11/22【全日本】GET WILDが両国&最強タッグへモグラ男と合同練習も 覆面記者の陽動作戦?で征矢が大森に疑念
11・27両国大会で3年8ヶ月ぶりにGET WILDを再結成する大森隆男、征矢学が22日、神奈川・横浜市の全日本道場で練習を公開。両国大会と暮れの『2016世界最強タッグ決定リーグ戦』へ向け、なぜかその場にいたモグラ男も交えて合同練習を行ったものの、会見場に紛れ込んだ覆面記者が陽動作戦と受け取れる質問を連発し、征矢は大森に対して疑念を抱いてしまった。
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5日後の両国大会で大森と征矢は2013年3月以来3年8ヶ月ぶりにGET WILDを復活させる。この日は両国、そして暮れの最強タッグへ向け、全日本道場で公開練習に臨んだ。
かつて二人は二人三脚、二人羽織といった奇妙な公開練習を行ったことがあるが、今回はカードゲーム「UNO」を使い、めくったカードの数字分のスクワット、腕立て伏せをその都度、繰り返した。
するとなぜかリング上で寝ていたモグラ男が眠りから目を覚ました。本人曰く、この道場のリングが寝場所らしい。「タッグチームなんだから二人でやれよ」と声をかけられた大森と征矢は互いの足をタオルで縛り、スクワットを同時に行った。が、タイミングが合わず、大森は右足をひねってしまい、「ヒザが痛い! ヒザがぁ! やばい! 両国万全で上がれないぞこれじゃ!」と悲鳴を上げる。「俺たち息合ってねぇよ。両国と最強タッグ無理だろ、こんなんじゃ。モグラ男と二人でやればいいんじゃないか」と大森が吐き捨てると、征矢はモグラ男と手を縛って二人で腕立て伏せを行った。
そして会見場にはもう一人、珍客がいた。白覆面だ。背格好と声は両国大会でGET WILDの対戦相手となるケンドー・カシン(パートナーは秋山準)に酷似。覆面記者を自称し、大森と征矢に質問を浴びせてきた。「秋山社長が『GET WILDじゃなくて、GET MILDじゃないか』って言ってたんですけど」との問いに征矢が「いや、どっちかというとMILDなのは大森さんですね」と返答すれば、大森も「いやいや、そっちだろ」と反論。二人の衝突に油を注ぐように覆面記者は「大森選手は全日本プロレスの取締役。秋山社長とツーカーなんだよ。裏じゃない。表で通じてる。表で通じてるのに信頼できるの?」と征矢に問いかけた。
「こんな陽動作戦に引っかかるな。間違いなく俺のことを信じてれば大丈夫だよ」と大森が釘を刺した。が、征矢は「さっきの話を聞いてたら疑い深くなってきた」と疑念を抱いてしまい、「パートナーが変わる可能性もありますね。両国の試合中に変わるかも」との懸念も口にした。
陽動作戦に出た(?)覆面記者は「二人のタッグチームは秘策はあるんですか? ちょっとだけ見せてもらっていいですかね」と要望。大森と征矢も応じ、モグラ男を相手にダブルチョップを披露した。覆面記者は何度も二人にダブルチョップをリクエストし、携帯電話のカメラで撮影。モグラ男に散々ダメージを与えさせて満足したか、「はい、OKです」と疾風のように去っていった。
カシンの策略(?)によって再結成を目前に控えたGET WILDにすきま風が吹いた。「でも俺は信じてる。大丈夫。今までもそういうこと散々あったけど、試合になったら俺たちバッチリ決めてきたんだから」と大森は言い切ったものの、一抹の不安を感じずにはいられない。
【公開練習の模様】
▼征矢「(道場のリングに)久しぶりに上がりましたね」
▼大森「今日は急に特訓したいってどうすんの?」
▼征矢「GET WILDを組むにあたり、初心に戻るべきだと思うんですね」
▼大森「ブランクあるからな」
▼征矢「よく思い出してください。いろんなことやってきたじゃないですか」
▼大森「特訓な」
▼征矢「特訓ですよ。例えば二人三脚とか二人羽織とか」
▼大森「(白覆面に気づいて)記者の人ですか?」
▼覆面記者「そうです、覆面記者です」
▼征矢「どこの?」
▼覆面記者「東京スポーツです」
▼征矢「あの続きを…
