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11/24【NOAH】最終決戦か…12・2後楽園&12・3有明で「ノアvs鈴木軍」全面対決 GHC戦3試合含む全カード決定

 ノアは24日、12・2後楽園、12・3ディファ有明2大会の全カード・試合順を発表。両大会を通じてGHC戦3試合を含む「ノアvs鈴木軍」全面対決が組まれた。

 前夜(23日)の後楽園大会で、鈴木がグローバル・リーグ戦を制覇。王者の中嶋に「負けた方が去る」条件下での“ノアvs鈴木軍最終決着戦"を迫り、「俺がノアだ」と叫んで“代表者"としての立場を明確にした中嶋も了承していた。

 これを受けて、後楽園、有明両日ともに「ノアvs鈴木軍」を主軸としたカードが決定。後楽園でGHCヘビー級選手権試合「(選手権者)中嶋勝彦vs鈴木みのる(挑戦者)」、GHCジュニアヘビー級選手権試合「(選手権者)小峠篤司vsタイチ(挑戦者)」、有明でGHCタッグ選手権試合「(選手権者)ランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミスJr.vs潮崎豪&マイバッハ谷口(挑戦者)」が行われることなどが決まった。

 この日、都内ノア事務所で会見した内田雅之会長は、鈴木の示した“条件"について「会社としてそもそも看過できる話ではありませんので、単純に『分かりました』ということにはなっておりません」としながらも、「12月2日のリングの上でチャンピオンの中嶋勝彦選手が結果を出してくれることを信じて、3日のカードも含めて発表させていただきました」と説明した。

 “最終決戦"というキーワードに関しては「本当にそろそろ決着をつけたほうがいいんじゃないか。ここが潮時じゃないですけど、キッチリ白黒つけた方がいいんじゃないか…というのは、我々としても同意見であります。ああいう我々の意思と合致した形だと思います」とした。

 一方でノア側が敗れた場合の対応としては「就任1カ月足らずで、そんなに大きな問題を提示されてもですね、どうしていいか分からないっていうところなんですけど、基本的にプロレスはリングの戦いがすべてなので。ある意味負けてしまって、向こうがチャンピオンになったら、向こうの意向をくまなきゃいけない部分があるので。今本当に背水の陣で臨むべきことだと思います」と話すにとどめた。

 発表された2大会の全カード・試合順と、会見における内田会長のコメントは以下の通り。


☆12/2(金)東京・後楽園ホール『ONE NIGHT CRUISE 2016 in KORAKUEN』17:45開場、18:30開始

◇第1試合◇
▼後楽園大会オープニングマッチ
大原はじめ
拳王
アレハンドロ・サエス
齋藤彰俊
vs
清宮海斗
熊野準
クワイエット・ストーム
モハメド ヨネ

◇第2試合◇
▼「NOAH vs 鈴木軍」
TAKAみちのく
エル・デスペラード
金丸義信
vs
小川良成
原田大輔
石森太二

◇第3試合◇
▼GHCタッグ選手権試合前哨戦
デイビーボーイ・スミスJr.
vs
マイバッハ谷口

◇第4試合◇
▼GHCタッグ選手権試合前哨戦
ランス・アーチャー
vs
潮崎豪

◇第5試合◇
▼GHCジュニアヘビー級選手権試合
[挑戦者]
タイチ
(1/60)
小峠篤司
[第32代選手権者]
※小峠3度目の防衛戦

◇第6試合◇
▼「NOAH vs 鈴木軍」
飯塚高史
杉浦貴
vs
マサ北宮
丸藤正道

◇第7試合◇
▼GHCヘビー級選手権試合
[挑戦者/グローバル・リーグ戦2016優勝]
鈴木みのる
(1/60)
中嶋勝彦
[第28代選手権者]
※中嶋初防衛戦


☆12/3(日)東京・ディファ有明『ONE NIGHT CRUISE 2016 in DIFFER』16:15開場、17:00開始

◇第1試合◇
▼ディファ有明大会オープニングマッチ
清宮海斗
熊野準
vs
小川良成
石森太二

◇第2試合◇
アレハンドロ・サエス
齋藤彰俊
vs
クワイエット・ストーム
モハメド ヨネ

◇第3試合◇
▼「NOAH vs 鈴木軍」
TAKAみちのく
エル・デスペラード
vs
大原はじめ
拳王

◇第4試合◇
▼「NOAH vs 鈴木軍」
金丸義信
タイチ
vs
原田大輔
小峠篤司

◇第5試合◇
▼「NOAH vs 鈴木軍」
飯塚高史
vs
マサ北宮

◇第6試合◇
▼「NOAH vs 鈴木軍」
杉浦貴
鈴木みのる
vs
丸藤正道
中嶋勝彦

◇第7試合◇
▼GHCタッグ選手権試合
[挑戦者]
マイバッハ谷口
潮崎豪
(1/60)
デイビーボーイ・スミスJr.
ランス・アーチャー
[第35代選手権者]
※アーチャー&スミスJr.組初防衛戦


