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12/19【全日本】最強タッグ全勝優勝GET WILDが世界タッグに照準、大森は1・15博多での三冠挑戦に名乗り

 『2016世界最強タッグリーグ戦』で全勝優勝を達成した大森隆男&征矢学のGET WILDが一夜明けた19日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。世界タッグ王座に照準を定め、大森は1・15博多大会での三冠挑戦者に名乗りを上げた。

 11・27両国大会で再結成されたGET WILDは暮れの最強タッグで4年ぶり2度目の制覇を成し遂げた。しかも史上3組目となる全勝優勝を達成。再結成からわずか2ヶ月弱で栄冠を手にした。

 一夜明けたこの日、大森と征矢が揃って全日本事務所で会見。「パートナーである征矢学選手を選んで、こうやって結果を出したっていうことは俺の選択が間違いじゃなかったということを証明できた。最高のパートナーにめぐり合えて最高の勝ち方をした。最高の気分ですね」(大森)、「やっぱり大森さんと一緒にこうして組んで、GET WILDとして結果が出たのは俺の考えてた通り、間違いではなかったなと強く思いますね」(征矢)と喜びの弁を口にした。

 歴史に名を残したGET WILDだが、もちろんこれはゴールではなく、新たな段階への始まりにすぎない。最強タッグを制したことで、自ずと世界タッグのベルトも視界に入ってくる。さっそく優勝後には世界タッグ王者のゼウスから宣戦布告されたが、次期挑戦者に指名されたも同然。しかもゼウスは「正月ボコボコにしたる」と通告してきており、1・2&3後楽園2連戦のいずれかでGET WILDの世界タッグ挑戦が実現する可能性は高い。

 二人はかつて3度世界タッグを戴冠。征矢が全日本所属として最後の試合となった2013年3月17日の両国大会で第64代王者から陥落以来、3年10ヶ月ぶりの返り咲きを狙うことになる。大森は「来年は片っ端からタイトル獲りにいくぜ」と改めて宣言。征矢も「こうしてリーグ戦優勝したってことはそれなりの権限もあるし、マフィアみたいな感じの人にあれだけ言われたので、こっちは受けて立つつもり万全でございます」と出撃態勢はできている。

 世界タッグのベルトに照準を定めたGET WILDだが、大森は一気に5冠制覇を狙う構えだ。2017年最初の三冠戦の舞台は1・15博多大会に決定。最強タッグ優勝戦で王者・宮原健斗にピンフォール勝ちを収めている大森は「昨日、俺は宮原選手に勝ってるんだ。全日本プロレスとして1月15日、博多大会で三冠戦をやるということは発表済み。ぜひ俺が挑戦したい」と名乗りを上げた。

 実現すれば昨年3月の沖縄大会以来10ヶ月ぶりの挑戦。前回は初防衛戦となった宮原に敗れ去っている。「堂々たる風格を身につけた、1年前とはまったく別のような立派な三冠チャンピオンだと思います。昨日、直接、優勝戦で試合してても、一発一発重くなってるし、全くスキがなくなってますね」と評した大森だが、そんな宮原から獲ってこそ価値があるというもの。「最強タッグ優勝という勲章を引っさげて、来年一発目の三冠戦はこの俺が博多で挑戦したい」と色気たっぷりに言い切った。2017年の幕開け早々、GET WILDはさらなる勲章獲りに乗り出す。

【会見の模様】
▼大森「非常に厳しいリーグ戦でしたけど、昨日結果を出して。パートナー決める段階で凄く悩みましたけど、GET WILDのパートナーである征矢学選手を選んで、こうやって結果を出したっていうことは俺の選択が間違いじゃなかったということを証明できた。最高のパートナーにめぐり合えて最高の勝ち方をした。最高の気分ですね」

▼征矢「欠場しまして、こうやって大森さんとシングルマッチをやらせてもらってからの一緒に組まないかと。最強タッグに出るにあたり、両国でタッグを組んだんですけど、僕もパートナー、誰と一緒に出ようかなと最強タッグ考えたんですけど、やっぱり大森さんと一緒にこうして組んで、GET WILDとして結果が出たのは俺の考えてた通り、間違いではなかったなと強く思いますね」

――最強タッグ優勝によってかつてと同じような絆が芽生えた?

