プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

1/19【NOAH】不満直言の拳王に潮崎が「子供じみてる」 大原と原田は「ノアJr史上最高の試合」で一致 1・21大阪2大GHC戦へ調印式

 1・21大阪大会のGHCタッグ選手権試合「(選手権者)潮崎豪&マイバッハ谷口vsマサ北宮&拳王(挑戦者)」、GHCジュニアヘビー級選手権試合「(選手権者)大原はじめvs原田大輔(挑戦者)」に向けた調印式が19日、都内ノア新事務所(水道橋)で開かれた。

 大阪決戦を2日後に控えたこの日。ノア新事務所で初となる会見が開かれ、大阪2大王座戦に向けての調印式が行われた。まずはジュニア王座戦に向けて大原と原田が着席。小峠篤司のジュニア二冠返上をあっさり会社が受け入れたことで「ノアジュニアの価値を落とされた」と原田は主張したが、席上で大原もこれに同意。一方でその価値は「戦いでしか上げていけない」ことでも一致し、「大原とノアジュニア史上に残る試合をして、もう一度ノアジュニアの価値を上げたい」(原田)、「今までのノアジュニアに無かったような歴史に残る試合をする」(大原)とそれぞれ決意のほどを述べた。

 タッグ選手権試合に向けた調印式では、挑戦者の拳王が出鼻で内田雅之会長に噛みついた。「ヘビー級転向一発目で小峠がタイトルマッチっていうのが凄く納得できなくて。俺もヘビー級転向したのに何でタイトルマッチ組まれないんだ…っていうのがあって。誰が決めてるんだ? 会社だろ? 会社っていうか内田だろ?って思って。おいテメー、なんで小峠がいきなりタイトルマッチだったんだよ?」と直言。内田会長から「ヘビー級転向を口にしたのは拳王選手が先でしたけど、小峠選手のアピールと実績、パートナーが丸藤選手だった…ということで決めただけ」と説明されたものの、「新生ノアを絶対動かしていかなきゃいけない。誰が動かしていくんだよ? 内田、テメーじゃねえぞ? 俺が動かしていくんだよ」と改めて宣言した。

 その拳王は前哨戦を通じて2度に渡って直接ピンフォールを奪われており、戦況的には劣勢。それでも「俺はもうこの2回で十分味わったつもりだから。次からは対ヘビーの様々な引き出しをみせて、俺がヘビーの洗礼受けた次は、逆にこいつらに俺の強さを味わわせてやろうかなって思ってる」と予告し、拳王のパートナー・北宮は「俺たちのタッグチーム、急造も急造だけど、ベルトへの欲。結果への欲。ことこの2つに関してはチャンピオンチーム、いや! 何ならノアの中で誰よりも勝っているっていう自負がある。21日以降、俺たちがそのベルト巻いて、谷口、潮崎…あんたら二人には過去の人間になってもらう」と通告した。

 迎え撃つ王者組は泰然自若。潮崎は「小峠が先に挑戦してる…とか、子供のようなことを言ってる挑戦者のことは、どうでもいい」と切り捨てたうえで、「古株って言われてますけど、ノアの古株の厳しさっていうのもリング上で味わってもらって、防衛したい」とキッパリ。谷口も「前哨戦も何試合かあったんですけど、自分たちが勝ってる。拳王はヘビー級に転向してきましたけど、21日のタイトルマッチでは前哨戦以上にヘビー級での戦いの厳しさを分かってもらって、ぶっ潰したい」と話した。

 調印式における各選手の詳細コメントは以下の通り。


【GHCジュニアヘビー級選手権試合調印式】

――決戦に向けた意気込みを

▼原田「うーん…ノアジュニアの価値を落とされたので、大阪で大原とノアジュニア史上に残る試合をして、もう一度ノアジュニアの価値を上げたいと思います」

――価値を落とされたことを具体的に言うと?

▼原田「返上ですね。僕自身が思ってるのか、他は誰も思ってないのか知らないですけど、ジュニアの2つのベルトを一気に返上して、それを受け入れた会社も価値を落としたっていうのを気づいて欲しいし。でもその価値は戦いでしか上げていけないと思うので、大阪ではヘビーに行ったヤツらを後悔させる試合をしたいと思います」

――大原選手の意気込みは?