▼大森「ここで二人三脚やったね」
▼征矢「それ、さっき言いましたよ。二人三脚と二人羽織は…(寝ていたモグラ男が起きてきて声を出す)何ですか? 置き物ですか? その二つをやってきて、結局、大森さんがキレて中途半端なところで終わってるんですよ」
▼大森「いやいや、無理があるんだよ、だいたい。二人三脚で足縛ってロープワークやったじゃん。どう考えたって当たって帰ってくる時に体がねじれちゃうから絶対ケガするんだって」
▼征矢「ねじれない」
▼大森「まぁ、それがあったから世界タッグも獲ったし、最強タッグも優勝できたけどな」
▼征矢「あの続きをやるべきじゃないかと」
▼モグラ男「静かにしてくれよぉ」
▼征矢「昔、カール・ゴッチさんとかがカード引いて出た数字を…」
▼大森「あぁ、やってたね。代々受け継がれてるね」
▼征矢「極秘にやってるんですよ、タッグチームも。今回カードで…」
※覆面記者の携帯からアナウンスが流れてきて…
▼大森「記者の人ですか?」
▼覆面記者「東京スポーツです」
▼大森「電源切ってもらっていいですか?」
▼覆面記者「すいません」
▼征矢「カードです」
▼大森「カードの出た数字だけ腕立てとスクワットをやると…」
※覆面記者の携帯から音楽が流れてきて
▼征矢「この音楽に合わせてやりましょう。UNO。我々のためにあるようなもんですよ。GET WILD UNO。凄いでしょ。とりあえずプロレスはトランプでトレーニングやってますけど、我々はUNOで一枚ずつ引いて」
※大森がモグラ男につまずいて
▼モグラ男「寝てんだよ!」
▼大森「すいません。こっちの方が…」
※井上雅央が歌う「捨テ野菊之唄」が流れてきて
▼征矢「これBGMにやりましょう」
※大森と征矢がUNOを交互に引き、出てきた数字の分、スクワットや腕立て伏せを行う。モグラ男が「タッグチームなんだから二人でやれよ」と声をかける
▼大森「(軍艦マーチが流れる中)俺たちさ、一人ずつこうやってやっててもタッグチームなんだからさ、息が合うことやらないと意味ないんじゃないか。二人で集まった意味がないじゃない」
▼征矢「じゃあ同時にやりますか?」
▼大森「二人で息合わさないと」
▼征矢「スクワットを二人同時にやると」
※征矢が二人の片足を縛ると
▼大森「ちょっとヒザが調子あんまりよくないんだよ。じん帯痛めてて」
▼征矢「いや、じん帯痛めてても、とりあえずは大丈夫ですよ」
▼大森「毛むくじゃらだな。短パンだからさ、凄ぇ足の熱が伝わってくるんだよね、君の足の(苦笑)」
▼征矢「しょうがない。多少我慢して下さい。後ろの方(モグラ男)も毛むくじゃらでしょ」
※モグラ男が「やる意味あんのか?」と異を唱える中、大森と征矢が二人でスクワット
▼大森「(タイミングが合わず)ヒザが痛い! ヒザが痛い! ヒザがぁ! やばい! 両国万全で上がれないぞこれじゃ!」
▼征矢「(カードが)こんなに残ってるじゃないですか。全部やらないと」
▼大森「そういう問題じゃない。じん帯が…」
▼征矢「大森さん、寝てないでカード引いてください」
▼モグラ男「昼間動けないよ…」
▼征矢「何でですか?」
▼モグラ男「モグラだから」
▼征矢「だったらこの下に寝てればいいじゃないですか。リングの下で」
▼モグラ男「いつもここで寝てんの!」
▼大森「迷惑だな。もう俺たち息合ってねぇよ。両国と最強タッグ無理だろ、こんなんじゃ。モグラ男と二人でやればいいんじゃないか」
▼征矢「じゃあモグラさんとやります。モグラさん、起きてください。これ全部やらないと終わらないですからね(とモグラ男と手を結んで腕立て伏せ」
▼征矢「周りに流されちゃいけないという気持ちを忘れず」
▼大森「再確認できたということで」
▼征矢「大丈夫ですか?」
▼大森「あんまり調子よくないね」
▼征矢「じゃあ今日はこれで終わりにしますか」
▼大森「あとはワイルドな質問だけ今日、受け付けて」
▼征矢「じゃあワイルドじゃない質問は受けないってことですね」
▼大森「ワイルドかどうかはこっちが決めるから」
――久しぶりに一緒に練習して両国、最強タッグへ向けて手応えは?