▼大森「うーん、最終的には優勝できたんで。でも直前まで何か俺があんまり信用されてねぇんじゃないかなというところがありましたからね」

▼征矢「信用してなかったですね。僕はスーパー・タイガーのように後ろに目があるわけじゃないので、両国で後ろからイスで叩かれた。気づいたら大森さんがイスを持っていた。僕は素直で実直な人間ですから。現実を見て判断したわけですよ。大森さんに殴られたと。何てことをしたんだと。一緒に組んでるのに。という気持ちで当初はいっぱいいっぱいでしたね」

――征矢選手は誤解を確認する時間がなかった?

▼大森「豊橋大会終わった後に言いましたけど、遅いなと」

▼征矢「ちょっと遅かったですね」

▼大森「今日はマスコミの皆さんの中にはいらっしゃらないですかね?」

▼征矢「白覆面?」

▼大森「そう潜伏新聞記者がいないと思うんでちょっと安心してますけど」

▼征矢「あとでくるかもしれない。モグラはいます?」」
▼大森「道場でさっきバタバタしてたからね」

▼征矢「まだ寝てる時間ですからね」

▼大森「怪覆面記者がいると天我々、普段は真っ当なまっすぐにしか進めないような人間なんですけど、ああいう人がいるとちょっと変な方向にいってしまうところがあるんで」

▼征矢「まっすぐにしか進めない? 右にも左にも曲がれないということですか?」

▼大森「曲がれるけど、直角には曲がれないな。道を曲がる時は(アクションつきで)こういって、こういかないといけない」

▼征矢「ロボットじゃないですか。おかしいでしょ。そんな歩き方する人いないですよ」

▼大森「カクっとしかいけない。あと昨日、俺は宮原選手に勝ってるんだ。全日本プロレスとして1月15日、博多大会で三冠戦をやるということは発表済み。ぜひ俺が挑戦したい。宮原選手が今年、三冠のタイトルを獲ってから一番最初に挑戦したのが自分でした。その時にはかなわなかった。しかし今回、最強タッグ優勝という勲章を引っさげて、来年一発目の三冠戦はこの俺が博多で挑戦したいです」

▼征矢「やっぱり何事も一発目と?」

▼大森「はい」

▼征矢「欲張りですね。でもそういう気持ちはわかりますよ」

――最強タッグに優勝したことで世界タッグのベルトも見えてくるが?

▼大森「昨日、乱入してきたあの柄の悪い男は誰だ?」

▼征矢「ザ・ゼウスです」

▼大森「ザはつかないって言ってんじゃん」

▼征矢「ザ・ゼウス、ザ・ボディガーでしょ」

▼大森「ジ・ゼウスじゃないか」

▼征矢「ジ? そもそもなんでザなんですか? ズでもゾでもいいってことでしょ。ザにこだわる理由がイマイチよくわからない」

▼大森「今は取ったんじゃないか」

▼征矢「ザ・ゼウスじゃないんですね。でもあのマイクパフォーマンスってことは…」

▼大森「モグラ男、怪覆面記者。何か怪しい登場人物ばかりだな。そしてジ・ゼウス。どうなってんだ? 怪しい人物ばかり俺らの周りをうろちょろしてやがる。片っ端からやっつけよう」

▼征矢「モグラ男もやっつけましょうよ。本当に土に入れてやりましょうよ。でもあれは世界タッグ挑戦してこいってことですかね。あのマイクアピールは。そうとらえてもよろしいでしょうか」

▼大森「そうじゃねぇか。青森で俺たちあのチームに勝ってるしさ。来年は片っ端からタイトル獲りにいくぜ」

▼征矢「来年といえば、大森さん、プロレス生活10周年を迎えるることになりました」

▼大森「おめでとうございます。10年か、早いね君。10年もやってるのか。10年って大変なことだよ」

▼征矢「20年、30年やってる人は本当に頭おかしいぐらいですね。10年でこれだけ苦労してきたのにまだその倍やってるっていうのは凄いなと。尊敬の念もあるけど、そんなアホな人もいるのかなと。ウィキペディアとかあるじゃないですか。あれみたら大森さん来年25周年でしょ」