▼大原「今の原田選手のコメントにもありましたけど、自分もまったく同じ気持ちです。小峠個人に対してどうこう思わないですけど、2本のベルトを返したことによって“ヘビーの下"と見られると思うし。階級が上がっただけなのに、まるで格が上がったような扱い、雰囲気もある。このベルト、ジュニアっていう階級。我々が格下だと思われかねない。そういう状況を作ってる会社に対して凄く悔しいし、納得いきません。でも原田選手も言ったように戦いでしかそこは変えられないから。俺と原田選手で大阪、今までのノアジュニアに無かったような歴史に残る試合をして『どうだ!』って、会社にもヘビーに行った小峠、拳王にも後悔させるような試合をしてお客さんからも『やっぱノアのジュニアはすげーな。これからの大原にも原田にも期待できるな』って思ってもらえるようなタイトルマッチをしたい。そういう意味では原田選手と目的や思いは一つだと思ってます。でも自分自身、原田選手には負けてばかり。本来なら石森選手と原田選手が新王者決定戦をやるんじゃないかな…とは思ってました。何とかベルトは獲ることができましたが、原田選手に勝たないと『ノアのジュニアのチャンピオンだ』なんてデカい顔はできないし、勝つまでベルトは巻きません。しっかり原田選手に勝って、誰からも認められるチャンピオンになって、腰にベルトを巻きたいと思います」

――大阪の試合順はタッグ王座戦がメインで、ジュニアはセミファイナルだが?

▼大原「ノアの興行として会社がメインに持ってきたものとセミに持って来たもの。その評価の違いはあると思います。でもそれを口で言ったところで何も変わらない。見ていた側に『こっちがメインだったな』って思わせる試合をするのみですね。それは原田とだったらできると思ってます」

――ジュニアの王者となった大原をみてきてどんな印象を持った?

▼原田「チャンピオンになって今年のノアジュニアを引っ張ろうとしている意気込みは凄く感じるんですけど、申し訳ないですけど1月でそれも終わりやと。申し訳ないんですけど、2月からは俺が引っ張っていきます」

――ノアジュニアには新たな参戦選手もあるが、自分が中心になって新しいノアジュニアを切り開く?

▼原田「新しいメンバーも増えてきて、ノアジュニアのカラーもできつつあるんで、それを完成させて、今年が終わった時に『今年のノアジュニアはヘビーより凄かったな』って思わせるようにしたいです」

――互いに手の内を知り尽くしているが、どう攻略していく?

▼原田「ここで言えば意味がなくなるので言いませんけど、取ったり取られたりでお互い苦い思いはしてきてるので。どっちが一歩先かはまだ分からない。でも二人にとって凄く意味のある試合になったなとは思います」

――大原選手は今までにない“第3パターン"の自分を出すと言っていたが?

▼大原「今までシングルやってきて、自分のほうが負け越してる。チャンピオンとして大阪迎えますけど、お客さんの印象もそうだし、自分もそうですけど、自分のほうがチャレンジャーなんじゃないか…って思いもあります。このまま今まで通り原田選手に負けたら、去年の大原はじめと何も変わってない。また下がって、もう一度上がるのは大変だし、ノアジュニアの面白さも作れない。ノアジュニア、ノア全体のためにもここは落とせない。そう思ってますね。そのための“第3の大原はじめ"というか、新たな大原はじめをみせて勝つ。それがノアの未来につながってムイビエンになります」

――内田会長はジュニア軽視と言われたことについて?