▼征矢「一緒にやることに意味があるんですよ。確かに練習内容はちゃんとしてないかもしれないですけど、気持ちは大森さんと一緒に練習を会話を体を一緒に使って」
▼大森「さっき手と足を縛ったじゃないですか。あの時に直に肌が触れて彼のぬくもりが直接伝わってきた。そこで気持ちが伝わったのかなと思います」
――過去の公開練習では衝突してきたが、今回はこうして話しているということは絆も問題ないと?
▼征矢「モグラさんが仲を取り持ってくれたんじゃないですかね」
▼大森「誰かが入ることによって中和されるというかね」
▼覆面記者「すいません。秋山社長が『GET WILDじゃなくて、GET MILDじゃないか』って言ってたんですけど」
▼大森「四日市のオーストラリア記念館…」
▼征矢「記者の方、英語を勉強して下さい。MILDじゃない、WILDですよ」
▼覆面記者「いやいや、MILDじゃないかって秋山社長が言ってた。ゆるいんじゃないかって」
▼征矢「いや、どっちかというとMILDなのは大森さんですね」
▼大森「いやいや、そっちだろ」
▼征矢「そこに関してはワイルドですよ」
▼大森「もともと本当のワイルドは僕一人ですから」
▼征矢「いやいや、一緒にやっていこうっていう絆を深めないと。それが必要なものじゃないですか」
▼大森「二人ともワイルドだ」
▼征矢「結局は大森さん…(と指差すと)
▼大森「人を指差すのはダメだ。興奮しても手を添えて」
▼覆面記者「最強タッグとかタッグ組むわけですけど、そこにいる大森選手は全日本プロレスの取締役。秋山社長とツーカーなんだよ。裏じゃない。表で通じてる。表で通じてるのに信頼できるの?」
▼征矢「怖いです、実は。正直この間、カボチャ持っていったら、『憎い奴に似てる』って言って、(秋山に)肩やられましたよ、結局、僕の復帰戦も大森さんとやったあとに秋山さんとやったんですけど、二人して肩狙って。作戦考えてたでしょ?」
▼大森「それは昼間のWRESTLE-1の試合を見て、ウィークポイントを見出したんじゃないの。秋山社長、考えてるんだよ。策士だから」
▼覆面記者「策士とは言ってるけど、部下ですよ、部下。秋山社長の部下」
▼征矢「秋山さんが右に行けって行ったら右に行くと?」
▼覆面記者「そう。右に行く。左に行けといえば左に行く」
▼大森「こんな陽動作戦に引っかかるな」
▼征矢「じゃあ秋山さんがトランプのモノマネやれと言ったらやるんですか? 大統領になったじゃないですか。WWEの殿堂入りしてるんですよ」
▼大森「その前のオバマ大統領のモノマネなら…」
▼征矢「じゃあやってください」
▼大森「Yes,We Can」
▼征矢「普通に言ってるだけじゃないですか」
▼大森「得意なの見本見せてよ」
▼征矢「あんまり面白くないですから。覆面記者の方、僕は誰を信じたらいいんですかね?」
▼大森「間違いなく俺のことを信じてれば大丈夫だよ」
▼征矢「さっきの話を聞いてたら疑い深くなってきた」
▼大森「大丈夫だよ。両国を通って最強タッグに道は通じてるから」
▼覆面記者「高木三四郎の言うことを聞く」
▼征矢「CEO」
▼覆面記者「そう」
▼征矢「身内のことになりますけど…」
