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12/26【NOAH】杉浦戦へ中嶋「新しい力の凄さ見せつける」、ヘビー転向決定の小峠も決意表明

 GHCヘビー級王者・中嶋勝彦と、GHCジュニア二冠を返上してヘビー級転向を宣言した小峠篤司が26日、都内ノア事務所で会見。中嶋は「今の新しい力の凄さをリング上で見せつけたい」と意気込み、小峠はヘビー転向に向けた決意表明を行った。

 中嶋は年内最終戦の12・24後楽園大会でマサ北宮を破ってGHCヘビーV2を達成。新世代対決で熱闘を展開したうえで王者としての越年を確定させ、「時代を戻してやる」と通告してきた杉浦貴の挑戦表明も受諾。ノアの年初興行となる1・7後楽園大会での激突が決まった。

 邪道&外道組からGHCジュニアタッグ王座を奪回してジュニア二冠に返り咲いた小峠は、試合後にヘビー級戦線参入の意思を表明。パートナーの原田大輔や会社側と話し合った結果、ジュニア二冠王座の返上が決まった。年初興行では丸藤正道と組んで、いきなりGHCタッグ王座に挑戦。会見に同席した内田雅之会長は「ヘビー級の転向する強い意思を見せていただくためにも、パートナー・丸藤選手でGHCタッグ選手権に挑んでもらう」と説明した。

 会見で小峠は、「まず、このような形でジュニアの2つのベルトを返上という形になって、申し訳ない気持ちもありますが、自分で意思を固めて、次のタイトルマッチへ。まだまだ僕はヘビー級からしたら1年生、新弟子みたいなもんかもしれませんが、与えてもらったチャンスは全力で獲りにいきたいと思います」と決意表明。相棒の原田も了承済みで「どういう意味か分からないですけど(原田は)『終わりやよ』と。彼なりに格好をつけたのか、照れ隠しなのかは分かりませんが、自分の意思を尊重してくれた」と明かし、“桃の青春タッグ"にもひとつの区切りをつけた形となった。

 かねてからヘビー級転向は視野に入っており、丸藤からも「いつかはヘビーへ」とハッパをかけられていたという。2度目のジュニア二冠を達成したことが、逆にジュニアに区切りをつける契機となった。とはいえ「ヘビーになったからといって“ヘビーらしい試合"とかは今はあまり考えずに、1月から始まるシリーズでは今自分ができるプロレスを全力でやっていく。1月中はヘビーとシングルで当たる機会が多いので、全力で出し切って小峠篤司のヘビーのスタイルっていうのをそこでみい出してていければと思います」と話した。

 そんな小峠に中嶋も「新たな戦力になると思うし、それを期待しています」とエールを送ったが、「ただそんなにヘビーは甘くない。しっかりヘビーの厳しさを味わって欲しいと思います」と“新たなライバル"にクギを刺した。

 中嶋自身はこの1年で3度目となる杉浦とのGHC戦。とはいえ今回は初めて王者として杉浦を迎え撃つ。「彼の口から『時代を戻す』という言葉が出たので、戻すつもりもないし、絶対に戻したくない」と改めて強調した中嶋は、「短い間で立場が逆になってる。時代が変わってる。今の新しい力の凄さをリング上で見せつけたい」と言い切った。

 小峠のみならず、拳王もヘビー級戦線へ。さらなる新風景が広がりそうな方舟マットにおいても「ノアの頂点としてみんなを引っ張っていけるようなチャンピオンであることを、来年一発目から見せていきたい」と中嶋。新たな風を帆に当てながら、新生ノアの舵を握り続ける。

 会見における中嶋、小峠の詳細コメントは以下の通り。

【会見の模様】

――北宮戦の振り返りと、杉浦戦に向けて?

▼中嶋「24日、マサ北宮と防衛戦をしましたけど、正直あそこまで強いマサ北宮だとは思っていなかったですし、今年最後の試合でベルトを懸けてマサ北宮という最高の男と試合ができて良かった。ジ・アグレッションとして試合をして生まれた絆もあったと思うので、収穫の多いタイトルマッチでした。杉浦戦に関してはリング上で言った通り、彼が何を考えてるのか分からない。でも、彼の口から『時代を戻す』という言葉が出たので、戻すつもりもないし、絶対に戻したくない。必ず防衛して来年のプロレスリング・ノアも俺が光を照らしていきたいと思います」

――小峠選手はジュニア二冠返上とヘビー級転向について?

▼小峠「まず、このような形でジュニアの2つのベルトを返上という形になって、申し訳ない気持ちもありますが、自分で意思を固めて、次のタイトルマッチへ。まだまだ僕はヘビー級からしたら1年生、新弟子みたいなもんかもしれませんが、与えてもらったチャンスは全力で獲りにいきたいと思います」

――ジュニアタッグ返上に関してパートナーの原田とはどう話した?

▼小峠「後日話し合いまして、一言、どういう意味か分からないですけど『終わりやよ』と。彼なりに格好をつけたのか、照れ隠しなのかは分かりませんが、自分の意思を尊重してくれた形で、今回の返上を受け入れてくれました」

――明確に100キロを目指すわけではない?

▼小峠「いや、僕的にはきっちりヘビーと言われる身体を作ろうとは思ってます」

――ファイトスタイルは変えない?

▼小峠「ヘビーになったからといって“ヘビーらしい試合"とかは今はあまり考えずに、1月から始まるシリーズでは今自分ができるプロレスを全力でやっていく。1月中はヘビーとシングルで当たる機会が多いので、全力で出し切って小峠篤司のヘビーのスタイルっていうのをそこでみい出してていければと思います」

――タッグ挑戦に向けて丸藤というパートナーは?

▼小峠「本当に心強いです。ずっと前から丸藤さんからは『お前タッパあるんだからヘビー目指せよ』ってケツは叩いてくれていたので。今回も『腹くくれよ』と言われたので、パートナーとしては本当に心強いです」

――王者の潮崎&谷口組については?

▼小峠「ノアが誇る生粋のヘビー級タッグチーム。ただ、この試合にはどうしても“ヘビー級の中に僕一人ジュニアの選手がいる"としかお客さんには見てもらえないんだとは思うんですけど、逆にそこは受け入れて、ここで一発逆転する気持ちで臨みたいと思います」

――中嶋選手は小峠選手の決断について?

▼中嶋「新たな戦力になると思うし、それを期待しています。ただそんなにヘビーは甘くない。しっかりヘビーの厳しさを味わって欲しいと思います」

――この1年間で3度目の杉浦戦となるが、過去2戦とどんな心境の違いがある?

▼中嶋「自分がベルトを獲って、会社も新しくなって、その中でまだ2回ですけどベルトを持ち続けてきた自負がある。それは自信にもつながっているんで。時代を戻すという言葉を吐いた杉浦貴は、過去にすがりついてるのか分からないですけど、今の新しい力の凄さをリング上で見せつけたいと思うし、そういう中途半端なヤツには負けたくないです」

――昨年3月は血みどろにされ、10月にようやく勝ってベルトを獲得。そして今回は初めて王者として杉浦を迎え撃つが、横綱相撲で退けたい?

▼中嶋「その気持ちはもちろんありますし、この短い間で立場が逆になってる。時代が変わってる。それを続けて新たな光で照らし続けていきたいと思います」

――ヘビー級も小峠、拳王が参入してきているが、若い世代の流れも含めて新風景をさらに加速させていきたい?

▼中嶋「そうですね。一発目、しっかり俺が防衛して、ヘビーの…そしてノアの頂点としてみんなを引っ張っていけるようなチャンピオンであることを、来年一発目から見せていきたいと思います」

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