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11/5【全日本】宮原「両国はプロレス業界に対して全日本の勝負」、諏訪魔「人生がかかってる」 11・27両国・三冠戦公開会見

 11・27両国大会で行われる三冠ヘビー級選手権試合「宮原健斗vs諏訪魔」の公開会見が5日、東京スカイツリータウン・ソラマチイーストヤード「J:COM Wonder Studio」で開催され、両者が出席。宮原が「プロレス業界に対して全日本プロレスの勝負だと思ってるんで。その勝負を勝ち取るキーポイントは俺」と王者としての責任感を充満させれば、諏訪魔は両国決戦を「人生がかかってる試合」と定め、10ヶ月ぶりの返り咲きにかける不退転の覚悟を示した。

 王者・宮原と王道トーナメント覇者・諏訪魔による三冠戦が行われる11・27両国大会が22日後と迫ったこの日、両者が出席しての公開会見が行われた。

 挑戦者の諏訪魔は今年1月に右アキレス腱完全断裂によって返上以来、10ヶ月ぶり6度目の至宝ベルト戴冠を狙う。復帰から4ヶ月近くが経過し、「両国前もう絶好調になってきてる」と復調を実感。前哨戦も7連勝と勢いづいている。長期欠場によって「凄ぇ地獄をみてきたんでね。三冠に対する思いというのはなおさら強くなった」といい、だからこそ「この両国、最高の舞台で憎たらしいぐらいの強さを見せつけて、ベルトを取り戻す」と誓っている。

 両国大会は全日本にとって3年ぶり。両国は諏訪魔にとって「つらいこともいっぱいあったし、うれしいこともあった。そういう人生が詰まってる舞台」だ。かつて太陽ケアとの三冠戦で60分フルタイムドローの苦闘を経験したり、鈴木みのるとの大激闘に勝利して2度目の至宝ベルト戴冠を果たしたりとレスラー人生の節目ともなってきた。「その舞台にまた今こうして立つということは素直にうれしい」と喜んだ諏訪魔は、「またそこで悔しい思い、今回だけは悔しい思いはしたくない。せっかく止まった針を俺自身で動かしていきたいなと。何としても三冠のベルトを取り戻す」と宣言。一方で「負ければもう終わるのかなっていうね。この先どうなっちまうんだろうって。アキレス腱を切った以上のダメージを俺自身が負うんじゃないかなと思う」との危機感もあり、「今回の両国というのは俺の今後を左右するような試合。人生がかかってる試合」と定め、この一戦にかける覚悟をのぞかせた。

 対する王者・宮原は6度目の防衛戦。今年2月に戴冠以来、気づけば9ヶ月間、至宝ベルトを保持してきた。宮原にとって今回の三冠戦は「全日本プロレスの顔をはっきりさせる」がテーマ。王道トーナメント1回戦で敗れた悔しさも当然、残っており、2ヶ月前の借りを返した上で「両国国技館の外まで響き渡るぐらいの最高のマイクで締めくくりたい」と両国の大舞台で主役を張るつもりだ。

 前哨戦は7連敗中だが、宮原は「波が相手に持っていかれてるなと感じてますけど、その波は両国までに前哨戦何回かありますから、一気に僕に引き寄せる自信はある」と自信満々。両国まで前哨戦は4回(11・13千葉、11・15上越、11・16福井、11・17日進)組まれており、そこで諏訪魔から直接勝利を奪い、挑戦者に傾きつつある流れをひっくり返す青写真も描いている。

 今年の全日マットをけん引してきた宮原には防衛を重ねるごとに王者の風格が備わり、同時に責任感も増してきた。「今回の両国大会はプロレス業界に対して全日本プロレスの勝負」と定めた宮原は、「そのプロレス界に対しての勝負を勝ち取るキーポイントは俺」と断言。諏訪魔を激闘の末に破って三冠V6を飾ることによって、全日本をプロレス界全体に向かってアピールする構えをみせた。

 刻一刻と迫る両国大会。メインを張る三冠戦で全日本の中心が宮原なのか、諏訪魔なのか決まる。


☆11/27(日)東京・両国国技館『カーベルpresents 全日本プロレスin両国国技館〜New Explosion〜』13:30開場、15:00開始

▼三冠ヘビー級選手権試合
[挑戦者/第4回王道トーナメント優勝者]
諏訪魔
(1/60)
宮原健斗
[第55代王者]
※宮原6度目の防衛戦


【公開会見の模様】
▼諏訪魔「やっとこの三冠のベルトに挑戦する機会が……1月2日に三冠戦やって、アキレス腱を切って半年欠場して、やっとこの舞台に立つと。凄ぇ地獄をみてきたんでね。三冠に対する思いというのはなおさら強くなったというのが今の心境なんで、この両国、最高の舞台で憎たらしいぐらいの強さを見せつけて、ベルトを取り戻す。そういう試合をしていきたいと思います」

▼宮原「両国まで約22日になりました。両国で全日本プロレスの顔をはっきりとさせたいと思いますので、ぜひ皆さん、その日は会場で応援していただければと思います」

――現在のコンディションは?