▼大森「マット界のことに精通してそうな記者さんですね」
▼征矢「あの帽子、ちょっとかっこいいですね。おいくらなんですか?」
▼覆面記者「いや、それは知らないな」
▼征矢「販売してるわけじゃないんですか?」
▼覆面記者「どうなんだろうな、わからない。それよりも大丈夫なの二人? 両国に秘策はあるの?」
▼征矢「パートナーが変わる可能性もありますね。両国の試合中に変わるかも」
▼大森「今日の合同練習、あれじゃない。悪い方向にいってるんじゃない、むしろ」
▼征矢「誰がどうみてもいい方向にはいってないと思いますね。100人に聞きました、アンケートとったとしても」
▼大森「いや、でも俺は信じてる。大丈夫。今までもそういうこと散々あったけど、試合になったら俺たちバッチリ決めてきたんだから」
――全日本は道場にモグラが住むことは認めている?
▼大森「モグラって意味がよくわからない」
――そちらに寝ているが?
▼大森「何かあります?」
▼征矢「これ、モグラなの? サル人間とかじゃないの」
▼大森「昼間は光が…。時折、出てくるみたいですね」」
▼征矢「先行きは不安ですけど、とりあえず27日」
――相手の秋山&カシンの印象は?
▼征矢「カシンさんに関しては初めて当たるんですけど、あのマスクかっこいいなという気持ちはありますね」
▼大森「試合になったら変幻自在のテクニックを見せてくるからね。侮れないし、初めてタッグ組むにしろ、タッグを組む以上は何か秘策というか、連係だとか合体だとか、絶対あると思うんですね」
▼征矢「そこはちょっと苦戦する部分ですね」
▼覆面記者「二人のタッグチームは秘策はあるんですか?」
▼征矢「ノープランです」
▼覆面記者「何かあるでしょ?」
▼征矢「何も考えてないですね」
▼覆面記者「ちょっとだけ見せてもらっていいですかね。後ろにダミーがあるんで。ちょっとダブルで」
▼征矢「動物愛護協会に訴えられてしまうんで…」
▼大森「(モグラ男が両手で×マークを作ると)拒絶の反応示してるな」
▼覆面記者「ダブルで。皆さんも見たいと思いますから。公開練習ということでみんな無駄な時間を使ってきてますから。ダブルのブレーンバスターでもいいんでお願いします。息の合ったところを。ダブルタックルをお願いします」
▼征矢「(転がっている)UNOに気をつけて下さい。絶対に踏まないでください」
※大森と征矢がモグラ男を相手にダブルチョップを見舞い、GET WILDポーズを決める
▼覆面記者「もう一回お願いします」
※GET WILDがダブルチョップを決めるたびに覆面記者は「もう一回」と何度もリクエスト。モグラ男は「体が痛い…」とぼやき、「写真しっかり撮ってください、これが最後ですよ」と念押しするものの、覆面記者は「逆からもお願いします」と要求。撮影を終えると
▼覆面記者「はい、OKです(と去る)」
▼征矢「早っ! スパイだったかもしれないですね」
▼大森「速攻で帰っていったな。まさかスパイが紛れ込むことはないと思うけどな」
▼征矢「可能性は無きにしも非ずってことですね」
▼大森「怪しいな。だいたい覆面って自体怪しいよね。手の内みられたんじゃないか」