プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

1/30【NOAH】「生え抜きの意地以上に、俺自身の意地を見せる」 GHCジュニア挑戦へ熊野準インタビュー

 1・21大阪で大原がGHCジュニアヘビーを防衛した直後、次期挑戦者に名乗りを上げた熊野準。新生ノアになって以降、もがきながら浮上のチャンスを狙ってきた熊野はターニングポイントを前に何を思う――。

【熊野準インタビュー】

――昨年12月に新生ノアとなって以降、熊野選手は敵味方関係なく乱闘を繰り広げるなど、自身を変革させようとしているのが伝わってきます。いまの自分のポジションにはやはり不満が?

▼熊野「そうですね。今年に入って大原はじめと石森太二でGHCジュニアの新王者決定戦をやって、そのあと勝者に原田大輔が挑戦して。ノアジュニアといえばその3人みたいな感じになってますけど、俺だってノアジュニアだし、そこは食いついていかないと話にならないんで」

――大原と原田、どちらが勝者でも挑戦をアピールしようと思っていたわけですか?

▼熊野「はい、関係ないです。とにかく俺には結果が必要なんで」

――他団体やフリーの選手のジュニア戦線参入や、後輩の清宮選手の台頭という部分で、自分の中であせりのようなものはある?

▼熊野「あせりはずっと持ってます。もう、デビューして4年になるのに、自分自身でそんなに変われていないという実感があるし、周りのそういう声も聞こえてくるので、その現状をひっくり返したいという気持ちは大きいです」

――自分にとって今がターニングポイント?

▼熊野「そうですね。いまは誰かの下につくとかではなく、一匹狼で構わないんで、自分自身がノアジュニアを引っ張っていくような存在になりたいと思っています」

――現在、さまざまな出自を持つ選手がノアに上がっていますが、熊野選手には生え抜きのこだわりはありますか?

▼熊野「いや、べつに自分の中では生え抜きとか外様とか、そこで相手をどうこうというのはないんですよ。でも、やっぱり俺はノアでデビューした人間なので、ノアのベルトには周りのノアジュニアよりも人一倍、思い入れはあると思ってます。ファン時代から、ノアジュニアの凄い戦いをずっと観てきたので」

――プロデビュー以前に、印象的なノアジュニアの選手は?

▼熊野「俺が観ていたときは、杉浦貴ですかね。あと丸藤正道とか、とくに00年代中盤あたりの試合を観て、俺はノアジュニアに憧れたので」

――大原選手から『生え抜きの意地を見せてみろ』という言葉もありましたが?

▼熊野「そこは生え抜きの意地以上に、俺自身の意地を見せたいです。大原はじめには『挑戦者としてはふさわしくない』とか、散々言われてるんで」

――やはり、大原選手のコメントについて腹立たしい部分はありましたか?

▼熊野「……ひと泡吹かせてやりますよ。

――王者からは『熊野はこれに負けたら後がない』という、厳しい言葉もありました。

▼熊野「それは俺自身が常に思ってることなんで。ここまでGHCジュニアのシングルもタッグも、挑戦しても結果を残せてないし。そんなに俺、ノホホンとしてるヤツに見えるのかって、思いましたけどね……。まあ、ナメてるのもいまのうちですよ」

――大原はじめをいちレスラーとして、どう見ていますか?

▼熊野「俺とはレスラーとして育ってきた環境が違うので、コッチが知らない技術を持ってると思います。でも、そんなものを力でねじ伏せるために、こっちは今ガンガン鍛えてるんで」

――熊野選手はかなりパワーアップしているというか、身体も大きくなりましたよね

▼熊野「今のジュニアも重たい選手がいないので、俺は飛んだり跳ねたりじゃなく、身体をデカくして、自分の個性を出していきたいと思ってます」

――大原選手は徹底的な腰攻めが武器ですが…

▼熊野「ムイビエンにつなげる流れですよね。大原はじめとは何度か試合もしてますし、俺も身体は頑丈なほうなので。どんなに攻められても、そこから力で逆転して、ベルトにこぎつけようと思います」

――熊野選手が勝機を見出すとしたら、やはりパワーですか?

▼熊野「そうですね、体格もチャンピオンよりも頑丈で大きいですし。それプラス、俺はまだレスラーとして完成していないので、いままでに出したことない技とか、いろいろと考えてることがあるので」

――秘策もある?

▼熊野「2月の前哨戦で試し斬りしていくのか、本番一発で繰り出すのか。そこは流れを見て、考えます」

――2月シリーズでは大原選手との前哨戦のほかに、2・21名古屋での潮崎豪選手とのシングルなど、注目の試合も組まれています

▼熊野「自分のパワーがヘビーの選手に通用すれば、当然ジュニアでは脅威になってくるので。3.12横浜文体に向けて、存在感を見せていきたいと思ってます」

――去年5月のGHCジュニア初挑戦時とはどう心持ちが違いますか?

▼熊野「そのときは何がなんでもノアにベルトを取り戻したいという気持ちだったんですけど、いまは取り戻すというのではなく、とにかく俺個人があのベルトを巻きたい、実績を作りたいという気持ちですね」

――あと、今回の決戦の舞台である横浜文体について、何か思うところはありますか?

▼熊野「俺が初めてプロレスで勝った場所が横浜文体なんですよ(15年の5月10日、平柳玄藩とのタッグでスペル・クレイジー&ジャック・ギャンブル組と対戦。熊野がギャンブルにフォール勝ち)なので、その初勝利の場所で、ベルト初戴冠を成し遂げたいですね」

――改めて意気込みを

▼熊野「大半の人は大原はじめが勝つと思ってるでしょうけど、いい意味で裏切りたいです。そして、ベルトを獲ったあとは、俺を認めていない人間たちを相手に防衛して、力づくでのし上がります。いまの俺はジェラシーの塊なんで、それを爆発させるだけです」

プロ格 情報局