「これしかないんだよ」と否定していたが、井上はGAORAベルト獲りにかける思いを物語るように会見には赤いチェックシャツで臨んだ。「その何かをまず持って、そこからちょっと業界で生き延びていきたいので。中島君には恨みはないですけどね。すいませんけど、ベルトはもらいます」と言い切った井上は、「せっかくいただいたチャンスなんでね。バシッと決めないと。無駄に25年やってたわけじゃないんで」と自信も垣間見せた。

 一方、中島は戴冠からわずか6日後に早くも初防衛戦を迎えることになる。マイペースの井上を横目に「これも井上さん一流の照れ隠しであって、作戦なのかなと。インサイドワークはすでに始まってるのかなと思います」と警戒を強めた中島だが、「アモーレをダシにはさせないですね。25日、前橋で井上さんが勝って、リング上で『捨テ野菊之唄』(歌手・井上の最新曲)を歌われても困るので、しっかりそこは防衛したい」と返り討ちを宣言した。

 これまでGAORAベルトと3度の別れを経験。そのうち2回は初防衛戦で陥落の憂き目にあってきた。「愛されてなかったら戻ってこないと思いますので。今一緒にいるっていうことが全て」とアモーレとの絆を強調した中島は、事務所にいた青木篤志から「ストーカーなんじゃないの?」と指摘されても意に介さず。「もともとストーカー気質なところがあるんで」と堂々カミングアウトすると、「ストーカーと呼ばれても追いかけて戻ってきたら僕の勝ちです。そう思ってます。ただ今回、離れることはないので初防衛ビシッと決めて、また一緒にどっかデートでも出かけようかなと思っております」とV1後のデートプランを描いていた。

【会見における中島、井上】
▼井上「意気込みのコメント? そうですね、前にも言った感じですね。この年になって先が短いプロレス人生で生き残っていくためには何かないときついんでね。その何かをまず持って、そこからちょっと業界で生き延びていきたいので。中島君には恨みはないですけどね。すいませんけど、ベルトはもらいます」

▼中島「今回、19日の後楽園ホールで無事アモーレをビリー選手から奪い返すことができまして、その直後に井上雅央選手から挑戦表明を受けたということなんですけど、その前の横浜でも試合後にアピールされていて、その時は気が早いだろうと思ったけど、目の前のビリーケン・キッド戦に集中したかったということで反応はしませんでしたけど、頭の中によぎるものがありました。僕が20年近くプロレスをみてきた中で、ファン時代にほとんど井上雅央さんの声を聞いたことがなかったぐらいマイクアピールしなかった井上さんがわざわざ試合がないのに後楽園ホールに足を運んでいただいて、マイクアピールをして挑戦表明してくれたのが心に響くものがあったので、すぐさま答えを出してあとは日にちだけになったんですけど、25日、初めて群馬で防衛戦できるということで凄く楽しみにしてます。今までの挑戦者の中では、こういったら失礼ですけど、一番男感があるのでアモーレにスッと入られないように、ご覧のように赤が似合うというのもアピールされてるのかなと思いますので」

▼井上「これしかないんだよ」

▼中島「そこは気をつけてしっかり防衛戦に臨みたいと思います」

――中島選手との距離が近いが、それだけベルトに近づきたいという気持ちから?

▼井上「座り慣れてないから場所がわからないだけ!」

▼中島「いや、そんなことないじゃないですか。座り慣れてないってどういうことですか?」

――「これしかない」とのことだがGAORAベルトを意識して赤いシャツを着てきた?

▼井上「そういうとこ質問してくるんですか?(苦笑) いやいや違いますよ。本当にこれしかないから着てきただけで…」

▼中島「これも井上さん一流の照れ隠しであって、作戦なのかなと。インサイドワークはすでに始まってるのかなと思います」

――これまでの挑戦者とは違って大ベテランが相手で警戒する気持ちが強い?

▼中島「本当にどこまでが作戦か普段からわからないので、そのへんの奥深さというのは井上さん独特というか、他の選手が持ってないものだと思うので」

――かつて空位だったGAORA王座決定トーナメントにも出場しているが、その時からベルトを意識していた?

▼井上「なくはないですけど、そんな昔の話は忘れました(苦笑)」

▼中島「何でそんな半笑いなんですか?」

▼井上「負けたことは忘れるんだよ」

――生き残るためにこのGAORAベルトが視界に入った理由は?

▼井上「僕が言ってることはホントにリアルだからね。マジだから。ホントのことだからね。プライベートのことだけど、ホントやばいからね。ネタでも何でもないからね。自分でも切羽詰ってるからね。こんな言い方したらあれだけど、まずこれからだんだん一つ獲って、二つ獲って。この年になって残っていくのも大変ですからね、ホントに」

▼中島「アモーレをダシにはさせないですね。25日、前橋で井上さんが勝って、リング上で『捨テ野菊之唄』を歌われても困るので、しっかりそこは防衛したいと思います」

▼井上「口パクだよ」

▼中島「口パクでも何だろうと会場でかけさせられないので。そこは会場でじゃなくて、みんな携帯でダウンロードして聴いてください。そういうことです」

――全日本でのシングル王座戴冠はないが、生まれ育った全日本のベルトへの思い入れはある?

▼井上「せっかくいただいたチャンスなんでね。バシッと決めないと。無駄に25年やってたわけじゃないんで」

――25年のキャリアの中で道場も長くいた場所だが?

▼井上「そうですね。懐かしいですね、合宿所。ここができて最初に入りましたからね、僕ら」

――初防衛戦にことごとく失敗している中で実はGAORAベルトから愛されていないという不安はない?

▼中島「いや、愛されてなかったら戻ってこないと思いますので。今一緒にいるっていうことが全てだと思います」

――3回の別れがあって、また初防衛戦で落とすのではないかと予想されるところだが?

▼中島「3回離れて4回くっついてますからね」

▼中島「(事務所にいた青木から『ストーカーなんじゃないの?』との言葉が飛び)もともとストーカー気質なところがあるんで、ストーカーと呼ばれても追いかけて戻ってきたら僕の勝ちです。そう思ってます。ただ今回、離れることはないので初防衛ビシッと決めて、また一緒にどっかデートでも出かけようかなと思っております」

▼井上「デートってちょっとね。まぁ、いいや(笑)」

――中島選手がベルトを恋人扱いしていることをどう感じる?

▼井上「そこは考え方、個人個人だから。もちろんベルトを愛するのはいいことだと思いますよ。一緒にいるのも離れるのも自分の実力次第ですからね。そこはチャンピオンだから何言っても大丈夫でしょう」

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