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10/14【NOAH】「ハッキリ言って最悪の状況、新しいノアの姿見せたい」 10・23横浜GHC戦へ中嶋勝彦インタビュー

 10・23横浜文体で杉浦貴の保持するGHCヘビー級王座に挑戦する中嶋勝彦。同世代による新生ノア実現を掲げて臨んだ今年3月の挑戦時は、杉浦から血祭りにされた。あれから約半年。G1参戦を経て、背水の陣で杉浦に再び挑む中嶋に現在の心境を聞いた。

【中嶋勝彦インタビュー】

――北宮が挑戦した9・23後楽園でのGHC王座戦を見ての印象は?

▼中嶋「結果としては残念なものになりましたけど、あのシリーズを通して、俺にはマサ北宮の成長が見えたというか。いや、成長という言葉では収まりきらないくらいの急成長だったと思います。今年3月からジ・アグレッションとして始動し、“マサ北宮"に改名してから、レスラーとして根本的な部分から変わったと思いますね。リングでの戦いぶりや表現力が、それまでとは違ったものになったんじゃなかな、と」

――あの王座戦で救出乱入したことが今回の挑戦につながったが?

▼中嶋「そうなんですけど、できることなら出たくはなかったんです。そこは北宮にとっては初めてのGHCヘビー級王座戦でしたし、男と男の勝負だったんで。でも、向こうがいつもの戦法を取ることは予測できたし……。俺の戦いではなかったですけど、俺たちの戦いではあったので」

――北宮の奮闘でジ・アグレッションとしての手応えは感じつつある?

▼中嶋「いや、そこはまだまだです。シングルにしろタッグにしろ、王座挑戦のチャンスには漕ぎつけても、結果が伴ってなければ意味がないというか。まだまだ、やり遂げてないことが多いので、ここで足踏みしてるわけにはいかないですね」

――改めて10・23横浜の杉浦戦に向けて?

▼中嶋「いやもう、あとは俺しかいないでしょう。谷口選手に続いてマサもいかれて、これからノアをもっと盛り上げていかないといけない世代の人間が負けてるわけですから。俺は今年の3月にも挑戦しましたけど、もう自分しかいないなと思いましたね」

――半年前の挑戦時は杉浦に血祭りにされたが?

▼中嶋「もちろん。王座戦での連敗はあっちゃいけないことだと思うし、次負けたら今度はいつ自分にチャンスが巡って来るかわからないので」

――横浜文体でのビッグマッチという点でも思うところがあるのでは?

▼中嶋「はい、横浜自体に思い入れがありますね、中嶋勝彦が初めてリングに上がった場所なので。やっぱり、縁を感じずにはいられないというか、今度は新しい中嶋勝彦が生まれる場所にしたいですね」


――今回も鈴木軍は手段を選ばないはずだが?

▼中嶋「そこはもう、相手が何をしてこようが、ジ・アグレッションらしく正面からブッ壊していきたいですね。いまとなっては、杉浦貴=イスというイメージがついているし、それをいまさら反則云々だって言うつもりもないし、すべてをひっくるめて勝ちたいです。誰もが納得するように、杉浦貴のすべてに勝たないと意味がないと思うので」

――逆にいえば、それだけ現王者を強大なものと捉えている、と?

▼中嶋「そもそも、イスなんか使わなくても実力のある男ですからね。でも、けっしてリスペクトはできない。いまの杉浦貴を超えることが、これからの自分、そしてノアにとっても必要なことだと思っています」

――この半年間の間にG1参戦もあったが、大きな経験となった?

▼中嶋「そうですね。あのシリーズを通して俺の存在を知って、ノアの会場に足を運んでくださるファンのかたもいますし。でも、何より俺たちの世代の急成長を証明してくれたのはマサ北宮だと思っているので、俺もその姿に刺激を受けて、G1で戦い抜くことができたというか。まだまだ、俺は止まってないんで、次は自分の番だなって思ってます」

――杉浦は『3月のときに止まってんじゃねえか』とも発言してたが…

▼中嶋「なんて言われようが、自分は止まっているつもりはないです。少し足踏みしても、止まらずに走り続けたからこそ、今回の王座戦にたどりついたんだろうし。以前から言っているとおり、自分たちの世代でノアの風景を変えないと、次のノアはないと思ってます。ただ、ベルトを獲るのはゴールじゃなくスタートなので、その先を切り開くためにも、ここは正念場だと感じています」

――ベルトを獲ってからノアをどうしていきたい?

▼中嶋「やっぱり、団体のキャッチフレーズである“心に残るプロレス"を、もっと広めることが、いまのノアのやるべきことだと思います。現状は鈴木軍がに好き勝手やられてますけど、本来のノアのプロレスはそういうものではないですし。10・23横浜文体で俺が杉浦に勝つことで、もう一度“心に残るプロレス"というものを、打ち出していきたいですね」

――改めて意気込みを。

▼中嶋「ハッキリ言って、いまのノアのリングは最悪の状況だと思います。でも、それでも俺たちを思ってくれているファンの存在というのは、かけがいのない宝だと思うし、俺たちはその宝を大切にしていかなきゃいけない。それができるメンバーが、ノアには揃っていますし。新しいノアの姿をお見せできるように、まずは俺の勝利をそのきっかけにします。俺は止まらねえ!」

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