▼諏訪魔「コンディションというのは両国にバッチリ照準合わせてるんで。右のアキレス腱も順調と。復帰したての頃は試合勘とか踏み込みだとか、そういうものはちょっと違和感あったんですけど、両国前もう絶好調になってきてるなと自分自身思ってます」

▼宮原「僕はコンディションに関しては常にどんな大会だろうがベストをキープして毎試合挑んでるんで、この両国ではなおさらベストコンディションで、いつも以上の宮原健斗をおみせしたいと思います」

――3年ぶりとなる両国大会にかける思いは?

▼諏訪魔「今聞いて3年ぶりということなんでね。両国という舞台は自分自身にとってつらいこともいっぱいあったし、うれしいこともあった。そういう人生が詰まってる舞台なんですよね。その舞台にまた今こうして立つということは素直にうれしいと思うし、またそこで悔しい思い、今回だけは悔しい思いはしたくない。せっかく止まった針を俺自身で動かしていきたいなと。何としても三冠のベルトを取り戻す。そういう精神的なものというかな。凄く大事だなと思いますね。その舞台に立てることはうれしく思ってます」

▼宮原「両国に関しては僕自身、試合は何度もやってるんですけど、あんまり思い入れはないので。3年ぶりの全日本プロレス。今回の両国大会はプロレス業界に対して全日本プロレスの勝負だと思ってるんで。そのプロレス界に対しての勝負を勝ち取るキーポイントは俺だと思ってるんで、そこは負けられないですね」

――前哨戦7連勝中だが有利に立っている感覚はある?

▼諏訪魔「俺だけの力じゃないかもしれないけどね。Evolutionのメンバーがバックアップしてくれてるというところでいい結果に結びついてるのかなと思うんで。ただ、ここまで7つ連勝してるということで、この勢いというのは俺自身、追い風にできるんじゃないかなと。そういうふうに最近やっと感じるようになりました。この勢いのまま前哨戦に全勝して両国を迎えたい。そんな欲も出てきてます」

――宮原選手は7連敗中だが?

▼宮原「前哨戦はシングルではないけど、波が相手に持っていかれてるなと感じてますけど、その波は両国までに前哨戦何回かありますから、一気に僕に引き寄せる自信はありますし、何しろ僕が一番残ってるのは王道トーナメントで負けてますから。その悔しさはまだ自分の胸の中にあります。それを晴らす舞台は27日、両国です」

――諏訪魔選手に勝たなければ三冠王者を名乗れないという気持ちはある?

▼宮原「5回防衛して、次6度目の防衛で、その1回1回の防衛を全力投球でやってきたんで、特別差はないんですけど、見てる人たちはやっぱり対戦相手が返上したベルトを宮原健斗が巻いて、そして両国でその返上した人と対戦するという。宿命、宿命と言ってきましたけど、運命的な僕自身できすぎたストーリーかのような感じもしてるので。その運命も勝ち獲りたいと思います。そういう気持ちですね」

――諏訪魔選手にとってこの三冠戦の意味合いは?

▼諏訪魔「俺自身、今回の両国というのは俺の今後を左右するような試合だなと思ってます。勝てばもう一度、強さの象徴を張れると。負ければもう終わるのかなっていうね。この先どうなっちまうんだろうって。アキレス腱を切った以上のダメージを俺自身が負うんじゃないかなと思う。だからこのベルトに対して今物凄く考えてる。人生がかかってる試合なのかなと思ってます」

――両国でも最高マイクで締める?

▼宮原「もちろんです。両国国技館の外まで響き渡るぐらいの最高のマイクで締めくくりたいと思ってるんで。そのイメージは俺の中ではできてます」

――欠場中、宮原選手が三冠王者として防衛を重ねてきた姿をどのようにみていた?

▼諏訪魔「欠場中はあえて俺は全日本プロレスみなかったですね。チャンピオン・カーニバルでゲスト解説みたいな感じで映像をみたのみなんですよね。あえて俺自身、見たくなかったし。凄く複雑な気持ちになるのもわかったから。周りから聞くだけだけどね。今、前哨戦もやって、どういうチャンピオンなのか分析して感じてるし、今後でかい舞台、両国に立った時、どういうふうに映るのかなというのも分析だなと思ってるんで」

――実際に対戦して宮原選手に欠場前と変わった部分は感じる?

▼諏訪魔「ベルトを巻いて、そのベルトが自信を与えさせている。そういう部分は見て思いますね。ただ今まで勝ってきた人間、そこに俺はいなかったわけで。また今回、本当に俺、挑戦者だけど、若い力を跳ね返したい。今俺がやるべきことはそこなんじゃないかなと強く思います」

――復帰後の諏訪魔選手に違いは感じている?

▼宮原「別にそれは俺から言わなくても、見てる人はこの人のそういうレスラー像としての強さだったり、そういうものはみての通りわかってると思うんで。ただそれに僕がどうこう言うんじゃなくて、対峙した時に俺がどうできるかが一番大事なんで。別に対戦相手どうこうより、俺がどうするかが大事ですね」

――タイトルマッチ前にやっておきたい調整があれば?

▼諏訪魔「もう常に一日一日、一瞬一瞬、三冠戦を意識してコンディション作り上げるから。そこですね。体調崩すのはもってのほかで。あとは力をつけるだけじゃなく、筋肉に柔軟性を与えたりとか、体と向き合う。常に向き合っていきたいと思います」

▼宮原「あわよくば前哨戦で直接ピンフォールが獲れれば、27日に向けていい波が立つかなとは思います」

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