【会見の模様】

▼内田会長「本日はお寒いなか、会見にお越しくださいまして誠にありがとうございます。今回のグローバル・リーグ戦から私が関わるようになりまして、初めてのリーグ戦が終了しました。どの大会でも心に残る試合がたくさんありまして、素晴らしい“これぞノア"という試合を私自身も堪能させていただきました。昨日の優勝決定戦ではマサ北宮選手が鈴木みのる選手と戦いまして、惜敗を喫してしまいまして残念ではございますが、素晴らしい試合だったと思います。そして優勝した鈴木みのる選手に対して、GHCチャンピオンの中嶋勝彦選手がチャンピオンシップを受ける、舞台は12月2日、ということで指定がありましたので、昨日急きょ12月2日のカードを決めさせていただきました。12月2日後楽園大会の対戦カードをお知らせさせていただきます」

※12・2後楽園、12・3有明の全カードを発表

――鈴木は中嶋との対戦にあたって『負けた方がここを去れ。それが条件だ。全面対抗戦で最終決戦だ』と主張したが、このことをノアとしてはどうとらえている?

▼内田会長「鈴木みのる選手のアピールは十分聞きましたけど、会社としてそもそも看過できる話ではありませんので、単純に『分かりました』ということにはなっておりませんけども、プロレスリング・ノアとしてはそういう“暴言"を吐かれた鈴木みのる選手に対して、12月2日のリングの上でチャンピオンの中嶋勝彦選手が結果を出してくれることを信じて、3日のカードも含めて発表させていただきました」

――2日間とも“ノアvs鈴木軍"が全面に押し出されたカード編成だが、これも鈴木の意図を最大限くみ取った結果という認識で良い?

▼内田会長「鈴木選手の意見をくみ取ったというより、もう本当にそろそろ決着をつけたほうがいいんじゃないか。ここが潮時じゃないですけど、キッチリ白黒つけた方がいいんじゃないか…というのは、我々としても同意見であります。ああいう傍若無人なですね、対応というのも目に余るものもありますので。我々の意思と合致した形だと思います」

――鈴木は2日が最終決戦だと言っていたが、3日にタッグ選手権を組んだ理由は?

▼内田会長「特に大きな理由はなくてですね、我々は興行会社ですんで、こういう風にしたいな、というのがあって。2日にすべて鈴木選手の意向通りにしてしまうと鈴木軍興行じゃないか、ということになってしまいますので。まぁ我々としたら負ける気で行くわけではないので、言ったら鈴木選手のほうを従わせる気持ちでやっておりますんで。色々過去の記憶をさかのぼるとですね、私も前にいた会社(全日本)で社長就任早々にですね、ベルトが流出したり、優勝をもっていかれたりした経験がありますんで、今回もそのトラウマじゃないですけど、私がノアの会長に就任してリーグ戦を終えてみたら、ベルトは取られるは、優勝カップは取られるは…で、僕の心の中にもですね、就任1カ月足らずですけど、安穏ならざる思いがありますので、やっぱり中嶋選手にキッチリ憂さを晴らしてもらいたい、というのが切なる希望です」

――鈴木は『負けた方がここから去れ』と言っていて、鈴木軍が去るのは分かるが、ノア側が万一負けたらどうなる?

▼内田会長「いやぁ就任1カ月足らずで、そんなに大きな問題を提示されてもですね、どうしていいか分からないっていうところなんですけど、基本的にプロレスはリングの戦いがすべてなので。ある意味負けてしまって、向こうがチャンピオンになったら、向こうの意向をくまなきゃいけない部分があるので。今本当に背水の陣で臨むべきことだと思います。今の中嶋選手のコンディションや精神的な状態を考えて、あんまり悲観的な思いはしていないんですけど」

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