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11/2【NOAH】早くも“中嶋包囲網”形成、「最後の時限爆弾」に丸藤「何でも来い」 グローバル・リーグ戦開幕直前会見

 あす(3日)の後楽園大会で開幕する『グローバル・リーグ戦』に向けた直前会見が2日、都内ノア事務所で開かれ、鈴木軍5選手と矢野通を除く出場10選手が出席。新体制発表などで揺れるなか、新GHCヘビー級王者として迎える中嶋勝彦が改めて新時代の先頭に立つ意気込みをみせ、会見では早速“中嶋包囲網"も形成された。

 ノアの新体制移行、鈴木軍の無冠、そして中嶋新王者…とあらゆる“区切り"を一気に迎えての開幕となる今年のグローバル・リーグ戦。中嶋はAブロック、連覇を目指す丸藤正道はBブロックにそれぞれ入った。

 会見で中嶋は「5度目の出場になりますけど、とても今は新鮮な気持ちです。この通り、ノアの選手だけの会見ですが、今目の前に見えるものがすべて“真実"。そして創り上げていくのも俺たちだと思っています。その上にいるチャンピオンとして、俺はこのリーグ戦も制して、また新たな光を俺が創りたいと思います。なぜなら…俺は…止まらねえ!!!」と宣言。改めて方舟新時代到来の第一歩として、“現場"であるリング上の先頭に立つことを強調し、「信じられるのは今、ここにある景色だけ。その中で俺はチャンピオンとしてやるしかない…って気持ちでいるし、逃げるつもりはまったくない」と言い切ってみせた。

 2ブロック制リーグ戦会見では恒例でもある“決勝で当たりたい相手"との質問が飛ぶと、Bブロックの4選手(潮崎豪、モハメド ヨネ、マサ北宮、アレハンドロ・サエス)が「中嶋」と返答。早くも“中嶋包囲網"も敷かれた形となった。

 連覇を狙う丸藤は「言うなれば昨年よりもコンディション、モチベーションは上です。…ということは、今年優勝するのは俺
」と断言。昨年は鈴木軍相手に“団体解散"を懸けたなかで優勝だったが、「昨年のリーグ戦は、リーグ戦が中心と言うよりは“対鈴木軍"というのがクローズアップされたなかでのリーグ戦だったんですが、今年はそんなことは無いと思ってる」と話した。

 一方で、無冠となった鈴木軍5選手は会見には不参加。とはいえボス・鈴木は当サイトのコラムなどを通じて「オール・オア・ナッシング、最後の時限爆弾を仕掛けた」と発言している。とはいえ鈴木発言に対して丸藤は、「彼が時限爆弾というものを仕掛けたのなら、逆に楽しみにしてるんで。なんでも出して来いと。問題ないです」と楽観。中嶋は「今、目の前に新しい光がある限り、何も迷いはないし、何を言われても揺るがないですね。これだけは言えるのは、鈴木軍にはもう何も渡さない」とベルトを触りながら言い切ってみせた。

 20日間、13大会に渡って行われる団体年間最大のリーグ戦。その直前の新体制発表でノアへの注目は“リング外"に向きつつある状況だが、ほころんだ新たな芽を大きく育てるべく、ノア勢はリング上に全力集中するほかない。


【会見の模様】
――改めて意気込みを

▼アレハンドロ・サエス「ここに来られて光栄だし、グローバル・リーグに出られて興奮してる。Bブロックはとても難しいブロックだけど、自信はあります。ここにいる全員に勝つ自信もあるし、日本のレスリングシーンに自分の名前を知らしめる自信もある。なぜアレハンドロ・サエスが今回日本に来たか。それは“すべて"を勝ち得るため、だからさ」

▼清宮海斗「初出場ということで、凄く光栄なことではありますが“初出場の若手"というだけで終わらないように、しっかりとインパクトを残していきたいと思います」

▼モハメド ヨネ「7年連続ということでね。今回、清宮のエサにはならないように。やっぱり狙っていくのは優勝。そのふた文字だと思ってます。Bブロックを制して優勝目指して頑張っていきます」

▼マサ北宮「リーグ戦に関しては、ノアの仲間もいるけど“個の戦い"だと思ってる。やられっぱなしの相手もいるし、勝ち越してない相手もいる。このリーグ戦で全員に勝って、こっちが上だっていうのをハッキリさせたいと思う。マスコミ各位、ファンも思ってることだと思うが、アンタらのそろばんじゃはじき出せねえ予想外の結果出して、度肝抜いてやるよ。以上だ!」

▼潮崎豪「先日の横浜文体大会で他団体の選手に“ホーム"で負けるという屈辱を味わいました。本当に今、自分自身は“底"にいると思ってます。そこから這い上がるリーグ戦。初戦から優勝するつもりで行かせていただきたいと思います」