▼大森「えー! そんな25年もこの世界にドップリと俺は漬かってたのか」

▼征矢「25周年。ちょっと寄り道して旅館のお風呂に漬かってたからじゃないですか」

※場内笑い

▼大森「何でそこで笑いが起こるんですか? 失礼じゃないですか?」

▼征矢「いろいろあったでしょ。修行の時期も」

▼大森「人生もいろいろありますよ、あなた」

▼征矢「かれこれ25周年ということで。だいたいシリーズに名前がついたりするじゃないですか。ニューイヤー・ウォーズとか。あれも変えましょう」

▼大森「いいアイデアあるのか?」

▼征矢「大森イヤー・ゴーみたいな。そこは任せますよ」

▼大森「言う以上はそこまで決めてもらわないと決められないじゃん」

▼征矢「大森祭り的なやつ」

▼大森「なんかうさんくさそうだな、大森祭りって。クジ引いたらスカばっかみたいじゃないか。胡散臭い祭りだ」

▼征矢「自分のことをスカみたいな扱いしていいんですか?」

▼大森「何が出てくるんだろうな」

▼征矢「この際、私は権限ないですけど、全日本プロレス来シリーズの名前を変えますよ」

▼大森「征矢選手からの提案としてね」

▼征矢「そうですよ。お祝いしないと。だって取締役でしょ。ちゃんと取り締まってるんですか? 取締役25周年めったにないでしょ。これは名前を変えるべきだと思うんですよ。(仮)にしておきましょう。大森イヤー・ゴー。大森シャンシュンショー祭りにしますか」

▼大森「だったら10周年やんなきゃダメなんじゃないの」」

▼征矢「それは勝手にやりますから大丈夫です、WRESTLE-1の方で」

▼大森「そこは俺にいじらせてくんねぇかな。そっちはこんだけいじったんだから、そっちの10周年はもしかしたらだけど俺がいじるかもしれないけど、その時は覚悟しといてくれ」

▼征矢「どういうのですか?」

▼大森「それはこれから考えるけどね。たっぷり濃密なやつを考えておきますよ。ハッハッハッハッハ!」

▼征矢「自分が25周年だってことも覚えてなかった男が何を考えるんですか?」

▼大森「いや、たぶん何かの間違いだと思うんだよね。25年っておかしい」

▼征矢「だから言ったじゃない。それは旅館にずいぶん漬かってからマイナス何年か」

▼大森「昨日今日、練習生だった記憶しかないんだよ俺には。それが25年経ったなんて絶対おかしい」

▼征矢「じゃあトイレの掃除ちゃんとしてくれ」

――三冠挑戦を表明したが、敗れてから1年経過して宮原の印象は?

▼大森「堂々たる風格を身に着けた、1年前とはまったく別のような立派な三冠チャンピオンだと思います。昨日、直接、優勝戦で試合してても、一発一発重くなってるし、全くスキがなくなってますね。ぜひ挑戦したいです。獲りたい」

――世界タッグへの思いは?

▼征矢「僕ら全日本にいた時に…」

▼大森「俺ら3回獲ってるんじゃないの」

▼征矢「そうですね。3回名前は残ってるはずです。もちろんこうしてリーグ戦優勝したってことはそれなりの権限もあるし、僕は全日本プロレス所属ではないので大きくは言えないですけど、昨日のマイクでの挑戦というか、ザ・ゼウスでしたっけ?」

▼大森「チンピラみたいのが入ってきたよな」

▼征矢「マフィアみたいな感じの人にあれだけ言われたので、こっちは受けて立つつもり万全でございます」

――前回のGET WILD最後の試合で世界タッグを落としたが、今回またベルトを獲って再スタートにしたい?

▼大森「あぁ、そうだった」

▼征矢「我々がチャンスをつかんだのかわかりませんが、目の前にチャンスがあるんのであればつかみ取りない」

▼大森「我々にとって世界タッグのベルトというのは切っても切り離せないぐらい縁のあるタイトルだと思いますよ」

▼征矢「一度全日本から全部のベルトが他団体に流出した時、一番最初に我々が取り戻しましたからね。それが世界タッグのベルトですよ。ということは世界タッグのベルトは大森さんのものじゃないかと」

▼大森「あぁ、言ってもいいんじゃねぇ?的な感じの」

▼征矢「何でちょっと女子高生風に言ったんですか?」

▼大森「むしろ俺らのなんじゃねぇ?って感じのところがあるでしょ」

▼征矢「ザ・ゼウスさんに対抗して昔の不良風に。ちょっと古いな」

▼大森「あぁ、そうか」

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