▼内田会長「特に軽視してるつもりはないんですが、彼らの言うところは理解できるところはあります。試合順でどっちがセミだメインだとなってる…っていうのは、この団体のなかで色々な思惑の人間たちが戦い始めたとヒシヒシと感じますね。もしかしたらヘビーがメインでジュニアがセミ…みたいな今までのセオリーは過去の遺物になって、彼らが変えていくのかもしれないし。僕の中ではこういう反発するエネルギーっていうのが未来につながる気がして、ワクワクしますね」



【GHCタッグ選手権試合調印式】

――決戦に向けた意気込みを

▼拳王「まずはじめに。ヘビー級転向一発目で小峠がタイトルマッチっていうのが凄く納得できなくて。俺もヘビー級転向したのに何でタイトルマッチ組まれないんだ…っていうのがあって。誰が決めてるんだ? 会社だろ? 会社っていうか内田だろ?って思って。おいテメー、なんで小峠がいきなりタイトルマッチだったんだよ? どうなんだよ?」

▼内田会長「ヘビー級転向を口にしたのは拳王選手が先でしたけど、小峠選手のアピールと実績、パートナーが丸藤選手だった…ということで決めただけです」

▼拳王「まぁいいよ。新生ノアを絶対動かしていかなきゃいけない。誰が動かしていくんだよ? 内田、テメーじゃねえぞ? 俺が動かしていくんだよ。俺が新生ノアの舵を取っていくんだ。そしてそこにいるチャンピオン。今や古株。そいつらからベルトを奪って、俺たちが新生ノアをスタートさせるからな」

▼北宮「俺たちのタッグチーム、急造も急造だけど、ベルトへの欲。結果への欲。ことこの2つに関してはチャンピオンチーム、いや! 何ならノアの中で誰よりも勝っているっていう自負がある。21日以降、俺たちがそのベルト巻いて、谷口、潮崎…あんたら二人には過去の人間になってもらう。以上!」

――王者組の意気込みは?

▼谷口「前哨戦も何試合かあったんですけど、自分たちが勝ってる。拳王はヘビー級に転向してきましたけど、21日のタイトルマッチでは前哨戦以上にヘビー級での戦いの厳しさを分かってもらって、ぶっ潰したいと思います」

▼潮崎「まずは小峠が先に挑戦してる…とか、子供のようなことを言ってる挑戦者のことは、どうでもいいこと。ただ、このベルトを懸ける戦いというもの、ノアのヘビー級の戦いというものをしっかり体で覚えてもらいたいと思います。古株って言われてますけど、ノアの古株の厳しさっていうのもリング上で味わってもらって、防衛したいと思います」

――拳王選手は前哨戦で2度直接敗れていて劣勢だが、現状について?

▼拳王「ノアのヘビー級の厳しさを教えてやるって言われてるけど、俺はもうこの2回で十分味わったつもりだから。次からは対ヘビーの様々な引き出しをみせて、俺がヘビーの洗礼受けた次は、逆にこいつらに俺の強さを味わわせてやろうかなって思ってる」

――急造と言っていたがチームワークについては?

▼北宮「タッグ選手権だけど、ベルトへの欲っていうのは個人の欲なんで。僕ら二人は。そこでチームワークがあるのかもしれないし、もしかしたら無いまま勝つのかもしれない。やってみないと分からないけど、個の力でも行けると思ったから挑戦表明したわけで。タッグチームとしての実力に不安はまったくない」

――北宮&拳王組のチームワークをどう見る?

▼潮崎「本人たちも言うように個人個人の力は相当なものかもしれないですけど、それがタッグになるとプラスになるかもしれないし、マイナスになるかもしれない。とにかく簡単にこのベルトを渡すわけにはいかない。俺と谷口のタッグの力っていうものを見せつけたいと思います」

――中嶋のGHCヘビーにも照準を合わせているが?

▼潮崎「GHCタッグとGHCヘビーの二冠っていうのは、男のロマン。それを狙うのは欲があるから。とにかくGHCタッグを防衛しないと始まらないので。まずこの強い二人を倒してタッグチームとして確立させていきたいと思います」

――拳王選手はどんな展望を持って『新生ノアの顔になる』と言った?

▼拳王「新生ノアを動かしていくのは、ヘビー級チャンピオンの中嶋でもないし、ここにいる内田でもない。新生ノアを動かしていく覚悟でヘビー級に転向しているので。このベルトを手始めに今年はどんどん突き進んでいく。俺から目を離すな」

プロ格 情報局