▼丸藤正道「前年度優勝の丸藤です。言うなれば昨年よりもコンディション、モチベーションは上です。…ということは、今年優勝するのは俺だと思ってますし、このBブロック。潮崎、北宮、海斗…とノアの若い力が集っているので、そこにも負けないようにしたい。同世代のモハメド ヨネともしっかりした戦いをみせて、Aブロックで誰が勝ちあがってくるか分かりませんが、優勝したいと思います」

▼齋藤彰俊「みんなそれぞれ目標があるでしょうし、そこに向かって頑張るんでしょうが、“力"というのは横からポーンと押されると、正面(から押す)よりも弱い。なので、横からスパッと行ってやろうかなと思ってます」

▼マイバッハ谷口「今年こそ優勝という結果を残したいと思います」

▼クワイエット・ストーム「今年のグローバル・リーグ。俺が優勝シマス! 初の外国人選手が優勝シマス! 明日はナカジマに50cm、イン・ユア・フェイス!」

▼中嶋勝彦「5度目の出場になりますけど、とても今は新鮮な気持ちです。この通り、ノアの選手だけの会見ですが、今目の前に見えるものがすべて“真実"。そして創り上げていくのも俺たちだと思っています。その上にいるチャンピオンとして、俺はこのリーグ戦も制して、また新たな光を俺が創りたいと思います。なぜなら…俺は…止まらねえ!!!」

――それぞれ決勝で戦いたい相手は?

▼清宮「自分はハッキリ言って先のことは考えてないので、一戦一戦の試合をしっかり大事にして、そこで上に上がれば、上がってこられた選手と試合をして、勝ちたいと思っています」

▼ヨネ「やっぱり中嶋選手が上がってきて、そこで倒せればベルトに最短距離なんでね。優勝というのが必須条件ですけど、ベルトに挑戦する意味でも、中嶋のかっちゃん! 止まらせたいですねえ」

▼サエス「ファイナルではカツヒコ・ナカジマと当たりたい。彼はチャンピオンだし、ベストになるためには、ベストを倒すしかないから」

▼北宮「中嶋勝彦“一択"だ。なぜならチャンピオンだからだ。彼から取れば、トップコンテンダーとして文句はねえだろ」

▼潮崎「同じ2004年デビューで、今のGHCチャンピオンの中嶋勝彦選手。彼と優勝を争いたいと思ってます」

▼丸藤「中嶋勝彦…と言いたいところですが、先ほどのコメントでやる気があるのか無いのか分からない谷口、お前が上がってこい」

▼齋藤「マサ選手ですかね。勢いあって面白そうなので」

▼谷口「丸藤さん! やる気ありますんで、決勝で戦いましょう」

▼ストーム「ひとりじゃナイ。みんなと試合シタイ!」

▼中嶋「やっぱり前年覇者の丸藤選手と戦って勝ちたいですね。そこに勝てばまた新しい光が見えると思うので、止まるわけにはいかないです」

――中嶋選手と丸藤選手、会見には不在の鈴木軍のボス・鈴木選手は『オール・オア・ナッシング、最後の時限爆弾を仕掛けた』と言っているが?

▼丸藤「昨年のリーグ戦は、リーグ戦が中心と言うよりは“対鈴木軍"というのがクローズアップされたなかでのリーグ戦だったんですが、今年はそんなことは無いと思ってるし、彼が時限爆弾というものを仕掛けたのなら、逆に楽しみにしてるんで。なんでも出して来いと。問題ないです」

▼中嶋「(※ベルトを触りながら)もう今、目の前に新しい光がある限り、何も迷いはないし、何を言われても揺るがないですね。これだけは言えるのは、鈴木軍にはもう何も渡さない」

――潮崎選手は“どん底"と自認していたが、開幕戦から丸藤、その次が杉浦…と最初から試練となるが?

▼潮崎「いつかは当たる選手だと思っていたし、丸藤選手に関してはノアに帰ってきてから初めてシングルで当たるんで、しっかりと潮崎豪というものを刻みこみたいと思います」

――抜擢出場となった清宮選手はどんなリーグ戦にしたい?

▼清宮「今まではジュニアかヘビーかあやふやな感じになっていましたが、これはヘビー級のリーグ戦だと思うので、このリーグ戦に出るにあたって、これからヘビー級でやっていく…という覚悟があるので、ヘビー級で戦うにあたってのステップアップの舞台にしていきたいと思います」

――中嶋選手、チャンピオンとなって、鈴木軍も無冠に、ノアも新体制になって…と、あらゆる区切りが一気にやってきた感もあるが、今のこの状況について総合的にどう考えている?

▼中嶋「まぁホントにひとつ言えることは、信じられるのは今、ここにある景色だけ。その中で俺はチャンピオンとしてやるしかない…って気持ちでいるし、逃げるつもりはまったくない。俺はこの新たな光とともに、できることをやっていきます」

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